『13日の金曜日』
まさに、その通りの日になってしまいました。
いや、なりかけました。
今日は、日帰りで、台風接近中の宮崎へ出張。
朝、9:30のほぼ定刻に出発したANA機でしたが、「宮崎空港の天候が悪い場合は、鹿児島空港か羽田空港に引き返すことも了承願いたい」という条件付のフライトでした。
果たして、宮崎空港は梅雨と台風が重なり、雨と霧で明らかに視界不良。
宮崎空港の上空を1時間あまりも旋回していたでしょうか、私も覚悟を決めて「鹿児島着の場合のリスクシナリオ」を頭の中でシミュレーションしていたところ、「これより着陸します」とのアナウンス。
超低空飛行しつつ無事に着陸した時は、機内で拍手と歓声があがりました。
そして、着陸後の機長のアナウンスが、また良かった。
「天候不良のため、到着予定時刻より大幅に遅れてしまい申し訳ありません。でもこれに懲りずに、また是非ご利用ください・・・」
このウィットに富んだ機長の言葉に、乗客の顔もほころびます。
すぐに往訪予定のお客様に連絡をとり、とにかく市内のお客さまのところへ直行しました。
お客様も心配して下さっていたようで、とにかく仕事を最短コースで片付けて再び空港へ。
台風の影響でしょうか、強烈な雨がタクシーの窓をたたきます。
やっとの思いで宮崎空港に着くと、空港は、少しでも早い便で帰ろうとする人でごった返していました。
電光掲示板を見ると、JALグループは全便欠航、ANAも天候調査中の表示。
予約していたANAの便も欠航するかもしれないと係員から言われ、一本前の便を確認すると、キャンセル待ちが何と100人。
運を天に任せ、おとなしく当初の予約便を待つことにしました。
待っている間、ロビーで珈琲を飲みながら、「もし欠航になったら・・・」といろいろ考えてみました。
■鹿児島へ高速バスを使って行き、飛行機または新幹線を利用する。
⇒そもそも高速バスが休止する可能性大だし、飛行機は宮崎と状況が変わるわけはないので、まずダメ。
また、新幹線でたとえ熊本まで到達できたとしても、その後が運休のリスクが極めて大きい。中途半端な場所で足止めされたら、それこそ身動きが取れないので、これもダメか・・・。
福岡等への高速バスも、高速道路そのものが通行止めになるリスク大で、大同小異。
■となれば、今日は泊まるしかない。
さて、どこで泊まるか。
空港の近くにホテルはないし、市内へ戻る?それともこのまま空港で一夜を明かす?
■問題はむしろ明日の土曜日。明日こそ台風のど真ん中で、おそらく全便欠航でしょう。
まる一日、どこでどうやって過ごすの?そして夜は?
日曜日だって飛行機が飛ぶ保証はない。
■加えてこの3連休は、年金のテキストの改訂作業を一気に仕上げるという大切なミッションがあるんです。そのための材料は何ひとつ持ってきていないじゃないか。
ここまで考えて、私の思考は完全にストップしました。
「Oh My God!」
祈ろう。それしかない。
その後、ipodでミュンシュのシューベルトのハ長調交響曲を聴きながら、心の中で祈り続けました。
(しかし、なんでミュンシュのグレートなんだ? でも良かった・・・。本当に素晴らしい音楽、そして演奏だった!)
祈りながらも、最悪のケースしか頭に浮かびません。
小一時間経過したでしょうか。
突然、「これより東京行きの搭乗手続きを再開します」とのアナウンスが・・・。
今度はロビーで歓声があがりました。
聞き間違いじゃないかと思い、カウンターまでいって聞きなおしましたが、間違いなさそう。
「これで東京へ戻れる!」
まさに祈りが通じた瞬間です!
ANAも、その後18時以降宮崎空港を発着するすべての便の欠航を決めましたから、まさに1時間の差が天国と地獄の境目でした。
これほど感謝しながら飛行機に乗ったのは初めて。
「神様 ありがとう」
11日の川久保賜紀さんのブルッフのコンチェルトの感想や、ミュンシュのシューベルトのこと、そしてケーブルテレビのチューナーがぶっ潰れてしまったこと等ほかにもいろいろ書きたいのですが、それは後日ということで・・・。
まさに、その通りの日になってしまいました。
いや、なりかけました。
今日は、日帰りで、台風接近中の宮崎へ出張。
朝、9:30のほぼ定刻に出発したANA機でしたが、「宮崎空港の天候が悪い場合は、鹿児島空港か羽田空港に引き返すことも了承願いたい」という条件付のフライトでした。
果たして、宮崎空港は梅雨と台風が重なり、雨と霧で明らかに視界不良。
宮崎空港の上空を1時間あまりも旋回していたでしょうか、私も覚悟を決めて「鹿児島着の場合のリスクシナリオ」を頭の中でシミュレーションしていたところ、「これより着陸します」とのアナウンス。
超低空飛行しつつ無事に着陸した時は、機内で拍手と歓声があがりました。
そして、着陸後の機長のアナウンスが、また良かった。
「天候不良のため、到着予定時刻より大幅に遅れてしまい申し訳ありません。でもこれに懲りずに、また是非ご利用ください・・・」
このウィットに富んだ機長の言葉に、乗客の顔もほころびます。
すぐに往訪予定のお客様に連絡をとり、とにかく市内のお客さまのところへ直行しました。
お客様も心配して下さっていたようで、とにかく仕事を最短コースで片付けて再び空港へ。
台風の影響でしょうか、強烈な雨がタクシーの窓をたたきます。
やっとの思いで宮崎空港に着くと、空港は、少しでも早い便で帰ろうとする人でごった返していました。
電光掲示板を見ると、JALグループは全便欠航、ANAも天候調査中の表示。
予約していたANAの便も欠航するかもしれないと係員から言われ、一本前の便を確認すると、キャンセル待ちが何と100人。
運を天に任せ、おとなしく当初の予約便を待つことにしました。
待っている間、ロビーで珈琲を飲みながら、「もし欠航になったら・・・」といろいろ考えてみました。
■鹿児島へ高速バスを使って行き、飛行機または新幹線を利用する。
⇒そもそも高速バスが休止する可能性大だし、飛行機は宮崎と状況が変わるわけはないので、まずダメ。
また、新幹線でたとえ熊本まで到達できたとしても、その後が運休のリスクが極めて大きい。中途半端な場所で足止めされたら、それこそ身動きが取れないので、これもダメか・・・。
福岡等への高速バスも、高速道路そのものが通行止めになるリスク大で、大同小異。
■となれば、今日は泊まるしかない。
さて、どこで泊まるか。
空港の近くにホテルはないし、市内へ戻る?それともこのまま空港で一夜を明かす?
■問題はむしろ明日の土曜日。明日こそ台風のど真ん中で、おそらく全便欠航でしょう。
まる一日、どこでどうやって過ごすの?そして夜は?
日曜日だって飛行機が飛ぶ保証はない。
■加えてこの3連休は、年金のテキストの改訂作業を一気に仕上げるという大切なミッションがあるんです。そのための材料は何ひとつ持ってきていないじゃないか。
ここまで考えて、私の思考は完全にストップしました。
「Oh My God!」
祈ろう。それしかない。
その後、ipodでミュンシュのシューベルトのハ長調交響曲を聴きながら、心の中で祈り続けました。
(しかし、なんでミュンシュのグレートなんだ? でも良かった・・・。本当に素晴らしい音楽、そして演奏だった!)
祈りながらも、最悪のケースしか頭に浮かびません。
小一時間経過したでしょうか。
突然、「これより東京行きの搭乗手続きを再開します」とのアナウンスが・・・。
今度はロビーで歓声があがりました。
聞き間違いじゃないかと思い、カウンターまでいって聞きなおしましたが、間違いなさそう。
「これで東京へ戻れる!」
まさに祈りが通じた瞬間です!
ANAも、その後18時以降宮崎空港を発着するすべての便の欠航を決めましたから、まさに1時間の差が天国と地獄の境目でした。
これほど感謝しながら飛行機に乗ったのは初めて。
「神様 ありがとう」
11日の川久保賜紀さんのブルッフのコンチェルトの感想や、ミュンシュのシューベルトのこと、そしてケーブルテレビのチューナーがぶっ潰れてしまったこと等ほかにもいろいろ書きたいのですが、それは後日ということで・・・。