今年も残すところ、あと3時間あまりになりました。
公私とも、嬉しかったこと、悲しかったこと、いろいろありましたが、全体としてみたら久しぶりに良い一年だったように感じます。
大晦日ですから、印象に残っていることを手短に振り返ってみたいと思います。
■コンサート編
なんと言っても、10月にサントリーホールで聴いたウィーンフィルのコンサート。
今まで多くの演奏会に行きましたが、これだけ幸せなひとときを過ごせたのは初めてです。
透明感に溢れ、音に温かみと弾力性を持った素晴らしいサウンド。夢のような音でした。モーツァルトのクラリネット協奏曲の冒頭、単に音を刻んでいるだけなのに、なんと言う柔らかさ、弾力性。モーツァルトの愉悦感を、これほど身体で感じたことはありません。
また絶対聴きたい!
■印象に残ったCD、演奏家
ピアノのヴェデルニコフ。
以前から3枚組のベートーベンのピアノソナタ選集を持っていたので、良く知っているはずでした。でも正直なところ、音が綺麗でまとまった演奏をするピアニストだなあ、という程度の印象しかもっていませんでした。それが今年ベートーベンの30番のソナタの聴き比べをしてびっくり。
これは凄いピアニストだと実感しました。
何より音楽が暖かい。そして内声部が実にはっきりした演奏で、フレージングが本当に自然。したがって、バッハ・モーツァルトから近代・現代の曲に至るまで、どんな曲でも生気にとんだ魅力的な音楽に聴こえてきます。
私は自分の不明を恥じました。
幸いなことに、ロシア・ピアニズム名盤選というシリーズがリリースされて、ヴェデルニコフの演奏が聴きやすくなっていたこともあり、全て買い求めて1枚1枚聴いています。
私の場合、普通は一回聴いたらしばらくは同じCDを聴かないことが多いのですが、ヴェデルニコフのCDは一回聴いたあと、さらに2回は聴きます。きっと離れられないんですねぇ。だから全然先に進まないのですが、宝物だからしかたないですね。
ヴェデルニコフについては、来年じっくりと記事にしていきたいと思います。
■印象に残ったひとこと
著名な弁護士である久保利英明さんが12月19日の日経新聞に書いておられたものですが、
「・・・毎朝まずはインプットから始めます。厚さにすると3センチにもなる新聞や雑誌のスクラップを読みこなし、雑多な情報を頭に放り込んでおきます。インプットのないアウトプットを続けているといずれ駄目になります。(以下略)」
怠け者の私に一撃を与えた記事でした。
私の本業は企業年金なんですが、まさにそのとおりなんです。
最近インプットの量が足りないと大いに反省しました。
そして生きがいである音楽の分野でも、まったく同様だと感じました。音楽のプロではない私たちアマチュアにとって、インプットとは、「真摯にどれだけ生きた音楽を聴いているか」「どれだけ、考えながら誠実に音楽を聴いているか」「感動できるような感性を日々磨いているか」だと考えます。
やっぱり不断の努力が足りないと痛感しました。
久保利氏の言葉は、私にとって来年の大いなる課題です。
■来年の目標
既に心では考えているのですが、元旦にもう一度よく考えて決めます。
■最後に
ブログを始めたのが昨年10月、今年が事実上のブログ元年でした。
今年、何が嬉しかったといって、ブログを通して音楽好きの方といろいろ楽しく交流ができたこと、ほんとこれに尽きます。
浅学にして非才の身ではございますが、「音楽が好き」ということだけはこれからも決して変わらないと思いますので、来年も是非ともよろしくお願いいたします。
みなさま、よいお年を・・・。
公私とも、嬉しかったこと、悲しかったこと、いろいろありましたが、全体としてみたら久しぶりに良い一年だったように感じます。
大晦日ですから、印象に残っていることを手短に振り返ってみたいと思います。
■コンサート編
なんと言っても、10月にサントリーホールで聴いたウィーンフィルのコンサート。
今まで多くの演奏会に行きましたが、これだけ幸せなひとときを過ごせたのは初めてです。
透明感に溢れ、音に温かみと弾力性を持った素晴らしいサウンド。夢のような音でした。モーツァルトのクラリネット協奏曲の冒頭、単に音を刻んでいるだけなのに、なんと言う柔らかさ、弾力性。モーツァルトの愉悦感を、これほど身体で感じたことはありません。
また絶対聴きたい!
■印象に残ったCD、演奏家
ピアノのヴェデルニコフ。
以前から3枚組のベートーベンのピアノソナタ選集を持っていたので、良く知っているはずでした。でも正直なところ、音が綺麗でまとまった演奏をするピアニストだなあ、という程度の印象しかもっていませんでした。それが今年ベートーベンの30番のソナタの聴き比べをしてびっくり。
これは凄いピアニストだと実感しました。
何より音楽が暖かい。そして内声部が実にはっきりした演奏で、フレージングが本当に自然。したがって、バッハ・モーツァルトから近代・現代の曲に至るまで、どんな曲でも生気にとんだ魅力的な音楽に聴こえてきます。
私は自分の不明を恥じました。
幸いなことに、ロシア・ピアニズム名盤選というシリーズがリリースされて、ヴェデルニコフの演奏が聴きやすくなっていたこともあり、全て買い求めて1枚1枚聴いています。
私の場合、普通は一回聴いたらしばらくは同じCDを聴かないことが多いのですが、ヴェデルニコフのCDは一回聴いたあと、さらに2回は聴きます。きっと離れられないんですねぇ。だから全然先に進まないのですが、宝物だからしかたないですね。
ヴェデルニコフについては、来年じっくりと記事にしていきたいと思います。
■印象に残ったひとこと
著名な弁護士である久保利英明さんが12月19日の日経新聞に書いておられたものですが、
「・・・毎朝まずはインプットから始めます。厚さにすると3センチにもなる新聞や雑誌のスクラップを読みこなし、雑多な情報を頭に放り込んでおきます。インプットのないアウトプットを続けているといずれ駄目になります。(以下略)」
怠け者の私に一撃を与えた記事でした。
私の本業は企業年金なんですが、まさにそのとおりなんです。
最近インプットの量が足りないと大いに反省しました。
そして生きがいである音楽の分野でも、まったく同様だと感じました。音楽のプロではない私たちアマチュアにとって、インプットとは、「真摯にどれだけ生きた音楽を聴いているか」「どれだけ、考えながら誠実に音楽を聴いているか」「感動できるような感性を日々磨いているか」だと考えます。
やっぱり不断の努力が足りないと痛感しました。
久保利氏の言葉は、私にとって来年の大いなる課題です。
■来年の目標
既に心では考えているのですが、元旦にもう一度よく考えて決めます。
■最後に
ブログを始めたのが昨年10月、今年が事実上のブログ元年でした。
今年、何が嬉しかったといって、ブログを通して音楽好きの方といろいろ楽しく交流ができたこと、ほんとこれに尽きます。

浅学にして非才の身ではございますが、「音楽が好き」ということだけはこれからも決して変わらないと思いますので、来年も是非ともよろしくお願いいたします。
みなさま、よいお年を・・・。