piano class emi.i.

いいピアノを弾きたい

ニューイヤーコンサート

2018年01月03日 | 音楽教室
新年おめでとうございます。
2018年がスタートいたしました。
今年もnhkで放送される ウィーンフィルのニューイヤーコンサートを楽しみました。
1987カラヤン 1988アバド 1989クライバー の3年連続ライブで立ち見席で汗をかきながら(当然立って)聴いたのを
激しく思い出しました。
朝起きてすぐムジークフェラインの裏側の出入り口に陣取り、あるタイミングで裏口からダッシュして、席を取ったのです。
ああいっしょに行ってくれたのはHさん? 誰だっけ?
今年のムーティの演奏を録画で見ながら ああ あれから30年!
30年!?
なんてこった。
そういえば、その間 純血を守っていたのが、オーストリア人以外、女性も団員になったり、ヘッツェル、シュルツ、そしてオッテンまで亡くなっているのです。30年

懐かしいという言葉は全くあてはまりませんが、その時のプログラムが探せなかったので、記憶が不確かになって、
ググりまして、やはりカラヤンが初めてニューイヤーを振ったことがニュースになったんだった。
その前の夏?久々のウィーンフィルとの共演、ベルリンフィルとのムジークフェラインでの演奏がだぶっていて
ニューイヤーはどうだったけ?と怪しくなったところ、キャサリン バトルを連れてきたのだ!と遠い記憶が浮かび上がってきました。
しかし年々薄れる記憶に恐怖を覚え DVDもぽちっとしました。立ち見席で背伸びしながら聴いた音楽が正面やいろんな角度からの映像として30年前の歴史的演奏会を明後日小さなケースの中に刻まれて 届く。
便利とひとことで片付けたくない30年。

明日からレッスンもスタートしますが、お正月というのは 昔を振り返ろうという気分になりますね。
今年の 2018のムーティの演奏は格別に好きでした。
チターの音も。
ウィーンフィルの演奏は30年前もそのもっともっと前も素晴らしいまま。(1842年から)
変わらずある。永遠に続き増す事を祈ります。

昨年亡くなったクラリネット奏者のオッテンザンマー 30年前は若手だった。
シュタッツオパーに行って クラリネットの席にオッテンが座っていると、必ず
「オッテンがおってん。」
といってたけれど、そのオッテンザンマーは亡くなってしまったが息子のダニエルが2018ニューイヤーには乗っていました。
やっぱり オッテンはおってん。

受け継がれていく。
今年も素晴らしい演奏会を見る事が出来て嬉しいことです。
今年もがんばりましょう!


 

誕生日プレゼント

2017年12月17日 | 音楽教室
ずいぶんひさしぶりの投稿です。
そろそろ一年を締めくくらなければいけない時期なんですね。
今年度の発表会は2018年3月11日と18日の2回に分ける年です。

今まだかけこみ出演?という出演できるかわからない始めたばかりのの人もいらっしゃいますが、
ほぼみんな曲も決まって、
譜読みだけは終わり 着々と準備は進んでいる。
いやー!ちーがーうーでーしょー!
まだ 全然最後まで通ってない子の顔が 浮かんできた、、、
ひとーり。ふたーり。
あと年内2回のレッスンで最後までいくかな?
一応安心して 年を越したいと考える年代ですから。心配だねえ。
数年前に
「せんせいは 心配性だね。」
といわれたことがあったのを思い出す。
う〜ん。なんで心配性かというとね、と説明しようと思ったけどやめました…

さて、写真はすこし早いけど お誕生日おめでとうと
誕生日前のレッスン日に4年生のRちゃんにもらいました。
とにかく忙しい子で、ピアノの練習時間を作り出すのも大変な中、私の誕生日を覚えていてくれて(訊かれてからずいぶん経つのだ)
ポケットから出して 最後のしあげ(羽のような辺を差し込んで)をして くれました。
いったいどうやって作るのか?私にはちんぷんかんぷん。
でもこのくす玉?という形の作品は病院の待合室とか、何度か見た事はありますが、たいていもっと大きなカラフルなもので、この小さなくす玉は
鍵盤に置いてみてこのサイズ。
私にはひっそりとでも知的に輝いて見えます。とても嬉しいプレゼントでした。

もうひとつはたまたまAさんのレッスンでグリーグ作曲 ホルベアの時代からアリア という大変美しい曲が仕上がってきた日が誕生日の朝でした。
どういう時に こういう美しい曲が誕生するのだろう?って思いますね。作曲家の頭の中ってどうなってるんだろう。
どんなきっかけで メロディが浮かぶのか?
ちょっと現実を忘れて 時が止まったような瞬間があった。(↓グリーグ作曲 ホルベアの時代から アリア アップすると縦長にならない。;;)



とにかくひとつ年を重ねられて感謝しかありません。





素朴な感想から

2017年04月16日 | 音楽教室

新学期スタートしました。
新しい生徒さんたちとも 初回レッスンが終わりましたが、まだ全員ではありません。

3月の発表会で娘さんが初めて演奏したという方が
「個人差があるんですね。」と全部(39名)を聴いておっしゃいました。
(例えば小学2年生は2年生、3名を順番に、次は3年生、と学年ごとに演奏するので、2年生でとても上手な子のあとに3年生の始めて間もない人が弾くことも
あります。)

そうなんです。
まさに 今スタートしたての生徒さんたちに、1、2年の歳の差があっても だいたい似たような教材で始め
同じように 必ず伝える事、反応によって勿論それについて長く説明がいる、又は何度も同じ注意がいる、その子にはその子の傾向がある、
それが何年やっても面白いと思うことのひとつでもあります。
…スタート時にはそんなに変わらなくても 3、4年もすると確実に差が出てしまいます。
ですが 演奏曲目でそんなに優劣がわからないようにと最大限配慮しますので、本当の実力ほどの差はわかりません。

教える方は同じなのに、なぜにそんなに差がでるのか。

aちゃんは 毎年b ちゃんの方が 自分より上手だなあと思っている。
いつかbちゃんより上手になりたいという。
今回も終わって そう言いました。
なんでbちゃんの方が上手になったと思う?
わたしよりたくさんれんしゅうしてるから。
そうです。
一日2日の練習量、練習の質、でそんなに差は生まれないけれど その微量な差が365日分積み重なるとこんな差になるんだよ。
発表会の前になって やっとそれから90日がんばっても その前に270日分に差がついていたら 90日はその子の何倍もがんばらなくちゃ追いつかないよね。
と クレッシェンドの印のような手振りで説明したら、なんとなく納得したようでした。

毎日こつこつ 自分に厳しく 妥協なく決めた目標のために努力することが出来たなら…。
文字にするのは容易だけれど、それが出来たなら 想定以上の何かを得る事ができるのかもしれない。

浅田真央さんを思いながら…
新学期に想います。



#18 PIANO CONCERT 終了

2017年03月23日 | 日本酒


発表会無事終了いたしました。
初出演の子供たちも、2年ぶりの方も、去年失敗した人も、受験とともに準備をした人も、みんながんばりました。
40名、40曲と連弾曲5曲、予定通り3時間ぴったり。
おひとりを除き 全員最後まで聴き記念写真に納まりました。遠方からのご参加の方々はお疲れになったことでしょう。
初めてのホール、初めてのスタインウェイ。
わたしも最後に ヴォロドス編曲のトルコマーチを弾きました。結構みんなこの曲のことをご存知で、驚きました。
プログラムを見て、検索して初めて聴いた方が多いと思いますが、もっと前からこの曲をチェックしていた方もいたようで、
一応 流行の曲を弾くと ウケがいいのかな?と思いました。

演奏後すぐにお話した時にも 今回の自身の演奏にどんな感想を持ったか 実際のところわからなかった人も
その後のレッスンでのピアノを聴いて、理解することができました。
うまくいってますますやる気が継続しているな、よしよし。
もっと練習すればよかったな とちょっと反省しているな。とか ありきたりのことばや表情より、ピアノを聴けばわかります。
各人が その過程、結果に納得し、満足感、反省等、発表会が次に向かって好発進しているなと感じています。
親やせんせいがどんなに練習しなさい、って言ってもなかなか変わらないけれど、自分でもっと練習しなくちゃ、もっと練習してうまくなりたいと
実感したら、それが一番のくすりですから。

わたしが舞台袖で聴いていても、大どんでん返し!みたいなことはほとんどないようです。
勿論100%出た方のメンタルは尊敬です。
リハーサル無しで 弾いたふたりはその自信もあって素晴らしかった。
リハーサルでミスした人は 短時間に修正してだいたい本番の方がうまくいきました。
そういえば リハーサルうまくいった人はいなかったかな。
悔しいミスに泣いた方は 防ぎようがなかったのか?指導者として何が足りなかったのか もっと用意周到に準備をしなくてはいけないのか、
と思い返しています。どこがいけなかったのか。

始めのご挨拶を頼んだ3年生ふたりは、自分たちで考えて 素晴らしいご挨拶をしてくれました。
受験で途中で出演を見送った学生は ナレーションを立派に努めてくれました。

この春でピアノを辞める方とも ゆっくり別れを惜しむことができました。哀しいけど物理的に不可能だから仕方ない。
この春 新しくスタートされる方たちとも 顔合わせはほぼ出来ました。

少しの春休み 新品となったわたしのピアノが半年のフル稼働で悲鳴をあげているので、
調整して リスタートしたいと思います。

なんといっても春休み後の新学期からのレッスンは どのお休みよりも大きく成長する子供たち。
小学生になった子供、中学生、高校生、大学生になりたての子供たちに会えるのをたのしみに^^/

ご協力いただきました、みなさまに感謝申し上げます。
ありがとうございました。



指導者ショー

2017年02月02日 | 音楽教室
教えている生徒さんがショパン国際ピアノコンクール in ASIA の最終審査で見事 アマチュア部門で金賞を受賞されました。
教えているといっても (彼が転勤している時はその土地の先生に みてもらってる)私のところにくる前にも
たくさんの先生に習っていたので、それらの先生のお力の方が大きいと思っています。
ですが 都心からわざわざ休日の合間に往復1時間以上かけて 月2回くらいのペースでレッスンに来る 多忙を極める社会人。
ただ 彼が指導者の欄に私の名前を1番に記したので、恐縮にも 私に「指導者賞」という栄誉と賞状が送られてきました。
有り難いことです。

賞状。うれし〜いでっす。
体調にはさまざまな症状にみまわれておりますが、、、
早速 額縁に入れました。 レッスン室に飾ったりなんかしゃったりしてます。(えへへ^^#)
ここに写真をアップしようとしましたが 名前があるのでやめておきます(ほんとは のせたーい!)

発表会も残るレッスンが5、6回
安心できる人と そうでない人と。
ここ数日の中学受験後に復帰する6年生もやはり数ヶ月のブランクで聴いてみないとなんともいえないし。
(やっと中学受験も終わるね。おつかれさまでしたね。)
その上 私もアマチュア部門とはいえ 玄人はだしの金賞受賞の彼の次に弾くわけで…(汗;;
彼は受賞したショパンの曲ではなく フォーレの作品を弾いてくれます。
私は彼とのレッスンでも 話題にのった曲 ヴォロドス編曲のトルコ行進曲です。

さー 練習練習 また練習!

レッスンスタート#2017

2017年01月05日 | 音楽教室
東京地方はお天気に恵まれたお正月でした。
年末に受験生から やはり発表会はお休みする(うん それがいい)とか
短期留学から無事帰国した。(よかったよかった)
年始は地区予選で金だったけれど本選は銀だった(上には上がいるんだねー)
いろいろな出来事がありました。
バッハの平均率でコンクールを受けた人は評価が予想外だった。という。
同じ曲でも例えばリヒテルとフェルナーの演奏は印象が真逆ですが 本人は断然リヒテル派。
フェルナーの良さを理解?(好きか嫌いか別としてこういう解釈もある)した上で自分の好むテンションで弾くことを進めようかなと思いました。
 
私は個人的にボディマッピングについての本を読み返しています。
オクターブの連打を小指を意識して弾く。
筋肉が強ばる瞬間を無くすには 手指ではなく手首から指が始まっていると感じて弾く。
メトロノームでさまざまなテンポで弾く。音楽的に。
等々 

関口智宏さん?の世界列車の旅。というテレビを見ていて どこか日本以外で住む、暮らすとしたらポルトガルを選ぶ。なぜなら
この国はおとなな国、秋だ。みたいなことをおっしゃっていて、
それについて
おとな?国として秋なくに?
ちょっと妙に魅力を感じますね。

充分いい歳になってしまった自分について…
(それは いかにおとなでなかったということかな、と反省しつつ)
まあ 頭のすみにそれを置いといて 年頭に何か上げるとしたら 
シンプルに、ピアノ学んでがんばるのみと。

さて もうすぐ可愛いこどもたちが来る時間だ。こどもはこどもらしく。
猫は猫らしく。
おばさんは おとなでありたい。
みなさまも 思い描く一年となりますように…。

アンケート

2016年12月16日 | 音楽教室
普段レッスンでお会いしない親御さんもいらっしゃいます。
小学生3年生から上の生徒さんは もう送り迎えもなく メールで予定の確認でしかやり取りはなく
本人としか話しませんが、本人もまた なかなかレッスン中心で無駄話には 花が咲きません。

発表会の曲選びに具体的な曲名があがらない場合
この際 親子でピアノについて会話がはずんでくれたら とも思う。
どんな曲がご希望ですか?
①有名な曲
②間違えてもあまり分からない曲
③難しい曲に挑戦したい
④おまかせしたい

と尋ねたら 本人は②だがママは③とか 
バレエ曲のなかで本人に弾けるような曲はありますでしょうか?
とか。(そういう質問だと本気で探したくなります。)
また たしか暑中見舞いに本人の字で「ハデな曲をおねがいします」というのはわかりやすかったけど。
など へ〜そうなんだ(^^)という予想外のお気持ちを知ることができました。
勿論普段のレッスンで 弾ける範囲はだいたいわかるけれど 本人の強く明確な目的があれば のびしろは無限ですから
本当に発表会は絶好の成長のチャンスです。

それはおとなでも プロでも同じで。
ちいさなこどもたちは ママにほめてもらいたい!の一心。
ちょっと大きくなると 自分が弾きたい曲が明確で ちょっとランク上げ過ぎじゃないのか?とおもいながらも本人がやる。といってるんだから
レッスンは俄然楽です(笑)
「こういう練習しなくちゃ とてもじゃないけど弾けないから。(きっぱり)」
「…はい。」
という具合で……たのしいレッスン。

ある年中さんでは1ヶ月で暗譜までいきそうだな、というつもりが一週間で4分の3すらすら弾いてきて
おかあさまとびっくり! このままなら2週間で弾けて 3ヶ月後には飽きてるんじゃ?という不安もでてきたり。
去年ぎりぎりまでスイッチがはいらなくて苦労した人は 本人もそれが重々身にしみてるんだな、という順調な練習ができていて
ああ 成長してる=!!としみじみ嬉しいと感じます。

高校受験真ただ中の3名が 発表会が受験から2週間後にも関わらず出演を断固として決めていて、勉強の進み具合を訊きながら ひやひやと
レッスンを進めています。
是が非でも第一希望に合格してもらわないとなあ。
大学受験の男の子は 合格発表の翌日が発表会です!
それも本人の強い意志です。
ほんとに ピアノが好きなんだな。
わたしもがんばらなくちゃ。年甲斐もなく 超難曲に挑戦をして、モーリステープ貼りまくってます。(汗
それにしても 現実逃避にもってこい。なのがピアノの練習です。
むしゃくしゃしたとき、理不尽だなあとかんじたとき、音楽に没頭する、っていいかも。
うまくいけば それが自信にもなる筋肉と自分とのたたかいです。
せんせいだって 弾く時はみんなといっしょです、がんばります。

案の定 ことしもあと2週間。先週がとくに一日みたいなスピードだったな。おそろしいこっちゃ。

新しいレッスン室

2016年11月18日 | 音楽教室
数年前にある絵に すっかり心を奪われました。
今年3月に はるばる北海道のご自宅までおじゃまして 拝見してきました。
いろいろな過程は省きますが とうとう10月に我が家にやってきました。


すごい存在感 50号の絵は 私のレッスン室のような小さな部屋で鑑賞するには相応しくないです。
この絵を右手に感じながら ピアノの練習をしていると 右側から何か香るように 漂ってきます。
私がレッスンする時には 見えませんのでレッスンは集中してますので、ご心配なく。

ピアノのリニューアル
がんがん何かを発してくる絵

レッスンも自分の練習も 心機一転です。

10月29のうたの演奏会もまずまずの出来でした。
明後日は 久しぶりにシューマンのop.94をクラリネットと共演します。
善光寺のそば 長野日帰りです。

それが終わったら 発表会のことだけ考えられます。
3月11日(土曜)ルネこだいら です。
初めてのホールなので 気をつけないといけませんね。
でもとりあえず 40人分の曲は決めました。

さあ がんばりましょう。

ハンマーヘッド シャンク全交換終了

2016年08月21日 | 音楽教室
作業無事終了致しました
これが旧ハンマーの最低音no.01と最高音no.88の ふたつです。
最低音、最高音はめったに使いません。がこの減り用です。前の調律師さんのいい加減な削り方のせいもあるけど
いびつです。ハンマーの反対側の黄色い小さな円形のものも、設置面がすり減っています。その減り方にむらがあるります。
次の写真は同じ最低音no.01のヤマハ(左)右が新品のドイツ アーベル社のハンマーです。
比べるとなめらかで おいしそうなバウムクーヘンのようです。
美しいのでアップ画像も
全部を取り替えて 調整して調律してやっと完成!

明らかに弾きやすい。その弾きやすいと感じるのは黄色い部分のムラが無くなり、指が微妙なコントロールをしなくても均等に鳴るからかもしれません。ハンマーだけではこの快感はなかったでしょう。調整によって新品の重さを感じなくしていただいたし、大きくなった分ボリューム感も出たし、音色も堅すぎず 柔らかすぎず 軽すぎず 抑えた鮮やかな音がします。これらは調律師さんのセンスでしょう。
ヤマハの楽器に違う会社のハンマーで、どんな感じかといえば(ここ大事です!)ひとことでいえば
「ヤマハでもスタインウェイでも ベーゼンドルファーでも ベヒシュタインでもない音です」
なんのこっちゃ。当たり前ですな。

「わっ!鮮やか!いい!!」て感じです。予想以上に個性のある洗練された音です。
10月29日にまたソプラノさんとテノールさんのデュオリサイタルの伴奏の仕事をいただいたので、めっちゃテンションあがり 体調まで良くなりました。
楽器のリニューアル期間は レッスンもお休み。(費用もかかるので旅行もせず) 久々時間を気にしない数日間をオリンピック観戦で燃えて過ごしました。
これから 弾けば弾くほど音は変化しますので、それも楽しみになります。
このハンマーをまたすり減らすまでがんばります。


中村紘子さん訃報

2016年07月30日 | 音楽教室
ピアニスト中村紘子さんが亡くなりました。
私が子供の頃の ピアノを習う親子の憧れの存在
もともと輪郭が似ていたのか、母がよく中村紘子さんに似ていると言われていたり
私の先生が中村紘子さんが1位の時毎日コンクールの2位だったり
主人がオーケストラで共演した時のこぼれ話もよくきいたし、
4歳児の生徒さんのお母様が この娘はピアノの先生じゃなくて中村紘子さんみたいなピアニストにさせたいんですが、どうしたらいいでしょうか と言われたり…
毎週お目にかかるヴァイオリンの先生の口元がいつも中村紘子さんを連想させたり
赤いドレスでにっこり微笑んでいる美しいジャケットのレコードも持っている。
テレビでお姿を見かけた時は 必ずお話に耳を傾けた。
最後に生を聴きに行ったのは 紀尾井ホールのノクターン全曲演奏会

小さな手とお体でエネルギッシュな演奏活動をずうーっと続け
去年治療に専念するため 演奏活動を休止のニュースには 胸騒ぎがし
5月に復帰されたニュースを耳にしたときは 本当に嬉しかったのです。
さすが やっぱり紘子さんは 癌にだって勝つんだって。
克服したあと どんな演奏を聴かせてくれるのかなあ、と…

さみしいです。
彼女がいたから クラシック界がここまで広がったのでしょうね。
大きな大きな存在が またひとつ 散ってしまいました。