ETUDE

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バッハ:カンタータ第6番「われらと共に留まりたまえ」

2013-01-03 | CDの試聴記
新年おめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

今年は天候にも恵まれ、思いがけず穏やかなお正月だった。
巷報じられている通り、日本の経済も社会保障も、そして私の専門の年金も、米国の財政以上に厳しい崖っぷちに立たされている。
でも、この穏やかなお正月を過ごしてみて、「あくせく動き回るだけが能じゃないんだよ」と神様から諭されているような気がしてきた。
全力を尽くすことは当然のことだが、徒に結果をほしがらずに、少しでも前に進むことを心がけていこうと思う。

そんなことを考えながら、採りあげたのはバッハのカンタータ。
本来であれば新年用のものをエントリーするべきなのだけど、聴いたのは、復活節第2日のカンタータ「われらと共に留まりたまえ」。
理由は、第3曲のコラールがあまりに美しいからに他ならない。
バッハのすべてのカンタータの中でも、この曲は穏やかで清新な気持ちにしてくれる点で、極め付きの名曲だと思う。
冒頭のチェロピッコロの調べの何と魅力的なこと!
(このディスクではチェロで演奏されているが、フリッツ・キスカルトのチェロが絶品。)
その後のコラールは、まるで天使が地上に降り立って微笑みながら歌ってくれているようだ。
また第2曲のイングリッシュホルンとアルトが奏でる牧歌的なアリアも、天上の音楽のように響く。

演奏は、カール・リヒターたちのものが、私には最もしっくりくる。
このカンタータは、上記の第3曲と第2曲以外の音楽も本当に素晴らしい。
第4曲のレチタティーヴォを歌うフィッシャー・ディースカウの声を聴くだけでも値打ちがあるし、続くペーター・シュライヤーも大変な名唱。
そして、最初と最後に置かれている合唱の見事さは、リヒターとミュンヘンバッハ合唱団の刻印だ。

今年は、このカンタータを折に触れて聴くことになると思う。

◎バッハ:カンタータ第6番「われらと共に留まりたまえ」
<演奏>
■カール・リヒター指揮
■ミュンヘンバッハ管弦楽団
■ミュンヘンバッハ合唱団
■A・レイノルズ(アルト)
■P・シュライヤー(テノール)
■D・フィッシャー=ディースカウ(バス)

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