もうすぐ師走とは到底思えないような穏やかな日が続いています。
昨日は、ライトアップされた紅葉を見ようと、夕方から妻と六義園へ行ってきました。
六義園は江戸時代の大名庭園跡なんですが、なかなか風情があって素晴らしい紅葉を見ることが出来ました。
しかし、まあ何と人の多いこと!
それも、夕方から時間が経過するにつれてどんどん人が増えてきました。人間の考えることって同じなんですね。
というわけで、私も人並みに携帯で写真を撮ってみました。でも、旧式の携帯(30万画素です)ということもあり、我ながら情けない写真になってしまいましたが、記念に残すことにしました。
紅葉見物の後は、今日の出張に備えて一路大阪へ。(ここしばらくは、大阪と東京がまるで半々のような生活です!)
最近よく利用するホテルに泊まったのですが、昨日アサインされた部屋には正直参りました。
隣室の女性の声が、ほとんど正確に内容が分かるくらいの状態で漏れてくるのです。夜の11時ごろから約2時間くらいの間、ずっと電話で話していたようですが、さすがに気になって寝つけませんでした。
まあ仕方ないから、こんなときは音楽でも聴くかと思いなおし、冷蔵庫の1缶450円もするビールを何本か飲みながら、ふと机に置いた部屋のキーを見ると466号室というタグがついています。
466といえば・・・、おー!モーツァルトのニ短調のピアノコンチェルトじゃないか!27曲あるピアノコンチェルトの中で、たった2曲しかない短調の曲です。
さてと、問題はipodに入れてたかしら。
探すこと10数秒・・・。
ありました、ありました。ブレンデルとマリナーのモーツァルトの協奏曲集の中に入っていました。
<曲目>
■モーツァルト
ピアノ協奏曲第20番二短調 K466
<演奏>
A・ブレンデル(ピアノ)
N・マリナー指揮
アカデミー室内管弦楽団
早速聴きました。
第1楽章冒頭、シンコペーションの伴奏音型がとても強いインパクトを与えてくれます。主題が始まると、格調高い悲劇的な雰囲気が楽章全体に漂います。いい感じだなあ。
第2楽章では、つぶやきに似た素朴な曲想が素敵ですが、中間部は一転して激しい展開に。フィナーレは、第1楽章と同様悲劇的な雰囲気の中、快速なテンポで突っ走るロンド。
改めて名曲だと感じ入った次第です。
ただ、この演奏に感動したかといわれると、正直ウーンと唸ってしまいます。
私の大好きなピアニストであるブレンデルが奏でる音は上品で美しいし、マリナーのサポートも万全です。演奏スタイルとしても見事にモーツァルトになっています。
でも、何かが足りない気がします。
ハタと感じたのは、愉悦感が不足しているのです。この協奏曲にそんなものを求めるなという声も聞こえてきそうですが、たとえば第2楽章ロマンスの冒頭、クララ・ハスキルが聴かせてくれたあの微笑んだような何ともいえない魅力的な表情が、残念ながらここにはありませんでした。どうしても、よそよそしい感じがしてしまうのです。
(ちなみにブレンデルがマッケラスと組んだ新盤では、このような不満は感じません。表情がより活き活きとしており、とても魅力的な演奏です!)
でも、今度は同じブレンデルとマリナーのコンビの23番のコンチェルト(K488)を聴いてみました。
ところがどうでしょう。ここには愉悦感がたっぷりありました。第2楽章のあの美しいアダージョも抜群に美しいし、フィナーレの「天馬空を行く」雰囲気も実によく出ていました。
カサドシュ&セルの名盤と並んで大変な名演だと思います。
中期の12番、13番あたりも本当に素晴らしい演奏だったので、旧盤の20番も、ひょっとすると昨日限りの特異な感覚だったのかなあ・・・。
もう一度、日を改めてトライしてみようと思います。
昨日は、ライトアップされた紅葉を見ようと、夕方から妻と六義園へ行ってきました。
六義園は江戸時代の大名庭園跡なんですが、なかなか風情があって素晴らしい紅葉を見ることが出来ました。
しかし、まあ何と人の多いこと!
それも、夕方から時間が経過するにつれてどんどん人が増えてきました。人間の考えることって同じなんですね。
というわけで、私も人並みに携帯で写真を撮ってみました。でも、旧式の携帯(30万画素です)ということもあり、我ながら情けない写真になってしまいましたが、記念に残すことにしました。
紅葉見物の後は、今日の出張に備えて一路大阪へ。(ここしばらくは、大阪と東京がまるで半々のような生活です!)
最近よく利用するホテルに泊まったのですが、昨日アサインされた部屋には正直参りました。
隣室の女性の声が、ほとんど正確に内容が分かるくらいの状態で漏れてくるのです。夜の11時ごろから約2時間くらいの間、ずっと電話で話していたようですが、さすがに気になって寝つけませんでした。
まあ仕方ないから、こんなときは音楽でも聴くかと思いなおし、冷蔵庫の1缶450円もするビールを何本か飲みながら、ふと机に置いた部屋のキーを見ると466号室というタグがついています。
466といえば・・・、おー!モーツァルトのニ短調のピアノコンチェルトじゃないか!27曲あるピアノコンチェルトの中で、たった2曲しかない短調の曲です。
さてと、問題はipodに入れてたかしら。
探すこと10数秒・・・。
ありました、ありました。ブレンデルとマリナーのモーツァルトの協奏曲集の中に入っていました。
<曲目>
■モーツァルト
ピアノ協奏曲第20番二短調 K466
<演奏>
A・ブレンデル(ピアノ)
N・マリナー指揮
アカデミー室内管弦楽団
早速聴きました。
第1楽章冒頭、シンコペーションの伴奏音型がとても強いインパクトを与えてくれます。主題が始まると、格調高い悲劇的な雰囲気が楽章全体に漂います。いい感じだなあ。
第2楽章では、つぶやきに似た素朴な曲想が素敵ですが、中間部は一転して激しい展開に。フィナーレは、第1楽章と同様悲劇的な雰囲気の中、快速なテンポで突っ走るロンド。
改めて名曲だと感じ入った次第です。
ただ、この演奏に感動したかといわれると、正直ウーンと唸ってしまいます。
私の大好きなピアニストであるブレンデルが奏でる音は上品で美しいし、マリナーのサポートも万全です。演奏スタイルとしても見事にモーツァルトになっています。
でも、何かが足りない気がします。
ハタと感じたのは、愉悦感が不足しているのです。この協奏曲にそんなものを求めるなという声も聞こえてきそうですが、たとえば第2楽章ロマンスの冒頭、クララ・ハスキルが聴かせてくれたあの微笑んだような何ともいえない魅力的な表情が、残念ながらここにはありませんでした。どうしても、よそよそしい感じがしてしまうのです。
(ちなみにブレンデルがマッケラスと組んだ新盤では、このような不満は感じません。表情がより活き活きとしており、とても魅力的な演奏です!)
でも、今度は同じブレンデルとマリナーのコンビの23番のコンチェルト(K488)を聴いてみました。
ところがどうでしょう。ここには愉悦感がたっぷりありました。第2楽章のあの美しいアダージョも抜群に美しいし、フィナーレの「天馬空を行く」雰囲気も実によく出ていました。
カサドシュ&セルの名盤と並んで大変な名演だと思います。
中期の12番、13番あたりも本当に素晴らしい演奏だったので、旧盤の20番も、ひょっとすると昨日限りの特異な感覚だったのかなあ・・・。
もう一度、日を改めてトライしてみようと思います。