韓国演奏旅行記の続きを書かないといけないのですが、その前に日曜日に観たフォルクス・オーパーの「こうもり」の感想を。
<日時>2008年5月25日(日) 14:30開演
<会場>東京文化会館
<出演>
■ロザリンデ:ナンシー・グスタフソン
■アデーレ:ダニエラ・ファリー
■イーダ:マルティナ・ドラーク
■オルロフスキー公爵:ヨッヘン・コワルスキー
■アイゼンシュタイン:ディートマール・ケルシュバウム
■ファルケ博士:ミリェンコ・トゥルク
■アルフレート:ルネ・コロ
■フランク博士:カルロ・ハルトマン
■フロッシュ:ハインツ・ツェドニク
■ブリント弁護士:ゲルノート・クランナー
<演奏・演出>
■指揮:レオポルト・ハーガー
■演奏:ウィーン・フォルクスオーパー管弦楽団・合唱団
■バレエ:ウィーン国立バレエ団
■演出:ハインツ・ツェドニク
最近セミナーが続いておりまして、話すネタや資料の準備で、ちょいとばかり本業の方でバタバタしております。(汗)
そんな中、「忙中閑あり」と開き直り、日曜日にフォルクスオーパーの「こうもり」に行ってまいりました。
席は3階のR列(B席)。
日曜日の午後ということもあり、チケットは完売です。
15分ほど前に席に着き、オペラグラスの調整をしながら客席に目をやると、みなさんとてもリラックスして開演を待っています。
「日本でも、オペレッタをこんな風に楽しめるようになったんだなぁ」と、妙に感心してしまいました。
そうこうしているうちに開演のベルがなり、場内が暗くなると同時に指揮者のハーガーの登場です。
いつ聴いても心躍るあの序曲で「こうもり」が始まりました。
ただ、少し響きが薄いかなぁ。オーボエなんかもまさにチャルメラそのものだし・・・。
少々心配です。
しかし、幕が上がると、そこはまさにウィーン・オペレッタの世界。
オケの響きのことは、まったく気にならなくなりました。
そして、はっと気がつくと、終演のカーテンコール。
少々大げさですが、まさにそんな感じだったのです。
それにしても、この日の歌手達はそろいも揃って、みんな芸達者!
フォルクス・オーパーの面目躍如といったところでしょうか。
何より嬉しかったのは、引退したはずのルネ・コロのアルフレードが聴けたこと。
10年前にベルリンドイツオペラが来日したときに、ルネ・コロがタイトルロールを歌った「タンホイザー」をみましたが、これでいよいよ見納めだと思いこんでいただけに、このサプライズは嬉しかった・・・。
70歳ということもあり、さすがに息が続かないような部分もありましたが、時折みせる「歌いまわし」は、まさにルネ・コロだけのもの。
あー、聴けてよかった!
それに、コワルスキーのオルロフスキー公爵は、とにかく存在感が凄い。
その他の歌手で印象に残ったのは、アデーレ役のダニエラ・ファリー。
容姿・歌唱ともにコケティッシュな魅力に溢れたアデーレを演じてくれました。
きっと多くのファンを掴んだことでしょうね。近々「ホフマン物語」のオランピアを歌うそうですが、まさにぴったりの雰囲気。大化けの気配濃厚です。
あと、グスタフソンのロザリンデも貫禄十分だったし、アイゼンシュタイン役のケルシュバウム、ファルケ博士役のトゥルクも好演でした。
ツェドニクの抱腹絶倒の看守フロッシュや、ドラーク演じる美貌のイーダと、脇役陣も充実していましたね。
先ほども書きましたが、今回のキャストは、歌もさることながら、表情の豊かさ、演技のうまさが際立っているように感じました。
やはり、「こうもり」はこうでなくちゃ!
それから、もうひとつ特筆しておきたいことがあります。
それは、字幕です。
とにかく自然で適切な日本語に訳されているので、初めて「こうもり」を見た人もきっと楽しまれたことと思います。
幕間ごとに飲んだシャンパンの味と共に、私にとって記憶に残る「こうもり」になりそうです。
<日時>2008年5月25日(日) 14:30開演
<会場>東京文化会館
<出演>
■ロザリンデ:ナンシー・グスタフソン
■アデーレ:ダニエラ・ファリー
■イーダ:マルティナ・ドラーク
■オルロフスキー公爵:ヨッヘン・コワルスキー
■アイゼンシュタイン:ディートマール・ケルシュバウム
■ファルケ博士:ミリェンコ・トゥルク
■アルフレート:ルネ・コロ
■フランク博士:カルロ・ハルトマン
■フロッシュ:ハインツ・ツェドニク
■ブリント弁護士:ゲルノート・クランナー
<演奏・演出>
■指揮:レオポルト・ハーガー
■演奏:ウィーン・フォルクスオーパー管弦楽団・合唱団
■バレエ:ウィーン国立バレエ団
■演出:ハインツ・ツェドニク
最近セミナーが続いておりまして、話すネタや資料の準備で、ちょいとばかり本業の方でバタバタしております。(汗)
そんな中、「忙中閑あり」と開き直り、日曜日にフォルクスオーパーの「こうもり」に行ってまいりました。
席は3階のR列(B席)。
日曜日の午後ということもあり、チケットは完売です。
15分ほど前に席に着き、オペラグラスの調整をしながら客席に目をやると、みなさんとてもリラックスして開演を待っています。
「日本でも、オペレッタをこんな風に楽しめるようになったんだなぁ」と、妙に感心してしまいました。
そうこうしているうちに開演のベルがなり、場内が暗くなると同時に指揮者のハーガーの登場です。
いつ聴いても心躍るあの序曲で「こうもり」が始まりました。
ただ、少し響きが薄いかなぁ。オーボエなんかもまさにチャルメラそのものだし・・・。
少々心配です。
しかし、幕が上がると、そこはまさにウィーン・オペレッタの世界。
オケの響きのことは、まったく気にならなくなりました。
そして、はっと気がつくと、終演のカーテンコール。
少々大げさですが、まさにそんな感じだったのです。
それにしても、この日の歌手達はそろいも揃って、みんな芸達者!
フォルクス・オーパーの面目躍如といったところでしょうか。
何より嬉しかったのは、引退したはずのルネ・コロのアルフレードが聴けたこと。
10年前にベルリンドイツオペラが来日したときに、ルネ・コロがタイトルロールを歌った「タンホイザー」をみましたが、これでいよいよ見納めだと思いこんでいただけに、このサプライズは嬉しかった・・・。
70歳ということもあり、さすがに息が続かないような部分もありましたが、時折みせる「歌いまわし」は、まさにルネ・コロだけのもの。
あー、聴けてよかった!
それに、コワルスキーのオルロフスキー公爵は、とにかく存在感が凄い。
その他の歌手で印象に残ったのは、アデーレ役のダニエラ・ファリー。
容姿・歌唱ともにコケティッシュな魅力に溢れたアデーレを演じてくれました。
きっと多くのファンを掴んだことでしょうね。近々「ホフマン物語」のオランピアを歌うそうですが、まさにぴったりの雰囲気。大化けの気配濃厚です。
あと、グスタフソンのロザリンデも貫禄十分だったし、アイゼンシュタイン役のケルシュバウム、ファルケ博士役のトゥルクも好演でした。
ツェドニクの抱腹絶倒の看守フロッシュや、ドラーク演じる美貌のイーダと、脇役陣も充実していましたね。
先ほども書きましたが、今回のキャストは、歌もさることながら、表情の豊かさ、演技のうまさが際立っているように感じました。
やはり、「こうもり」はこうでなくちゃ!
それから、もうひとつ特筆しておきたいことがあります。
それは、字幕です。
とにかく自然で適切な日本語に訳されているので、初めて「こうもり」を見た人もきっと楽しまれたことと思います。
幕間ごとに飲んだシャンパンの味と共に、私にとって記憶に残る「こうもり」になりそうです。