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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

【六の仔バト日記・2】8月28日の続き

2013-08-31 15:47:42 | ラブレター
 雨にも負けず、風にも負けず、二羽ともに順調にに育っています。
 産毛に変わって、キジバト特有のうろこ状の模様の羽が生えてきました。
 親があまり姿を見せないので、どうやって給餌しているのだろうと心配していましたが、今日、直に親が餌を運んできて、仔バトたちがそれをねだっているのを目撃しました。
 ツバメなどですと給餌の瞬間、ヒナが騒ぐのでよく分かるのですが、キジバトのヒナは全く鳴きません。おねだりの動作はただ羽ばたくのみです。
 その羽ばたきの瞬間、おう、もうこんなに立派な羽がと思いました。
 巣立ちは9月10日ぐらいと踏んでいますが、ひょっとしたらそれより早いかもしれません。
 嬉しくも寂しい瞬間ですね。

 とりあえずは、それまでの間、激しい風雨などなく、またカラスに襲われたりしないことを祈っています。
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【蒟蒻問答】捜し物は何ですか?

2013-08-31 15:27:46 | よしなしごと
■ところで、どこかへ行きたいとは思いませんか?
◎どこかって?
■ここでないところ・・・。
◎ここ以外はどこだって「ここではないところ」なのではないでしょうか?
■う~ん、それはそうなんだけど、そこへ行ってもここと同じではつまらないでしょう?
◎じゃぁ、う~んと違うところだったら。
■そのう~んと違うところってだんだん少なくなってるのではないでしょうか?
◎均一化ってこと?例えばグローバリゼーションのような?
■う~ん、それもあるけど、その場所のせいだけでなくてこちらの問題かもね。
◎っていうと?

         

■僕らにはあまりにも多くの情報が前もって刷り込まれてしまっていて、どこへ行っても、その刷り込まれたものを再確認するだけなような・・・。
◎つまり感動がないってこと?
■そうね、感動というか驚きというか・・・。
◎でも、とてつもなくでかかったり、異様な風景に接したり、あるいは私たちとは全く違う風物、習慣に出会ったら、やはり驚いたり感動するのではないでしょうか。

             

■でもそれらは、どこかで観たもの、読んだもので、それらと同じであることを再確認することになりはしないでしょうか?例えば観光地へ行って、その風景を見て、絵はがきやグラビアと同じであることに満足して帰ってくるような・・・。
◎もしそうだとするともうどこへも行けなくなりますね。にもかかわらず人びとは何かを求めてあちらこちらへ出かけますよね。それはどうしてでしょう?
■う~ん、それはここではないところがどこかにあると思うからではないでしょうか。

           

◎ということは、本当はここではないところなんてどこにもありはしないってことですか?  
■さぁ、どうなんでしょうね・・・・。こんな言葉がありますが、どう思いますか?
 「自分の故郷が一番だと思うのは愚か者である。どこへいってもそこが故郷だと思うものはよりましなものである。どこへいってもそこが故郷ではないと思うものこそ優れたものである。」  
◎ということはその場所と自分との取り合わせのようなものではなく、その場所へと向き合うこちら側の構えのようなものでしょうか?たとえば、どこにも安住することなく、どこをも異化し続ける遊牧民やノマドのように。

             

■そうかもしれませんね。しかし、この言葉って納得できます?
◎そうですね。率直にいうと、あるときはやはり故郷が一番だなと思うし、あるときにはどこへいってもそこが故郷だと思ってしまうし、またあるときには、どこへいっても馴染めないし、一概に優劣をつけがたいと思うのですが・・・。 

■で、結局、どこかへ行きたいとは思いませんか?
◎そうですね、今日は湿度が高くてむしむしするから、どっかカラッと涼しいところがいいですね。

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