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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

ビヴァ!かき!カキ!牡蠣! そしてビヴァ、川柳!

2012-03-04 16:42:27 | ラブレター
 以下は私が書いたあるお礼状の実際の書き出しです。
 川柳などを通じ、ネットで知り合った瀬戸内近くの女性の方から素敵な贈り物を頂いたのです。

        

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 やっと春めいた陽射しも見られるようになりました。
 昨三月三日は言わずと知れたひいなの日、女性のお祭りでした。
 しかし、男の子の私にも素敵なプレゼントが…。
 
 大ぶりで新鮮な牡蠣をどっさり、ありがとうございました。
 発送元の漁協の指示では「加熱用」とありましたが、まだカラを閉じたままで生きていましたので、レモンやタバスコを添え、生牡蠣でもいただきました。
 実は私、三〇年ほど居酒屋を営んでいて調理もしていましたので牡蠣の処理も心得ているのです。まだまだありますので、焼き牡蠣あるいはカキフライなどにさせていただく所存です。
 ご承知のように、岐阜は海なし県ですから、こうした新鮮な海産物はとても貴重なのです。心して頂きます。(以下略)

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 いただいたのは素敵な生牡蠣です。しかもトロ箱いっぱい、数十個です。
 とても私のうちだけでは消化しきれないので、近くに住む妹のともろへもおすそ分けです。
 やがて、牡蠣のシーズンも終わりです。
 その時期にこんなに立派で新鮮なものがいただけるなんて・・・。

    

 ご承知のように兼好法師はその著『徒然草』第117段で、「よき友、三つあり。一つには、物くるる友。二つには医師(くすし)。三つには、知恵ある友。」といっていますが、彼女は医師(くすし)ではないものの、ほかの二つは完全に満たしている良き友です。
 まだお目にかかったことはありませんが、『山陽新聞』の「山陽柳壇」で第一席をとられた折に新聞紙上に載ったお写真は拝謁しています。
 私よりほんのちょっとお姉さんですが、100歳を越えたお母様をご介護の傍らの句作とか、ほんとうに尊敬に値します。

        

 上に述べた第一席の句は以下のようです。

      昭和史を律儀に守る太い指

 受賞後のコメントのなかで彼女は「本やペンをもつより鍬を持てと言われた戦中世代ですから」と語り「弟妹の面倒を見ながら田畑を手伝い、夜中に家族に隠れて新聞を読むのが楽しみで」とも語っています。そしてその結びは、「自由に作句を楽しめる平和な時代に感謝しています」という言葉です。
 私が彼女を尊敬する理由をお分かりいただけると思います。
 そんな方から頂いた牡蠣ですから。いっそう味わい深いものであることはいうまでもありません。
 



コメント
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