六文錢の部屋へようこそ!

心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

悲劇を越えて・・・キジバト三度目の挑戦 !

2010-04-22 01:56:17 | 写真とおしゃべり
 

 私が柾木の枝に固定しておいた古い小ザルをベースにして、今年もキジバトが抱卵をはじめました。
 「今年も」と書いたのは、実は昨年も、そして一昨年もやはり巣をかけていて、一昨年は抱卵する鳩の映像も含めてここに書いたからです。雛鳩が無事孵って成長する過程への期待をこめて書いたものでした。
 しかし、その結末を載せることはありませんでした。
 というのは、いずれも悲しい結果に終わってしまったからです。
 
 一昨年は、ある風雨の強い日の翌日、下に落ちて生死不明の雛を見つけ、慌てて巣に帰してやりましたがだめでした。しばらくしてから、ミイラ状になったそれを取り除く羽目になりました。
 風雨のせいか、それとも猫か鴉など外敵のせいかははっきりしませんでした。

 そんなこともあって、昨年はやはり抱卵をはじめても敢えてここに載せませんでした。前年の悲劇の印象が強かったからです。
 ある日、いつも巣にじっとしているはずの親鳥がいないことに気づきました。しばらく待っても戻ってくる様子はありません。どうしたのかなと思ったのですが、あまり巣に接近したりしてはと思い周りを点検しました。
 なんと、巣から10メートルも離れた地上で卵を一個発見しました。しかもそれにはくちばしでつついたような穴が空いています。
 やはり何者かに襲われたようです。

 キジバトは2個卵を産むのですが、一昨年の雛の死骸も一羽分、昨年の卵の残りも一個しかありません。やはりもう一方は、何者かの餌食になってしまったのでしょうか。
 食うか食われるかが自然界の掟とはいえ、それを眼前で2年続けて目撃するとやはり哀れを催します。

 今年も抱卵し始めてからもう数日を経過しています。
 昨年や一昨年のこともあり、ここに載せようかどうか迷ったのですが、これを読んだ人が襲ってくるわけでもなし、今年こその祈りをこめて敢えて載せました。
 雛が孵るまで、そして孵ってからも心配が絶えないと思うのですが、一度ちゃんと成鳥になるまで見てみたいと思うのです。

 なお、キジバトの寿命は十数年で一夫一妻制を保つと言いますから、このつがいは一昨年からのものに違いないと思います。
 あまり脅さないように心がけていますが、巣の場所と私たちが庭へ出入りするための場所が2メートルと離れていないのです。それでも家族がそこに立っても平気で巣に居続けます。その意味では、半分うちで飼っているようなものでひとしお情も移ります。

 親鳥が巣を離れた隙に、二階のベランダから卵が二個あることを確認しています。
 今年こそ無事に孵し、成長させてやりたいものです。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする