六文錢の部屋へようこそ!

心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

秋たけなわの川柳もどき

2009-10-10 15:30:50 | 川柳日記
 
       もうすっかり終わりましたね。これは先月末のものです。


  
    米洗う手になっている月曜日
    憎しみを少し混じえて米を研ぐ


  写す
    斜めから写せば遠くなるあなた
    モノクロの写真に棲まう夜叉が笑む


  
  雑詠  
    甘言に騙されたふり梨を剥く 
    昭和には昭和の掟いわし雲
    夜逃げした友と語らう「山月記」
    踵まで滲みる言葉で諭される
    終章に執行猶予付けてみる
    ここへきて薄暮の鳥のから騒ぎ

  
コメント (4)
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