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心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

白か黒か・・・(その3 みんな喪中?モノクロという色)

2009-10-08 03:54:43 | よしなしごと
 随分前に気がついていたのですが、なぜだか分かりませんでした。
 今ここに書くからといってそれが分かったわけではありません。
 しかし、やはりなんだか不気味な感じがするので、黙っているのもと思い、曖昧なままに書きます。

 黒いのです。街が黒いのです。とくに朝夕のラッシュ時には街が黒くなります。
 何がどうなっているかというとサラリーマンやOLの服装がほとんど黒いのです。まるで葬儀場から雪崩出た会葬者のようなのです。
 いつからこんなになったのでしょうか。そしてなぜ?

 
            JR岐阜駅 エスカレーターにて

 もう40年ほど前ですが、私もサラリーマンでした。営業職でしたから背広がユニフォームのようなものでした。
 でもその頃のサラリーマンの背広姿は決して黒が主流ではありませんでした。むしろ黒は異様で変に目立ったともいえます。
 紺、茶、グレイ、モスグリーン、パープルなどなどを基調としたものの様々なバリエーション、それにストライプやチェックなどが入り、かなりカラフルでした。
 それに加えて、高度成長に合わせるかのようにカラーシャツの流行などもあり、薄いブルーやグリーン、あるいは暖色系のシャツを着用したものでした。
 さらに言うならば、ネクタイも今よりはカラフルでバラエティに富んでいたように思います。

 
            JR岐阜駅 プラットフォームにて
   
 私自身の背広の過去の保有の歴史を辿ってみても、黒の系統は細かなストライプが入った一着だけでした。しかもそれは、通常はほとんど使用せず、業務の途中や終わりに冠婚葬祭や儀式などがあり、どうしても色物を避けるべき時にのみ着用したものでした。ようするにそれは礼服の替わりなのでした。

 
               名古屋 地下鉄にて

 ところが現在、なぜこうしたモノクロが主調になったのでしょうか。一般に不景気な折りには黒が流行るといわれます。確かに不景気はここしばらく続いています。
 しかし、どうもそうした流行にとどまらない、もう少しスパーンの長い現象のような気がするのです。

 
             名古屋街頭にて 女性もです

 モノクロは白と黒、ならびにその間の色調といっていいでしょう。白は何にでも染まる色ですし、黒はあらゆる色彩を拒否しているようです。その間のグレイゾーンはそうした両者のせめぎ合いによるものでしょう。
 いずれにしてもモノクロは排他的なように思います。黒から白への縦の系列にのみ依存し、その他のというか、横の系列を排除しているように思えるのです。
 もちろん、この事実から安易に何かの結論を誘導することは早計でしょう。

 
              同 名古屋市街頭にて

 ただ、何か不気味な感じは拭いきれません。
 みんな孔雀になれとはいいませんが、かといって烏ばかりではどうかと思うのです。
 孔雀と烏の間に、鳩や雀や椋鳥や百舌など様々なバリエーションがあってもいいように思うのです。

 何でこうなったのでしょうね。
 現役のサラリーマン諸氏やOLのみなさん、とくに黒い衣装に身を包んでいる人からコメントがあればなどと思います。




コメント (5)
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