六文錢の部屋へようこそ!

心に映りゆくよしなしごと書きとめどころ

ああ、そはなにゆえ隠れ咲きたもうや・・・

2009-07-10 18:28:04 | 写真とおしゃべり
 梅雨はまだ粘っている。
 図書館へ行き、借りたい本を検索した。
 二冊あったのだが、その二冊とも貸し出し中だという。
 両方ともちょっと特殊な本で、そんなにリクエストがあろうとは思えない。
 それも二冊揃ってないとは、こんなことは初めてだ。
 私の趣向が一般的になってしまったのだろう。

 母の病院へ回る。
 比較的高い病室から見る梅雨空は重々しくも威嚇的ですらある。
 室内の白っぽさとの対比でなおさら威圧的に垂れている感がある。

 

 帰途寄り道をして、最近見つけた蓮根畑(6月26日付の日記参照)に開花の模様を見に行く。

 あった。一本、ひょんと目立つように立派なつぼみが突っ立っている。
 先がほんのり色づいて開花が近いことを思わせる。
 蓮の花が開くとき、ポンという音がするというが本当だろうか?
 とりあえずこのつぼみをカメラに収めて帰ろうとした。

 

 そのときである、何か目の端にピンク色のものがよぎった。
 もう一度振り向いてその辺りをじっくり眺めてみた。
 なんということだ、すでにしっかり開いた花があったのだ。
 しかしそれは、大きな葉陰に隠れるように咲いていて、ある角度からでないと見えないのだ。

 なんという意地の悪い・・・。
 この花をちゃんと撮そうとすると、蓮根畑のなかに入っていって、邪魔な葉を除けて撮るほかはない。
 そのためには、腰までのゴム長が要る。

    

 その辺を右往左往して、一番よく花が見えるアングルを見つける。
 それが上の写真である。
 よく見えないところにあると余計見たくなるから不思議だ。
 何もここから教訓を引き出そうとするわけではない。
 
 いずれにしても花は、私に見せようとして咲くわけではないから、仕方あるまい。
コメント
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