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今日はなにいろ?

映画のプレゼン「エド・ウッド」

2007-03-16 11:57:49 | 映画
才能はあるのだけど、チャンスがなくて世に認められない人、と言うのは数多くいる。
たとえば「モンパルナスの灯」と言う映画。
モジリアーニの一生を描いた映画なのだが、とにかく悲しく暗く辛い映画。
貧困との闘いで、若くして命を落としてしまう。
才能があるから、尚更悲しい。
死んでから2年経って彼の作品「プラン9・フロム・アウター・スペース」が「史上最低の映画」を与えられ、最低監督と称されたエド・ウッドの場合はどうだったのか…。
女装癖、アルコール依存症等私生活でも波乱に富んだエド・ウッドの半生を描いた映画、それが「エド・ウッド」です。



1995年 米

監督 
ティム・バートン

出演者
ジョニー・デップ
マーティン・ランドー
ビル・キューザック



この映画に流れるもの、それはティム・バートンの「愛」そのものです。
ティム・バートンは自身を「エド・ウッドだ」と言うくらい、エド・ウッドを愛している。その愛が満ち溢れている。
本当は始終貧困に悩まされ、最後はアルコール依存症で命を落とすほど、追い詰められていたのに、ティム・バートン監督は苦しんでいるエド・ウッドを撮らず、映画製作にのめりこんでいるまるで少年のようなエドを描いた。
映画の中のエド・ウッドは、だからとっても明るい。いつもめげないし、前向きで、ハッピーです。
そのエドを演じたジョニー。彼がとってもいいんです。
まるで少年のようなキラキラとした輝く目をしている。
(ジョニーの女装も必見
それと、ベラ・ルゴシとの交流が心温まる。
いたるところにティム監督らしさも登場し、ジョニーとティムコンビが作り出した最高傑作である、と、私は思ってます。

<メモ>
この作品によってエド・ウッドの知名度は飛躍的にアップ。その作品も映画館で上映。観客は「最低すぎて最高」との感想を残している。
ちょっと観てみたいような気もする…。