バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

プラズマローゲンを用いることを特徴とする神経細胞死予防剤

2006年07月29日 | 医療 医薬 健康
出願番号 : 特許出願2003-81529 出願日 : 2003年3月24日
公開番号 : 特許公開2004-26803 公開日 : 2004年1月29日
出願人 : 日本油脂株式会社 外2名 発明者 : 宮澤 陽夫

発明の名称 : 神経細胞死予防剤

【課題】その構造から安全性の高い、プラズマローゲンを用いて神経細胞死の予防に効果をもたらす予防剤を提供する。プラズマローゲンを用いてアルツハイマー症の予防剤を提供する。
【解決方法】プラズマローゲンを用いることを特徴とする神経細胞死予防剤。
さらに、プラズマローゲンを経口摂取することによるアルツハイマー症の予防剤。

◇プラズマローゲンは、脳神経細胞に特徴的に多く含まれるリン脂質である。
 その化学構造は、エタノールアミン型のものが多く、グリセロール骨格の1位にビニルエーテル結合を持ち、2位にドコサヘキサエン酸やアラキドン酸などの高度不飽和脂肪酸を有する。この特徴的な構造から、プラズマローゲンは、脳のシグナル伝達への関与や、脳内における抗酸化物質としての機能が予想されてきた。最近、プラズマローゲンの抗酸化作用に関する知見が報告され、老化および酸化障害が関与する疾病でのプラズマローゲンの影響について記載されている(オレオサイエンス、第2巻第1号(2002年)、(非特許文献1)。また、アルツハイマー疾患は正常人に比べてプラズマローゲン量が少なく、膜の臨界温度が低いことが報告されている(J.Neurochem.Res.,70,2533-2538)(非特許文献2)。なお、プラズマローゲンの抗酸化作用については、特開2003-12520号公報、特許文献1に開示されている。
しかし、プラズマローゲンの生体内での機能は未だ不明であり、特に神経細胞死に関するプラズマローゲンの作用についてはこれまで全く報告がなされていない。
【0003】
【非特許文献1】オレオサイエンス、第2巻第1号(2002年)第27頁―36頁)、
【非特許文献2】J.Neurochem.Res.,70,2533-2538)
【特許文献1】特開2003-12520号公報

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。