バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

免疫抑制剤FK506(タクロリムス)の発見と開発

2007年11月25日 | 創薬 生化学 薬理学
藤沢薬品 探索研究所 橋 本 道 真
1983 年、免疫学の著しい進歩を背景にして、藤沢薬品・探索研究所では、微生物
生産物から新しい免疫抑制剤の創出を目標にスクリーニングを開始した。慢性関節
リウマチなどの自己免疫疾患治療薬や、臓器移植後の拒絶反応抑制剤は将来ますま
す必要になるものと考えられたためである。これら病態においてはいずれもT細胞
の活性化すなわち細胞性免疫がその発症の機構を担っている。T細胞の活性化には
ヘルパーT細胞 (Th-1) が産生する Interleukin 2 (IL-2) が必要不可欠であり、つ
まりこの IL-2 の産生を特異的に抑制する物質を探索すれば、安全性、有効性の優
れた免疫抑制剤が見出せると考えられた。そこで、スクリーニング系としては IL-2
依存性のTリンパ球反応であるマウス混合リンパ球反応(mixed lymphocyte
reaction ; MLR)を用いた。http://jsbba.bt.a.u-tokyo.ac.jp/past/taikai01/symp3.pdf

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