バイオの故里から

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インフルエンザ感染症に対するワクチンによる予防、および特異的治療製剤が持つ欠点を補う

2006年12月21日 | 医療 医薬 健康
出願番号 : 特許出願2005-76351 出願日 : 2005年3月17日
公開番号 : 特許公開2006-254777 公開日 : 2006年9月28日
出願人 : 国立大学法人 大分大学 発明者 : 山城 哲 外2名

発明の名称 : インフルエンザウイルスA型H3N2サブタイプを効果的に中和するヒトFab抗体FabIF1A11を発現する遺伝子群IF1A11

【課題】インフルエンザ感染症特異的な治療製剤としてのオセルタミビルは感染初期での投与でしかその効能が発現されないこと、乳児には投与できないこと、インフルエンザ感染症が重症化した際の特異的な治療法が確立されていないこと。また,予防としてのインフルエンザワクチン接種は、その効能が発現するのに時間を要すること。
【解決手段】コンビナトリアル科学法およびファージディスプレイ法を用いてヒトFabを発現する遺伝子群IF1A11を分離し、その遺伝子産物であるFabIF1A11が、インフルエンザウイルスA型H3N2サブタイプに対して効果的に中和活性を有することを発見した。遺伝子産物であるFab IF1A11はヒトFabであり、現在インフルエンザ感染症に対するワクチンによる予防、および特異的治療製剤が持つ欠点を補う可能性のある分子であると思われた。

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