バイオの故里から

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植物において外来遺伝子を安定に発現させる導入方法

2007年09月26日 | 植物&農業
出願番号 特願平11-253174 公開番号 特開2000-228925
特許番号 特許第3777416号
出願日 平成11年9月7日(1999.9.7)
公開日 平成12年8月22日(2000.8.22)
発明者 新名 惇彦 吉田 和哉 加藤 晃 赤坂 甲治 久住 高章 田中 良和
出願人 国立大学法人 奈良先端科学技術大学院大学

従来技術、競合技術の概要 植物に種々の性質を付与する目的で、外来の遺伝子を導入した形質転換植物が作製されているが、その場合に個体間による導入遺伝子発現のばらつきが大きいことが問題となる。このばらつきは、導入された染色体上の位置によると考えられている。外来遺伝子が活性化クロマチン領域に挿入された場合には高い発現が得られ、反対に不活性化クロマチン領域に挿入された場合には十分な発現が得られないとされ(Galli,1:166-172,Current opinion in plant technology (1998) 1:166-172, Matzke et al.,Current opinion in plant technology (1998) 1:142-148 )、このような現象はポジション効果と呼ばれている。このようなポジション効果のために植物に導入したトランスジーンは、しばしば全く発現しないか、発現しても弱いか、あるいは発現しても植物の成長や外環境により発現しなくなることがある。この現象は遺伝子組み換え植物の商業化に際し障害となっており、導入遺伝子の発現を安定化する手法の確立が必要とされる。J-Store >> 特許コード P07A010541

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