バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

iPS:臨床研究の審議スタート

2013年03月27日 | NEWSクリッピング
 理化学研究所などが計画する人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使った網膜再生の臨床研究について、厚生労働省の審査委員会(委員長・永井良三自治医大学長)が27日、審議を始めた。非公開で行われ、厚労省によると、iPS細胞で作った組織の移植で、がんが生じる可能性など主に安全性を話し合った。次回は5月下旬の予定で、結論が出るまでには数カ月程度かかるとみられる。毎日新聞 2013年03月27日

iPS臨床研究の審査開始 網膜再生で厚労省委員会

 厚生労働省は27日、理化学研究所などのチームが申請した人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使う網膜再生の臨床研究を審議する「ヒト幹細胞臨床研究に関する審査委員会」を開いた。

 急速に視力が失われる「滲出型加齢黄斑変性」の患者から作ったiPS細胞を網膜の色素上皮細胞に成長させ、先端医療センター病院(神戸市)で移植する臨床研究。理研の高橋政代プロジェクトリーダーらが2月に厚労省へ申請、第1回の審査委員会となる。MSN産経新聞(Online)2013.3.28



下部尿路障害を治療するためのキット及び改良された組成物

2013年03月27日 | 医療 医薬 健康

出願番号 : 特許出願2012-204288 出願日 : 2012年9月18日
公開番号 : 特許公開2013-28625 公開日 : 2013年2月7日
出願人 : ウーリゲン、インコーポレイテッド 発明者 : フラッシュナー、マイケル 外4名

【課題】下部尿路障害を治療、改善又は予防するための薬剤組成物の提供。
【解決手段】(a)下部尿路障害を治療、改善又は予防するのに十分な量の陰イオン性多糖と、(b)下部尿路障害を治療、改善又は予防するのに十分な量の急性作用麻酔薬と、(c)前記急性作用麻酔薬が細胞膜を通過できるように前記急性作用麻酔薬の十分な部分が非荷電状態にあることを確実にするpHに溶液を緩衝化する緩衝液であって、製剤を投与のために水性液体に溶解したとき、炭酸水素ナトリウムが0.20Mから0.45Mの濃度で存在する緩衝液を含有する薬剤組成物。該陰イオン性多糖としては、ヒアルロン酸、ヒアルロナン、コンドロイチン硫酸、ペントサンポリ硫酸、デルマタン硫酸、ヘパリン、ヘパラン硫酸、及びケラタン硫酸からなる群から選択されることが好ましい。該急性作用麻酔薬としては、リドカインであることが好ましい。明細書PDF >> バイオ塾情報創庫DB


癌細胞を正常化するマイクロRNAの医薬応用

2013年03月27日 | 感染症 ワクチン 抗生物質 食中毒

研究者:三浦 典正(医学部 医学科 准教授)

概要
「がん細胞は正常細胞から発生するが、その細胞に戻ることはできない」、「がんは治らない。」そのように考えられてきた。しかし癌細胞が正常細胞になることを発見した。特に未分化型肝癌に1種類のマイクロRNAを導入するだけで、幹性誘導を通して癌形質を失わせることを発見した(多能性マーカーNANOG陽性:下左図)。免疫不全マウスin vivo検討で、肝癌細胞(HLF)から正常肝組織(スライド:下右図)や奇形腫(肉眼図:下右図)を形成したことから、癌細胞が一旦iPS細胞になったことは明瞭である。再生医療として応用できる可能性もあり、担癌患者の体内で癌細胞を発生由来細胞に戻すことで治癒させ得る画期的な癌治療の時代が到来すると予想している。鳥取大学研究シーズ集


出願番号 : 特許出願2012-202508 出願日 : 2012年9月14日
公開番号 : 特許公開2013-46616 公開日 : 2013年3月7日
出願人 : 国立大学法人鳥取大学 発明者 : 三浦 典正
発明の名称:siRNA導入による新規hiPSC作製法
【課題】多能性幹細胞を誘導する新規の化合物組成物の提供。
【解決手段】a)特定の塩基配列、またはその塩基配列に対して1~3個の塩基が欠失、置換もしくは付加された塩基配列、を含む、1本鎖または2本鎖のポリヌクレオチド、b)異なる特定の塩基配列、またはその塩基配列に対して1~3個の塩基が欠失、置換もしくは付加された塩基配列、を含む、1本鎖または2本鎖のポリヌクレオチド、c)更に異なる特定の塩基配列、またはその塩基配列に対して1~3個の塩基が欠失、置換もしくは付加された塩基配列、を含む、1本鎖または2本鎖のポリヌクレオチド、からなる群から選ばれる1種以上の1本鎖または2本鎖のポリヌクレオチドを含有し、細胞を多能性幹細胞へ誘導する、多能性幹細胞誘導剤。明細書PDF >> バイオ塾情報創庫DB

miRNA導入による新規hiPSC作製法

2013年03月27日 | 細胞と再生医療

出願番号 : 特許出願2012-202509 出願日 : 2012年9月14日
公開番号 : 特許公開2013-34479 公開日 : 2013年2月21日
出願人 : 国立大学法人鳥取大学 発明者 : 三浦 典正

【課題】多能性幹細胞を誘導する新規の化合物組成物、および未分化細胞マーカー発現調節剤の提供。
【解決手段】特定の塩基配列、またはその塩基配列に対して1~3個の塩基が欠失、置換もしくは付加された塩基配列、を含む1本鎖または2本鎖のポリヌクレオチドを含有し、細胞を多能性幹細胞へ誘導する、多能性幹細胞誘導剤。この多能性幹細胞誘導剤は、細胞を多能性幹細胞へ誘導するsmall RNAを含有する。特定の塩基配列を含む、1本鎖または2本鎖のポリヌクレオチドを含有し、未分化細胞マーカーの発現を調節する、未分化細胞マーカー発現調節剤。明細書PDF >> バイオ塾情報創庫DB


高感度・低コストの抗体集積化チップを開発

2013年03月27日 | BioTech生物工学 遺伝子工学
―がんなどの疾病診断の信頼性が飛躍的に向上―
独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
国立大学法人京都工芸繊維大学
 NEDOの若手グラント(産業技術研究助成事業)の一環として、免疫診断に使用する抗体の高感度化と製造コストの低減に取り組んでいる京都工芸繊維大学の熊田陽一助教は、高感度・低コストの抗体集積化チップの開発に成功しました。NEDOプレスリリース 2012年9月13日

再生医療向け培養細胞の品質管理技術を開発

2013年03月27日 | 細胞と再生医療
―画像診断により定量的な品質予測が可能に―
独立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構
国立大学法人名古屋大学
NEDOの若手グラント(産業技術研究助成事業)の一環で、名古屋大学の加藤竜司准教授と株式会社ニコン等の研究チームは、これまで染色するなど細胞を破壊する方法でしか数値化ができなかったヒト間葉系幹細胞の分化度*1を、培養した細胞の顕微鏡画像をコンピュータ解析するだけで、非破壊的・定量的な評価と事前予測を可能にする技術を開発しました。NEDO プレスリリース 2013年3月26日