慶応義塾大学の岡野栄之教授は22日、横浜市で開催中の日本再生医療学会で、ヒトのiPS細胞を使い脊髄損傷の患者を治療する臨床研究を2016年度末にも始めると発表した。治療効果が高く見込まれる損傷直後の患者が当初の対象だが、治療が難しい慢性期の患者も20年までに臨床研究を開始。脳梗塞で失った神経機能の回復も並行して試みると明らかにした。
16年度末にも始める臨床研究については、学内の倫理審査を経て2年半~3年後に国に計画を申請する。臨床研究では、脊髄が損傷して2~4週間の患者の損傷部に、iPS細胞から作った神経細胞を移植して安全性などを確認する。
移植する細胞は、京都大学iPS細胞研究所からヒトiPS細胞を調達し、神経細胞になる手前の「前駆細胞」にして凍結保存しておく。日本経済新聞(Web版)2013/3/22
16年度末にも始める臨床研究については、学内の倫理審査を経て2年半~3年後に国に計画を申請する。臨床研究では、脊髄が損傷して2~4週間の患者の損傷部に、iPS細胞から作った神経細胞を移植して安全性などを確認する。
移植する細胞は、京都大学iPS細胞研究所からヒトiPS細胞を調達し、神経細胞になる手前の「前駆細胞」にして凍結保存しておく。日本経済新聞(Web版)2013/3/22