バイオの故里から

バイオ塾主宰・Dr.Kawanoの日々、収集している情報(DB原稿)をバイオ塾メンバー向けて公開しています。

抗加齢医療に役立つ食素材をバイオ手法駆使し研究開発

2006年08月14日 | 医療 医薬 健康
資源微生物研究所所長 林慶福博士

 アンチエイジング(抗加齢医療)の食素材として、台湾発信の「SODLIKE」という、大豆胚芽を利用した抗酸化食品が注目されている。台湾では瞬く間に零芝に次ぐ健康食品売れ筋第2位に躍進した。日本でも若返りの健康食品として知る人ぞ知る商品である。バイオ手法を駆使して独自の酵素を使ってSOD様活性を高めたもので、この食品を開発したのは、台湾の発酵・醸造の権威であり、微生物研究者としても世界的に有名な林慶福博士である。>>「健康食品新聞」2003年2月1日号>>PIB-Bio

食品に対する放射線照射(食品照射)

2006年08月14日 | 医薬工学 製剤 DDS
<概要>
 食品照射は食品の貯蔵期間延長や衛生化のための処理技術であり、放射線の吸収線量の多少により生鮮野菜の発芽防止、害虫や寄生虫の繁殖防止、食中毒菌の殺菌、腐敗菌の殺菌、完全殺菌などへの応用分野がある。
 照射食品の健全性評価は動物などを用いた毒性試験、放射線により生成する食品成分の分解生成物分析、栄養試験、微生物学的安全性について研究が行われ、食品としての安全性に問題がないことが明らかにされている。世界保健機関(WHO)は、10kGy(キロ・グレイ)以上の高線量照射食品についても健全性に問題がないと宣言しており、コーデックス(FAO・WHO合同食品規格委員会)は、食品照射実用化に必要な規格基準を制定している。2002年の時点では53カ国がなんらかの照射食品を許可しており、許可品目は100品目以上に達している。日本ではジャガイモ(馬鈴薯)の発芽抑制が実用化されている。>>原子力百科事典

動物用飼料の放射線処理

2006年08月14日 | 飼料 水畜産
<概要>
 家畜飼料に用いられている魚粉や骨粉などにはサルモネラ菌や大腸菌などで汚染されているものが多く、幼動物などの病気の原因になっている。また、輸入穀類には毒素を産生するカビや外来雑草種子が混入していることが多く家畜や農業に被害をもたらしている。家畜飼料を5kGy(キログレイ)照射することによりサルモネラ菌や大腸菌、カビなどが殺菌され、外来雑草種子も不活性化される。
 実験動物は医学や食品等の安全性試験などで役立っているが、衛生管理の上から飼料の殺菌処理が必要である。放射線での殺菌(25~50kGy)は蒸気またはエチレンオキサイドガスに比べて動物の生育が良好であり、多くの国で実用化されている。わが国でも30年以上にわたり実用化されており、照射食品の安全性を証明する一つの証拠になっている。>>原子力百科事典