私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

再退職

2018-03-31 07:19:21 | 日常
2018年3月31日(土)

今日をもって再退職することに。

1年だけの付き合いながらも職場の方々から花束と餞別をいただいた。


嬉しいことは嬉しいが、儀礼的なことはちょっぴり苦手だし
その一瞬に価値があるとも思ってはいない。

そんなこと以上に
この1年間
どんくさく足を引っ張ったとしても
神経をさかなでる(魚出るではないぞ)オッサンギャグをとばしても
笑顔を絶やすことなくつきあってくれた職場の方々の対応の積み重ねが嬉しい。
協力して働ける実にあたたかい職場のみなさんがいたことに価値がある。

継続はまだ数年は可能なのだが
再任用は遠慮させていただいた。

理由はただ1つ。
1度しかない人生のゴール近くになりあせっているのだ。
足腰立たなくなる前にもっとやりたいことに時間をかけたいのだ。

こんな本を読んだせいでもある。


特に「怪魚大全」はすばらしい。

「怪魚ハンター」という表現を毛嫌いしてきた。
が、試しに買ってみると「この人全然違うじゃん」なのだ。

大きさにだけこだわってもいず、世界中の魚に詳しく飛び回る人生。

すごいなあ、うらやましいなあ・・・・・・と思うのである。

となると私も「珍魚・駄魚ハンター」としてもっと時間をかけねば・・・と思うのである。

「わざわざ仕事やめて平日も釣りがしたいだなんて」
「いい年をして何をやってるんだ」と思われるかもしれないが
私もそう思っている。                  (世間的な視野に立つと)
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ミミイカ の煮付け(オウゴンムラソイを添えて・・・)

2018-03-29 21:33:22 | 魚を食らう
2018年3月29日(木)

ミミイカである。


全長3~4cmほどの小さなイカである。
砂泥底にすみ、底引き網で採られたものである。
いわゆるエンペラがミッキーマウスの耳のようでカワイイ。

実に情けない話なのだが・・・

5日前の日曜日、オウゴンムラソイを釣った後、
2人とも全然釣れんまま海面をボーッと眺めていた。

流石に観察眼に長けている私は、波止の壁面に動く物体を見つけた。
「あ~っ! アサヒアナハゼじゃっ!」
と、・・・コロコロコロ・・・ポッチャ~ン・・・
左手にアイコスを握ってるのをすっかり忘れていたんである。

「バカじゃね~っ! イソップのキツネ以下じゃわ!」
かみさんはあきれるわ、驚いたアナハゼは逃げるわ
帰りのコンビニで3980円かかるわ・・・と散々な目にあった。

「こうなりゃコイツ食うちゃるけんね」
バケツのオウゴンムラソイくんにはとんだとばっちりなのである。

かといって、釣ったのはこの1匹。

底引き網漁師さんたちの浜売りで道連れを確保するしかない。 (オヌシもとんだ悪よの)

ここの浜売りは価格競争にならないよう魚種ごとに値段が統一されている。
いずれも市価の半分以下と安い。
ただ、漁師さんによって獲物の扱い・鮮度がかなり違う。

私は、いつも丁寧に活かしたまま持ち帰り、1人黙々と準備をしてるオッチャンを贔屓にしてる。
このオッチャン、1人なので売るまでの準備がどうしても遅くなる。
しかも我先に買おうとする厚かましい客との混乱を避けるため、順番カードを配る。
極めて正しい民主主義なのだが、カードをもらって並んでいても
欲しい魚を先客に買いつくされて、次々客が離れていくというジレンマにある。
しかも1人1人の客に食べ方の説明をするもんだから
いつまでたっても列がのびたまま・・・・・・
他の漁船がめぼしい魚をとうの昔に売りきっちょるというのに・・・・・・

「コチトラ売れ残った魚でええけんね」とのんびり順番を待つことに。

お~っ! 何という幸運なんじゃ!
青水槽でピンピン泳いどるミミイカが残っとるやんか!
まだ食ったことのないイカじゃん!

「ミミイカ全部! いくら?」 40匹はおったな!
「(はかりにのせて)・・・350円」 も~っ! 400円でもええのに・・・
「調理の仕方・食べ方知ってますか?」 も~っ! 丁寧すぎるで、オッチャン。

そそくさと受け取って撮影。

まずは、大きく元気なヤツをミッキーくん名付けた。


撮影ケースに入れると、すぐに泳ぐのを諦めてしまう。

「コイツ、ミミを枕にふて寝しよるがなっ!」 実にふてぶてしいヤツだ。


モデル交代じゃ。
続いてとっても小さいミニーちゃん。

「必死に泳いで・・・疲れて・・・」 あどけなくてかわいい。


「あ~っ! 壁にひっつきよる! ああ~っ! あられもないお姿を~っ!」(口だけどね)

「何しとられるんですか?」
年甲斐もなくええ子して遊んどるのに・・・ジャマが入ったわい!

「あ~、ミミイカですか! マダイ釣りのエサにいいんですよね」

勝手に話しかけといて、勝手に理解して、勝手に去って行きやがるもんなあ。


と、ミミイカを煮付けにした。(オッサン突然話が飛んだ。書き疲れたんやで)


モチモチと柔らかい。粘りつくような食感。
ワタは独特の風味があっておもしろい。
食べなれるとヤミツキになること間違いなし。

もちろんオウゴンムラソイを添えてお召し上がりになられたのである。

(画像入れるの忘れちゃったあ~! まめ吉さん ご指摘ありがとね)

原価計4530円と少々高価な食事となった。(イソゴカイ200円+ミミイカ350円+アイコス本体3980円)






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アカブチムラソイ をなんや知らん間に   釣査148種目

2018-03-28 23:22:17 | 海水魚
2018年3月28日(水)

アカブチムラソイである。 いつ釣ったかは明らかにしないままの148種目である。


昨年の9月以降
「タケノコメバルじゃ、タケノコメバルじゃ・・・」と書き続けた中に
たくさんのアカブチムラソイも混じっていたわけである。

なお、ムラソイの中にも赤っぽくなる個体もいるということなので
オウゴンムラソイが釣れることで、アカブチムラソイの存在もやっと証明できたことになる。

お恥ずかしい限りである。

この半年書き続けたブログをあらためて書き換え、もとい改ざんすべきか?

記録を破棄して、なかったことにすべきか?

確認すると「外付けハードディスク」に証拠となる多量の画像が見つかったケド
極秘に処理すべきか?

決して、かみさんが
「赤っぽいのんおるよ。タケノコじゃないからね。よろしく」と言ったこととは
一切関係はないのである。
いくら我が家の権力者とはいえ、犯罪行為の示唆に従ってはいけない。
忖度してもいけない。

改ざん・データの破棄が明らかになれば、訴追をまぬがれることはできないからである。 (何のじゃ?)

そう、今国会での証人喚問とよく似た状況が起きかねないのである。  (起きるかいっ!)

そういうことで、そのままにしとくからね。
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ムラソイ類の分類 : 我が家近辺での偏狭的見解

2018-03-27 21:17:29 | 海釣り
2018年3月27日(火)

いつもこのブログを見てくださる方々に心から感謝しつつ
今日は誠に勝手ながら、読む側にはどうでもいいようなお話なのである。

また、海釣りビギナーであり、瀬戸内海のごく一部でしか竿を出してない駆け出し者である。
それゆえ、極めていい加減な私見にすぎないこともお断りしておく。

さて、昨年の9月に釣って以来、半年悩ませ続けたムラソイ類の分類に挑むのである。

まず、片付けておきたいのはタケノコメバル。

昨年の5月に初めて釣った幼魚。


続いて秋口に釣った未成魚。


いずれも黄色みが強く、
口からエラぶたにかけて目を貫くように黒い縦帯がのびている。
顔つきはシュッとしていて、いわばキツネ顔。

これらの特徴から比較的簡単にムラソイ類と分けられる気がする。

続いてムラソイ類である。

この後、登場するムラソイ類はいずれも
目の前後の黒い縦帯がとぎれたり、へっちょこを向く。
顔つきが丸みを帯びた、いわゆるタヌキ顔であることにも注目するといいかな。

まずは、ムラソイ類の分類の歴史をかいつまむと

1943年 ムラソイ、ホシナシムラソイ、オウゴンムラソイ、アカブチムラソイの4亜種に分類。(松原喜代松)
1984年 4亜種を種内変異として、ムラソイ1種にまとめる。(尼岡邦夫)
1993年 4亜種を暫定的に復活
      ただし、ムラソイとホシナシムラソイが種内変異、
      オウゴンムラソイとアカブチムラソイが種内変異、
      つまり、ムラソイを2種に整理される可能性を示唆。(中坊徹次ら 日本産魚類検索全種の同定 第一版)
2000年 新たな検索形質に基づき4亜種を暫定的に分類
      2種に整理される可能性の示唆は維持。(中坊徹次ら 日本産魚類検索全種の同定 第二版)
2013年 ムラソイ類をムラソイとオウゴンムラソイの2種に大きく分類することを提言
      ただし、4亜種の和名・学名・図版はそのまま維持。(中坊徹次ら 日本産魚類検索全種の同定 第三版)

3冊とも目を通してみて、大雑把に言うと
ムラソイ類には今のところ4亜種いるよ。
でも、体の特徴をよくよく調べてみて思うケド、
そろそろ2種にまとめてもいいんとちゃうか?
  と、いうことみたい。
4亜種に分けようが2種にまとめようが、今のところ個々の見解に任せるよ、なのである。

いやあ、学者さんのおっしゃることは難しい。

一方、うちのかみさんは、それらの形態的な特徴なんか知らんまま
前々から
「黒いのんと赤いのんとおるよ。
 ほんで今回黄色いんが釣れたけえね」 と、のたまわっておられた。

期せずしてその通りになるのである。
いやあ、恐るべきオバハンである。

まず、ムラソイ。




胸ビレ付け根にも黒い斑点があるのでホシナシムラソイとはいえないもんね。

続いて、オウゴンムラソイ。




そして、黄変ということでいえば
コイツもオウゴンムラソイということになる。


ただし、ヒレ周りが赤くなる特徴を考慮すれば
アカブチムラソイともいえるし、この2亜種を1種にまとめようとするのも分かる気がする。

そうすると、コイツは少し黄変も見られることからもオウゴンムラソイの幼魚といえるし、
アカブチムラソイと呼んでもいいことになるのである。


基本的に「怪しきときは分けるべき」という教えのもとに学生時代を過ごした。
後年、間違いと判明したとしても取り返しがつくからである。

遺伝的な解析が進み、種内変異として1種にまとめられるならそれでいいし、
そのときに「間違えてました。すんませんすんません」と、撤回すれば済むことなのである。

以上のことから、一番下のムラソイ類をアカブチムラソイと呼ぶことにする。

次回、あらためて、このアカブチムラソイを
タナゴ竿で釣った148種目として再掲載しなければならなくなったなあ。

(オッサン、釣ったん1種類増やそうとして、こんだけ長々長々とウンチクを・・・・・・)








     
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オウゴンムラソイ の決定打的魚!     釣査147種目

2018-03-26 23:43:43 | 海水魚
2018年3月26日(月)

だれがどう見ても典型的オウゴンムラソイである。


撮影ケースの幅に入りきらなくてギューギュー押し込んでの撮影。

3月25日(日)

かみさんだけが釣ったムスジガジを私も釣る
ムラソイ問題を解決するためにオウゴンムラソイを釣る
帰りに寄り道をしてウキゴリを釣る

という欲張りな目標を持ち、
我々釣査隊は再び結成されたのである。

調査隊の隊長はかみさん、
ドライバー・道具係・水汲み係・撮影記録担当は私である。

本当は少し西に向かって遠出を企てていた。
でも、気になって気になって結局同じ大波止へ向かったのである。

すでにムスジガジを釣り、いい気になってる上に
ムラソイ問題にまったく興味のない隊長を説得しての変更なのだ。

干潮の時刻に合わせ、こんな波止の階段に降りて、手もタナゴ竿も下へとのばす。

(写真は隊長による模範演技)

仕掛けが底まで届かんからである。

「穴釣りですか? 釣れましたか?」 声をかけられる。
「ええ、まあ・・・釣れませんね」 と適当に返事をしておく。

とにかく集中なのである。
さっきから2度もハリスをぶち切られているからである。
1ヶ所だけ隊長にもナイショのGOODな岩のすき間があるのである。

金袖ハリ1号・ハリス0.3号である。
食いついたとたんに穴へともぐるコイツらと闘うアイテムとしては華奢すぎる。

アタリの瞬間、すばやく穴の外へ引きずらんといけんのんである。

こうして、なんとか釣り上げたのがコイツ。


オウゴンムラソイだ!
何枚ものウロコが金色になって散らばってるもんね。

ん? 
よく見えんだと?

これならどうだ?


えっ?
どこが金色かって?

ほれっ!
背ビレ下部のウロコを見てみいっちゅうの。


ついでに顔を見るか?


尾ビレ周辺も見てくれる?


オッサン、自慢たらしげに写真見せたいダケやないの。

こうして、147種目オウゴンムラソイを釣り上げた私は
大変気持ちよくむすび弁当をほおばるのであった。

この日は隊長、全然釣れんし、もちろん周りの釣り人たちも完全ボウズ。

ワハハハハハ・・・ワハハハハハ・・・・・・

コイツはお持ち帰りして料理するぞおっ!

ちなみにムスジガジも、寄り道のウキゴリも不発だったケド
気分いいぞおっ!

次回、新たに生じたムラソイ問題について
過去の記録も引っ張り出して、検証して、まとめるからね。
改ざんもせんといけんようになるかもしれんし・・・・・・



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