私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ。タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!さらに地元の生き物探しへ!

クモガタヒョウモン Nephargynnis anadyomene ♀:田んぼの生き物調査前のこと

2023-10-28 17:15:09 | チョウ・ガの仲間
2023年10月28日(土)

クモガタヒョウモン Nephargynnis anadyomene

20231026    前翅長40mmほど

この日、とある田んぼの希少生物の生息調査に参加。
大型コンバインによる稲刈りが始まる前のすき間時間で周辺を散策した。
以前訪ねたとき出会ったオオウラギンスジヒョウモンや〇〇トンボ(まだ名前は書けない)など、観察してみたかったから。

〇〇トンボには出会えないまま・・・
と、大型のヒョウモンチョウが笹の葉にひらひら停まったっ!
てっきりオオウラギンスジヒョウモンだと思い、撮影をして・・・


なかなか翅を広げないから、この1枚だけ。


調査も始まる。
ボランティアで参加してるのにさぼるのは良くない。
とりあえず、出会ったことは忘れ調査に集中。

いつものように帰宅後調べてみた。


で囲んだ前翅先端付近の白点は
オオウラギンスジヒョウモンやウラギンスジヒョウモンでもみられるメスの特徴らしい。
ところが、で囲んだ後翅の白斑が
下へ延びないまま途切れてて、もやもやした模様になってしまってる。

「変なオオウラギンスジヒョウモンやなあ・・・」とあきらめつつ、複数の図鑑をめくったら
ポケット図鑑『日本の昆虫1400』にヒョウモンチョウ類の識別がきっちりのっていて
名前もろくすっぽ知らなかった「クモガタヒョウモン」じゃないかな?と思った次第。
盛夏には仮眠して、秋になると再び吸蜜活動をはじめるらしい。

コイツは翅もすっかりボロボロになってて、まさに季語の『秋の蝶』状態。

こうして、調査のことも書かず、しばらく保護活動に学ぶ旅に出てたことも書かず、その前にたまってる膨大な生き物記録も書かず、ていたらくの日々。


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オオソリハシシギ Limosa lapponica :秋の干潟で一休み

2023-10-18 07:43:32 | 鳥類
2023年10月18日(水)

オオソリハシシギ Limosa lapponica

20231008   40cmほど

ため池ばかりにうつつを抜かしていてはいかぬと出かけた地元の干潟。
たった1羽いた。
羽の模様がそろばんの玉が並んだようになってるし
口ばしの大半がまだうす桃色だから、若鳥だと思う。
春から夏、北の繁殖地で生まれ育ち、越冬地へと渡る休憩地として、日本の干潟で途中下車したヤツなんだろう。


いわゆる旅鳥と呼ばれる鳥たち。
きっと群れでの移動中、はぐれたか空腹に耐えかねたか、たまたまここへ降り立ったんだろう。


長く反り返った口ばしを、さかんに泥底に突っ込んでゴカイ類をついばんでいて
撮影した画像の大半の口ばしは泥の中。

ずっと小雨が降っていて、コイツまったく警戒しない。
水浴びや羽づくろいまで披露してくれて、気持ちよさそうな表情をみせてくれた。


オオソリハシシギの上口ばしがさらに可動して反りあがり

目を半つむりで体をかいてる様子はなんかうれしい。

私の地元の干潟で、目一杯ご馳走を食い、腹いっぱいになったんだろう。
まだ、越冬地まで数千kmの移動が待ってるんだものね。

さて、私も旅に出ることにするか!

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イヌタヌキモ Utricularia australis :瀬戸内南部のため池で

2023-10-15 12:44:02 | 植物
2023年10月15日(日)

イヌタヌキモ Utricularia australis

20231011    花径10mmほど

私の県では、沿岸部から吉備高原まで広く分布する水生植物。
茎に捕虫嚢があり、ミジンコなどを取り込む食中植物で、牧野富太郎氏がみつけたムジナモと似た仲間。

地元散策中にたくさん生えてるため池をみつけ

20230904
花まであまりに遠くて、湿地帯もぬかるんでいて、撮影はあきらめていた。

その2日後、別の小さなため池2つでも花を咲かせていて





60倍ズームで撮影したものの何となくパッとしない。

その後、隣町のため池で、足もとで撮影できるタヌキモを見つけて

20230920

「あなうれしや」と何枚か撮ってたら・・・なんか花の形が違う気がする。
牧野富太郎さんもムジナモをみつけたとき、こんな感覚だったんだろうか?
私はズブの植物シロウトなもんで、比べるのはおこがましい。
詳しい方には当たり前のようなことでも、シロウトはうれしくなるのである。

花を比べてみるには、池干しするときか多少干上がって岸辺ができるときに地元のため池へ行くしかないよね?
てなわけで、10月になって行ってみて、足もとにたった1つ咲いてた花を撮影したのが最初の画像。

2つを比べてみる。
花の下唇:イヌタヌキモは半円形、ノタヌキモは楕円形


生息地:イヌタヌキモは寒冷域から温暖域まで広い、ノタヌキモは温暖域は苦手
RDB:イヌタヌキモは普通種、ノタヌキモは絶滅危惧II類

なるほど!
食えないのに教科書のシダ植物の生活環などの例でよく出てくるイヌワラビとか
種子が小さくてイヌのキン〇〇に似てるとつけられたイヌノフグリとか
イヌ〇〇という名がついてる植物は、「人の役に立たない」とか「とるに足りない」とかの蔑みに近い感覚だったんだなあ。

私は、イヌタヌキモは蝶のようで、ノタヌキモは信楽焼の狸のようで、どっちのタヌキモも美しいと思う。
ただ、イヌタヌキモという名は、犬なのか狸なのか、それとも藻なのか?という疑問がうまれそうだ。
赤塚不二夫の『ウナギイヌ』もつい浮かんできたりする。

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ベニイトトンボ Ceriagrion nipponicum :ガガブタの池で

2023-10-11 08:26:00 | トンボ・カゲロウ・カワゲラなどの仲間
2023年10月11日(水)

ベニイトトンボ Ceriagrion nipponicum

20230915         30mmほど

ガガブタの池で一緒に散歩していた友人の撮影。

鮮やかな朱赤色をしているから成熟したオスだ。
環境省レッドデータ(2020)準絶滅危惧種
国内では本州東北部から九州南部にかけて分布するらしいが、生息は限定され局地的であるという。
そりゃそうだ、まともに水草の生えてるため池なんてすっかり減ってしまってるのだから。

実は一週間前、このため池の近くで赤っぽいイトトンボを見つけてて


図鑑でしか見たことのない私は
「まさか、ベニイトトンボなんてこの辺におらんわなあ・・・」
なんて、友人に笑い飛ばしてて


帰宅後調べて、いつものようにぶったまげたのであった。
未成熟っぽいオスじゃん!

というわけで、再び同伴しての地元ため池散歩をして見つけたのだった。
キイトトンボに近い種だと書かれていることは 交接して産卵している様子を撮影してて


メスの形態がよく似ていることから、何となく納得した。

何十年も生活してきた地元なのに知らんことばっかりや!

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