私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ。タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!さらに地元の生き物探しへ!

ガガブタ Nymphoides indica :ため池めぐりて

2023-09-25 16:07:30 | 植物
2023年9月25日(月)

ガガブタ Nymphoides indica

20230904  花の大きさ10mmほど

地元のため池散策中に出会った水生植物の可憐な花。
分類上はミツガシワ科アサザ属だそうだが、素人の私にはよくわからない。
私の暮らす広島県では、水質汚濁とか洋種スイレンなど外来植物に占有されるとか、ため池自体が埋め立てられるとか・・・
さまざまな要因で生育地は激減している。
私自身も30数年前、近くのため池で1株の花を見て以来なのだ。

環境庁・広島県ともにレッドデータ: 絶滅危惧II類

この日、故人に似合う花を探しながら里山を散策していて、山道が行き止まりになった先のため池に咲いていた。


あまりに清楚で美しく、故人には似合わんなと思いつつ、畔に座り1時間ほど眺めていた。


ガガブタという和名は濁音が多く、少し格好悪いと思ったりもする。
が、漢字で書くと『鏡蓋』、つまり鏡のふたなのである。
格好いいではないかっ!
何となく自分を映す鏡のようで、心が洗われるではないかっ!

6弁の花も混じって咲いていた。


花弁が1つひっついて4弁になっていた花もあった。


哀しいのは、田畑へ水を供給するために地域で管理されてる山奥のため池でさえ、オオクチバスが不当に放たれていたこと。

そうまでしてバス釣りはしなくちゃいけないものなんだろうか?

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ノタヌキモ Utricularia aurea :ため池めぐりにて

2023-09-23 08:59:24 | 植物
2023年9月23日(土)

ノタヌキモ Utricularia aurea

20230920    花の大きさ10mmほど

隣町のため池散歩中に出会った花。
私の町には、同じタヌキモ属のイヌタヌキモばかり。
しかも、ほとりに近づけないため池ばかり。
この池では簡単にほとりに降りられ、しかも足元でもいくつも咲いてた。


タヌキモ属は、食虫植物。
水中葉の付け根付近に捕虫嚢があり、ミジンコなんかをつかまえて栄養に変えてる。
『らんまん』ですっかり人気者になった牧野富太郎さんがみつけた新種ムジナモもこの仲間だ。

イヌタヌキモの花の下唇はくねった半円型なのに対し、ノタヌキモは楕円型。
いろいろ接写しながらノタヌキモで間違いないと思った。


念のため、水中の茎の様子も撮影しておくことに。

イヌタヌキモの分岐が2本なのに対し、ノタヌキモは3本だそうだ。

また、イヌタヌキモよりも寒冷な地域に分布するらしい。


環境庁RDB:絶滅危惧II類


このため池は中央付近でも水深が浅くて、一面にノタヌキモの花。


手入れしないまま遷移が進むと、いずれこのため池も湿地となり、やがて陸地化する。
地元の方々のため池の管理・手入れがあればこそ、こうして咲き誇り続けることができてるんだよな。

最近、やたらオオクチバスが不法に放たれたため池ばかりみてきたから、心がすっきり晴れやかになった。

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マツムシソウ属の花? Scabiosa sp. :里山の遊歩道に

2023-09-01 07:35:10 | 植物
2023年8月31日(木)

マツムシソウ属の花? Scabiosa sp.

20230827

山頂に公園がある近くの里山散歩。
遊歩道に咲いていた。
ずいぶん昔に長野県の高原へ出かけたとき見たマツムシソウを小さくしたような花が1つ咲いていた。

花弁が落ち、すでに種子を形成してるものばかり


四隅に鉄の棒が打たれ、黄色いテープで囲まれ、赤いリボンを目印にして
「近寄らないように!大切に育ててます!」みたいな雰囲気を醸し出していた。
明らかに人が移植したものだ。


うす紫色の自由奔放な花弁から
「マツムシソウだろう」と感じるものの
「瀬戸内南部の温暖な気候ではよほど丁寧に手入れしないと育つわけはない」とも思い、調べてみた。

やはり、マツムシソウの広島県での分布は北部の寒冷な気候にある高山地帯のみ。
だとすれば、外国から移入してる園芸植物のセイヨウマツムシソウ・コーカサスマツムシソウなどかもしれない。
素人だからまったくわからないけど・・・

マツムシソウだとしても園芸用の外来マツムシソウ属だとしても
自治体管理の里山の遊歩道に、誰が何のために、どう見ても地元にそぐわぬこの花を植えたんだろう?
今度覚えてたら(忘れるんだよね)知り合いに聞いてみることにするか。

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