私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ。タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!さらに地元の生き物探しへ!

ヨツボシホソアリモドキ Pseudoleptaleus valgipes

2024-01-06 10:12:47 | ゴミムシダマシ・ツチハンミョウの仲間
2024年1月6日(土)

ヨツボシホソアリモドキ Pseudoleptaleus valgipes

20240102    3mmほど

元旦に裏庭で見つけた初見のムシたちの話を書いててもきりがない。
なので、1月2日の話へうつる。

この日、裏庭でのトピックは、アリモドキ科のコイツ!
アリモドキ科はアリに似た体形をした小さな甲虫で、日本に約70種ほど。
その中でもコイツは比較的普通にみられる種らしいのだが・・・
なんせ私は初めてなので、あわててペトリ皿をかみさんに持ってきてもらい、確保!


チョロチョロ動き回るので、顕微鏡モードで追うのは大変だ。


背景を腐葉土の上にすると、なぜか少し落ち着いて、触角や脚の手入れを始めてくれた。


コイツ、たぶん裏庭でトビムシたちやヒメミミズなんかを食べてるんだろうなあ。
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ミツノゴミムシダマシ Toxicum tricornutum ♂:3本ツノの隠れ虫

2023-07-31 09:11:14 | ゴミムシダマシ・ツチハンミョウの仲間
2023年7月31日(月)

ミツノゴミムシダマシ Toxicum tricornutum

20230719   15mmほど

学名に「tricorn(トリコーン)~」とあるように、3本ツノの昆虫。
あの有名で大人気のカブトムシでさえツノは2本だからね。
そりゃ、コイツ、かっこいいし子どもたちに大人気になっててもおかしくない。
しかも、すっかり虫たちが夏眠中の盛夏の生き物探しにもってこいだと思う。
カブトムシ・クワガタのようなちょっと出かけないと出会えない虫たちと比べ、近くの公園の朽ち木を散歩がてら見て回ればすむ。

私は、ソメイヨシノの伐採木の根っこの隙間でみつけてホジホジした。

動きもゆっくりなので、サクラに生えるカワウソタケにのせて撮影。

調べてみると、ほぼ日本全土に生息し、朽ち木やキノコを食べてるそうだ。
だから、肉食性のゴミムシとちがって、つかまえ方を誤っても「かじられる」心配もない。
コイツに限らず、ゴミムシダマシの仲間はおとなしく、1000種を超えるグループだから
どこでも誰でも出会える気のいい連中。
親子での夏休み研究にピッタリなんだと思う。

つかまえてペトリ皿に入れてみた。

3本ツノがはっきりわかるように撮影しておきたかったから。

①はカブトムシよりも短めのツノ
②③は、黄色の毛が前面に生えた長めのツノ

あらためてかっこいいっ!
残念なのは、「ゴミムシダマシ」という名前。
ゴミムシでもないし、ダマシてもいないのに・・・
この名前が、彼らの人気を邪魔しているような気もする。
私なら「キノコ虫(すでに別グループにいる)」とか「かくれ虫(殆どの虫はかくれる)」とかは無理だけど
『カクレンボ』ならどうだ?
ミツノカクレンボなんてな名前なら「テントウムシ」という名にもそこそこ対抗できそうだ。

10日後、再び朽ち木を訪ね、隙間をかるくホジホジすると・・・出てきたっ!

20230728

よく見ると、前のツノは少し欠けている。
後ろの2本のツノにあった黄色い毛もすっかりなくなっている。

お互い、年をとったなあ~!

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モンキゴミムシダマシ Diaperis lewisi :桜のカワウソタケに

2023-07-22 07:13:23 | ゴミムシダマシ・ツチハンミョウの仲間
2023年7月22日(土)

モンキゴミムシダマシ Diaperis lewisi



20230719   7mmほど

赤と黒のマーブル(大理石)のような光り輝く美しい甲虫だ。

近くの里山公園を散歩してて
桜の立ち枯れのウロに茶黒まだらの甲虫の死骸を見つけ


「ならば近くに生きたヤツがいるだろう」と
一斉に植樹され、そろそろ寿命を迎えてるソメイヨシノたちを見て回ると
オレンジ色の胞子で包まれたカワウソタケ(桜の老木でみられるキノコ)が生えてる枯れ木は2本。
そのうちの1本には、ニジゴミムシダマシやナガニジゴミムシダマシがわらわらといて・・・

もう1本のカワウソタ・・・「いたっ!」


そっとカワウソタケをはがし、明るい場所で撮影。
何となくわかってきたのは動きがとろいこと。

ゴミムシの仲間は基本肉食性ですばやく動くから「ゴミムシ」という名はふさわしくない気がする。
さらにゴミムシダマシ科という大きなグループは、基本キノコ・カビなどの菌食性で速く動く必要はないし
ゴミムシとは全く異なる生活環だから「ゴミムシダマシ」という名も的を得てない気がする。

さておき、脚をのばすのもゆっくり


色調を変えて撮影しようとデジカメセッティングした頃、ようやく棍棒のような触角を出し


「テントウムシではないですよ」と教えてくださるのであった。
テントウムシのように翅が柔らかく、死ぬと体色がひどくくすむ連中よりも
翅がそこそこ硬く、死んでも輝きを失わないゴミムシダマシたちの方が美しいと思うのはおかしいのだろうか?

ちなみに、コイツの学名も lewisi だ。

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ニジゴミムシダマシ Tetraphyllus paykullii :日本固有のレインボービートル

2023-06-22 11:22:11 | ゴミムシダマシ・ツチハンミョウの仲間
2023年6月22日(木)

ニジゴミムシダマシ Tetraphyllus paykullii



20230616  8mmほど

里山散歩中、朽ち木にいた。
前から美しい昆虫だと知っていて、あわててシャッターを切った。


安物デジカメめ!
勝手にオートフラッシュするから真っ黒じゃないかっ!(そりゃあんたの設定が悪い!)
辺りも暗いし、フラッシュに驚いて逃げ出したから、あわてて生ごみ水切り用ネットでつかまえ、朽ち木の破片とともに持ち帰った。

帰宅後、撮影してみたら・・・




どうしても影が入ってしまい、肉眼で見てる全体レインボーの美しさが撮れない。
広島大学デジタル自然史博物館にあるニジゴミムシダマシの画像などをネット上で見させていただく。
まさに、肉眼で見たそのまんまの美しさだ。

想像だけど、最近のTG5とかいったレンズ周辺に複数の照明がある顕微鏡モード付きデジカメなんだろうか?
とはいえ、今さら手になじんだリコーCX3とサヨナラする気もないし・・・

と、翌日もチャレンジ。
日陰ならば影はできにくいだろう、露出をオーバー気味にして・・・
あとから色調は調整すればいい。



う~ん?
どうやら黒く写ってる影は、撮影してる私みたいだ。
つかまえた命だ、できるだけ工夫して撮ってやらねば・・・

次の日、「透明なガラス皿においてみたら?」と、かみさんのアドバイス。
さっそくしまい込んでたペトリ皿(シャーレ)で試してみる。

ずいぶんマシになった。

よく晴れた次の日、日陰の車庫でモゾモゾ試した。


背景も変えて


ピントが背にあるときと脚にあるときで、ずいぶん色調が変わる。
まるで『生きた宝石』だ。

調べてみると、ニジゴミムシダマシ属は最近5種にわけられて
コイツはもっとも普通にみられる「ホンドニジゴミムシダマシ」にあたるようだ。
『5種いずれも日本固有種』と書かれていたりもする。

まるで「生きた宝石」のように輝き、場合によっては若い女性たちからバズってもおかしくないのに
「ゴミムシダマシ」という名だと興ざめするんじゃないかなあ。

なので、私が勝手にニックネームをつけよう!
ジャパニーズ・トレジャー・ビートルだとJTB、大手旅行会社みたいになるのでボツ!
ジャパニーズ・ジュエリー・ビートルだとJJB、なんか朝ドラ再放送中の「あまちゃん」っぽいのでボツ!
ジャパニーズ・レインボー・ビートルだとJRB、大手鉄道会社っぽいけど
そもそもゴミムシダマシ科辺りの黒っぽい昆虫は、英語だとまとめて darkling beetlesと呼ぶらしく
また、外国にはrainbow beetleと呼ばれてるハムシの仲間もいるみたいなので、このへんでどうだろう?

私の脳と工夫と腕とカメラではもう限界だ!
このニジゴミムシダマシ、「公園や里山の朽ち木に普通にいる虫」らしいから、ぜひ地元散歩中に探してみてほしい。
でも、バズったらどうしよう・・・

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キイロクチキムシ Cteniopinus hypocrita :野良栗は楽しいⅡ

2023-06-17 08:20:51 | ゴミムシダマシ・ツチハンミョウの仲間
2023年6月17日(土)

キイロクチキムシ Cteniopinus hypocrita



20230604  12mmほど

里山散歩中、野良栗の葉にいた。
初めて見たあまりの真っ黄色!
有毒な生き物の示す警戒色かと、触るのも少し怖くて・・・恐る恐る撮影した。


帰宅後、キイロクチキムシという無毒なクチキムシの仲間だと知った。
栗の雄花によく飛来することも。


ほぼ日本全土・朝鮮・中国に分布し、幼虫は朽ち木を食べ成虫は花に集まるらしい。
また、他のクチキムシやゴミムシダマシのようなツンとくる特有の匂い物質も出さないそうだ。

翌日、かみさんにも見せてやりたいと連れ立って散歩。
ところがだ。

かみさん、ポイント近くの石垣にも見つけるわ


カシ類(?)の葉にも見つけるわ


もちろん栗の雄花にも見つけるわ

「なんぼでもおるじゃんっ!」の捨て台詞。

たしかにアチコチにいましたとも!
後日、栗の木のない他の散歩コースにもいましたよっ!

20230611

カンタリジンという皮膚がただれる有毒物質を分泌するキイロゲンセイ(ツチハンミョウの仲間)に擬態しているそうで
キイロゲンセイを検索すると、たしかにパッと見似ている。
でも、大きさもすみかも全然違うし、触角や頭部・目の形などもかなり違ってる。

私の初見印象と同様に、調べも知りもせぬまま、見た目だけで妙に嫌われなきゃいいけどなあ・・・と手のひらに乗せてみたりした。

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