私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

ミツノゴミムシダマシ Toxicum tricornutum ♂:3本ツノの隠れ虫

2023-07-31 09:11:14 | ゴミムシダマシ・ツチハンミョウの仲間
2023年7月31日(月)

ミツノゴミムシダマシ Toxicum tricornutum

20230719   15mmほど

学名に「tricorn(トリコーン)~」とあるように、3本ツノの昆虫。
あの有名で大人気のカブトムシでさえツノは2本だからね。
そりゃ、コイツ、かっこいいし子どもたちに大人気になっててもおかしくない。
しかも、すっかり虫たちが夏眠中の盛夏の生き物探しにもってこいだと思う。
カブトムシ・クワガタのようなちょっと出かけないと出会えない虫たちと比べ、近くの公園の朽ち木を散歩がてら見て回ればすむ。

私は、ソメイヨシノの伐採木の根っこの隙間でみつけてホジホジした。

動きもゆっくりなので、サクラに生えるカワウソタケにのせて撮影。

調べてみると、ほぼ日本全土に生息し、朽ち木やキノコを食べてるそうだ。
だから、肉食性のゴミムシとちがって、つかまえ方を誤っても「かじられる」心配もない。
コイツに限らず、ゴミムシダマシの仲間はおとなしく、1000種を超えるグループだから
どこでも誰でも出会える気のいい連中。
親子での夏休み研究にピッタリなんだと思う。

つかまえてペトリ皿に入れてみた。

3本ツノがはっきりわかるように撮影しておきたかったから。

①はカブトムシよりも短めのツノ
②③は、黄色の毛が前面に生えた長めのツノ

あらためてかっこいいっ!
残念なのは、「ゴミムシダマシ」という名前。
ゴミムシでもないし、ダマシてもいないのに・・・
この名前が、彼らの人気を邪魔しているような気もする。
私なら「キノコ虫(すでに別グループにいる)」とか「かくれ虫(殆どの虫はかくれる)」とかは無理だけど
『カクレンボ』ならどうだ?
ミツノカクレンボなんてな名前なら「テントウムシ」という名にもそこそこ対抗できそうだ。

10日後、再び朽ち木を訪ね、隙間をかるくホジホジすると・・・出てきたっ!

20230728

よく見ると、前のツノは少し欠けている。
後ろの2本のツノにあった黄色い毛もすっかりなくなっている。

お互い、年をとったなあ~!

PVアクセスランキング にほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

オオクシヒゲコメツキ Tetrigus lewisi ♂:ウサギ顔っぽい?

2023-07-29 13:26:54 | タマムシ・ホタル・コメツキなどの仲間
2023年7月29日(土)

オオクシヒゲコメツキ Tetrigus lewisi オス

20230719  20mmほど

すぐ近くの山頂公園を散歩してて
植樹されたソメイヨシノが次々寿命を迎え、切り倒され枯れ木となってる。
この公園をデザインしたとき、寿命およそ60年といわれるクローンのソメイヨシノばかり植えたことがあだになったのかな。
オオシマザクラとかエドヒガンとかヤマザクラとか在来種の桜をいろいろ植える手もあったような気がするな、と思いつつ
切り株のこんな隙間をのぞき込んだら・・・「いたっ!」


くそ暑い盛夏、虫たちの殆どは活動をやめ夏眠するという。
コイツもチェーンソー跡の隙間でお休みになられてた。

そこで、申し訳ないのだが、姿を見たくて、枯れ枝でコチョコチョしたのだ。
のっそりと出てきたのはオオクシヒゲコメツキのオス。
コメツキの仲間は、どれもこれもよく似てて、模様も単調で、素人の私はどうも判別が苦手だ。
できたら「ゴミムシダマシの仲間」に会いたかったのに・・・

と、何枚か撮ってみたら・・・


「ううっ! カワイイ!」と、思わず小声を漏らしていた。
だんだんウサギの顔に見えて仕方なくなるから不思議だ。

ほぼ全土にいて広葉樹の樹液をエサにしてるそうだ。

PVアクセスランキング にほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

シラホシオナガバチ Epirhyssa japonica ♀ ? :黄と黒の・・・

2023-07-27 15:44:14 | ハチ・アリの仲間
2023年7月27日(木)

シラホシオナガバチ Epirhyssa japonica ♀かなあ?

20230512  25mmほど

梅雨の晴れ間の山道散歩中に出会ったオナガバチの仲間。
黒字に黄色の斑点。
体長と同じくらい産卵管が伸びてる。
「ウマノオバチだっ!」と、ものをよく知らない私は興奮して叫んだ!

帰宅後調べたら、ウマノオバチは体長の何倍もの産卵管をもってるハチ。
間違いだとわかったものの、このときは、必死になって撮影にかかった。


この長い産卵鞘を木の幹に差し込み、中にすむカミキリやキバチの幼虫へと産卵管をあやつり卵を産み付ける。
モニターなしで胃カメラをあやつるみたいにターゲットへと導く技はみごとなもんだ。
カミキリもキバチも林業にとっては木を痛めつけるやっかいな虫だから、コイツは林業の味方だ!

歩いてたらもう1匹いて・・・


前翅の褐色模様が先端付近にあり、大きさも少し小さいことから、よく似てるらしいオオホシオナガバチとは違うと思った。
ただ、オナガバチの仲間は100種くらいいるそうで、合ってるかどうかはあやしい。

それにしても、産卵管が長くのびるのは宿主(ホスト)であるカミキリやキバチの幼虫との『共進化』の結果なんだろうか?
それにしては、カミキリやキバチの産卵管は長くのびてるとは思えないしなあ?
それとも、樹木の形成層の位置と相関してるんだろうか?

ま、今日までは黄と黒ユニフォームのチームに白星(シラホシ)を!
という願いを込めて・・・

PVアクセスランキング にほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヒメカラスハエトリ Rhene albigera ♂?:黄と黒の・・・

2023-07-26 08:43:26 | 昆虫以外の節足動物
2023年7月26日(水)

ヒメカラスハエトリ Rhene albigera ♂かな?

20230715  6mmほど

山道散歩中に出会ったハエトリグモの仲間。
黒い大きなハサミ(ではなくて1本の棒状だけど)、黄と黒のはではで模様。
ハエトリグモたちの大きな目とロボットのような動き方は何となく好きで、見かけたら撮影してる。
が、こんな模様のハエトリグモは初めてなので・・・

そっと近づいて


何枚か撮るのだけど


黄と黒の模様がうまく撮れなくて、業を煮やしてフラッシュを焚く。


帰宅後、調べてヒメカラスハエトリのオスらしいと知った。
本州以南の里山・低山地に見られることも。
ただ、コイツの仲間はまだ分類学上の整理が不十分で、国内にも正体不明種が複数存在するそうだ。
どんな生活環かを調べても全然わからないし・・・
だから、「らしい」とか「かな?」をつけて書いておこうと思う。

んで、この日出会ったイタドリハムシ

20230715  8mmほど

これまた黄と黒のはではで模様だ!

クモもコイツも何となく黄と黒で
「私は危ないでっせ!毒があるかもしれまへんで!」と、シグナルを送ってるような気がした。

んで、なんでコイツらを書いたかというと
昨夜(7/25)のスポーツニュースを見て
まさに昨日の阪神タイガースのユニフォームがコイツらとそっくりだと感じ
「なんじゃ~こりゃ~っ!」と鮮烈に思い出したから。

PVアクセスランキング にほんブログ村
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キタマゴタケ Amanita kitamagotake :ハギルリオトシブミを撮り損ね

2023-07-24 08:30:07 | 菌類
2023年7月24日(月)

キタマゴタケ Amanita kitamagotake



20230715   カサ径10cmほど

山道散歩中、ヤマハギの若葉に3mmほどの未記録の
ハギルリオトシブミが食らいついていて
1度見つけて撮りそこねてるのに、今回は食事中だからとそっと近づき慎重に撮影をしたつもりが・・・
オートフラッシュがきらめいてオトシブミは落ち葉に落下!

ちくしょ~っ!
それなら捕まえればよかったと悔やんだ腹いせに
すぐ横にひらいていた黄色いキノコを撮った!

となりのカサひらきかけにはアシダカグモの仲間が乗ってたりもする。

何であれ地元の知らない生き物を調べるのは楽しみだ。
帰宅後、たぶんテングダケ科のキタマゴタケだとわかる。
長い間、タマゴタケと同一種とされていたが、近年DNA解析で別種とわかったそうだ。
美味であるという。
ただ、よく似た有毒キノコに「タマゴタケモドキ」があるそうで
カサ裏のヒダの色が白くタマゴタケの仲間に見られる条線はないことで区別できるらしい。

ヒダの色は黄色だよねえ?

ただ、万が一同定を間違えると「タマゴタケモドキ」は猛毒らしいし、絶対にキノコに手を出さない。
そもそも誰が所有してるのか知らない山で、勝手にキノコ狩りは違反(占有離脱物横領罪?)だしね。

PVアクセスランキング にほんブログ村
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする