私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

相棒を師匠と呼ぶしかないわな!の巻

2017-05-31 22:26:48 | 海釣り
2017年5月31日(水)

仕事帰りに相棒といきつけの漁港へ寄った。

相棒、10日ぶりの釣りである。
私はあわよくば前回の初物だったクジメをきれいに撮りたいのである。
なぜか、初物はいつもいつもうまく写真に撮れない。

いきなり相棒がクジメを釣りやがった。


「なんかアイナメと違うよ。顔が違う。」


「顔が違う」と表現しだすとは・・・・・・

さらに


かなり大きくなったタケノコメバルとアイナメ1尾ずつ。

さらにさらに


アサヒアナハゼとイソギンポも1尾ずつ。

30分も経たないのに5種を1尾ずつ「ワァーワァーキャーキャー」釣りやがるのである。

私は竿を放り出して撮影にいそがしい。

なんてことだ!
その置き竿にアイナメがかかってる!


しかも飲ませてしまったじゃないか!
うまくはずしたとしても弱ってしまう。
もう持ち帰りで食べるっきゃないわな!

私は勝手に食いついたこの1尾だけ。
コテンパンに打ちのめされた気分である。
ああ・・・・・・空まで涙をこぼしはじめたぞ!

おねげえだ!
もう勘弁してくだされ!
これからは師匠とお呼びしますで!
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シロギス:夏の干潟の魚たち⑧

2017-05-31 07:55:33 | 夏の干潟の魚たち
シロギスである。


3年前の6月、いつもの河口干潟で採った。
後にも先にもこの1尾。
40cmほどの小さなタモ網が悪いのか、それとも私の腕が悪いのか・・・
いや、おそらくコイツが悪いのだ。

私のよく行く干潟はまみれるような泥底。
コイツは澄みわたるような砂底を好むのだ。
上品な家庭のお嬢様なのである。

何をどう迷われたのだろうか?

ここの釣り人たちにもめったに釣れてはいないのである。

このようにメジャーな釣り魚だとしても
私の中ではとても珍しい魚を手に入れたことになるのであった。

ちなみに、透き通るような美しさをかもしだすコイツも、腹の中は黒い。
それもお嬢様育ちのなせる術なのだろうか?
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フグたちの交雑の話~新聞記事より

2017-05-29 21:50:04 | 日常
2017年5月29日(月)付 朝日新聞の一面記事である。

フグ雑種 急増中 というセンセーショナル(?)なタイトルに
 

新聞を取りに行った相棒がすかさず反応した。
「父さん見てみ! フグの話やで!」
相棒もこの2年ほどで、すっかり半魚人化しとるわ。
非常に良いことじゃ。

さて、中身をかいつまんでみると

5年前からフグの雑種が急増している。
温暖化によって生息域が重なり始めたためである。
雑種個体では毒の部位が不明確なため安全ではない。
安全性を高めるために広く採取記録を集めデータベース化したい。


ということらしい。

フグ食文化にほぼ接しない哀しい過去をもつ我が家にはほとんど無関係なのだが・・・
この記事にはちょっぴり不満がある。

あまりに一面的ではないのか!(一面記事だからじゃないぞ!)
人間の立場でしか書かれていないじゃないか!(ま、読むのは人間だからね)
フグの立場はどうなるのだ!
研究者さんも一言「フグにとっては・・・・・・かもしれないが」をなぜ言わないのだ?
そうすればフグの立場も理解でき、より多面的な見方ができ、より平和な世界が訪れるかもしれないじゃないか。

ふざけてるようだが、フグを別のものに置きかえるとわかりやすいのである。
例えば北朝鮮に、例えばトランプ米大統領に・・・・・・
これは、自然保護運動側と開発を進める側との間のやりとりでもよく見られる現象のような気がする。

そこで私がフグの立場にたって考えてみた。

もともとオレたちは交雑しやすいのだ。
水温の壁によって長く阻まれていた種間の交流がようやく始まったんだ。
約2万年前のヴュルム氷期最盛期はひどかった。
水温は5℃も下がり、瀬戸内海も陸地となるくらいだったし・・・
あの時に離れ離れになりながら生き延びてきて良かった!

なのかもしれない。
結局ふざけとるな。

さ、仕事行くべ。
再就職先して2ヶ月、新たな交流にも仕事にも慣れてきたわな。
コメント (2)
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シマフグ:目がおうてしもうた・・・の巻

2017-05-29 17:12:21 | 海水魚
目があってしもうた


できることならシランプリして浮き桟橋へと・・・
怖いもの見たさに つい目を向けた瞬間 目が合った
「おい! そのまま行くんかい!」 コイツは言った(気がした)
仕方ないのう 相手するしかないわな

5月27日10時頃 漁港の岸壁に放置されていたシマフグである


誰かが捨てたのであろう
ヒレは乾いてきてるけど まだそれほど時間はたってない
漁師さんか?
いや この漁港では定置網を洗う夫婦以外見たことがない
さびれてるのだ
突堤の釣り人か?
いや あの人たちはサビキ釣り師だ

となると
朝 遊漁船で戻ってきた人たちだろうか?
「お前 なんでこんな変な模様のフグ持って帰ったんな!」
「いや コイツしか釣れんかったし・・・子どもに見せようかと思うて・・・」
「気持ちワルウ~言うて 子ども泣き出すで」
「ほんなら あげるわ」
「いらんわ」
なんて会話があって ここにいるのかもしれない

いろんな事情があって 置き忘れてるのかもしれない

持ち帰ろうかとも思ったが
「占有離脱物横領罪」でつかまるのもイヤだ
蹴って海へ落とそうとも思ったが
なんとなく それは失礼じゃないか

そういえば
国交省の「水辺の生き物調査」で
この漁港の隣にある大きな河口干潟でコイツ採れてたはずだ
友だったか知人のYさんかは忘れたが
「一度採ってみたい」と言ってたような気がする

となれば 撮影だ

困ったことに大きすぎてサイズを表すことができないのだ。
左手にはバケツと竿とエサ箱が・・・
右手にはカメラがにぎられたまま・・・
しかたない ワシの足じゃ!


ちなみにマヌケの小足25cmなのである
が 確かな証にはならんわなあ

シマフグ 十分に食用となるフグなのである
トラフグの代用品だったり おつまみ用の干物だったり
瀬戸内海や有明海で多くとれるらしいので
大きな干潟となんか関係があるのかもしれない

という訳で
撮影がおわったらソソクサと浮き桟橋へと向かう私

「おいおい! なんや結局このまんまほっとくんかい!」
シマフグの声はむなしく遠くへと・・・・・・
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クジメの悲哀史 ~アイナメとの・・・の巻

2017-05-28 07:15:44 | 魚全般
5月27日にクジメを釣った

その場面を少しくわしく書くと
「あ アタリや・・・・・・クソッ! あわんがな!」
「またや・・・・・・もお!」
「あっ! エサだけ食うとる!」
独り言が一人で来るとやたら増える
「やった! かかったあ! ちとデカイで!」
「なんやアイナメかいな・・・・・・わっ! クジメやあ!」
と いきなり走り出す

居あわせた老夫婦には さぞキテレツに映っただろうね
そのせいで竿をたたんだのかもしれん・・・・・・・

かなりの数の釣り人も魚屋さんも
クジメを小さなアイナメとしてあつこうとるし・・・・・・
区別がつく人は「クジメはアイナメよりまずい」なんて言うし・・・・・・

さらに昨夜 友と電話にて
「クジメ釣ったで アイナメとの違いはよう判ったわ」
「ふん わし海の魚に興味ないわ どっちでもええ」

それくらいアイナメとクジメは区別がつかないのである
クジメは知られずに悲しみ・・・・・・知られても哀しむのであった

あらためて
コイツがアイナメ


コイツがクジメ


色が濃いのがクジメという見方もある
あるが どちらも体色の変異の幅が大きいので使えない

側線が1本かクジメ 5本がアイナメという見方もある
正確だが 意外に側線が見えにくくて老眼にはとてもツライ

尻ビレの模様が黒白はっきりしたのがクジメという見方もある
あるが アイナメだってそこそこはっきりしとるぞ
左がクジメ


となると決定打となるのは


やはり尾ビレの形なんだろうね
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