私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

執念でホンチュンヨシノボリ(恆春吻鰕虎) Toreta!:アヂアヂ台湾お魚旅(54)

2019-02-28 09:24:06 | 夏の台湾の魚たち
2019年2月28日(金)

ホンチュンヨシノボリ(恆春吻鰕虎)のオス


背ビレ・尾ビレの黄色い縁どりの濃さが判別のポイントの1つだと若は言う。


台湾9日目(2018年8月7日)のこと。
この日最後は、生息域が極めて限られてるヨシノボリ探し。

私と友はもちろん、いろんな国に精通してる若も採ったことがなく今回の目的の1つだそうだ。
若の案内にしたがい2つのポイントでカラブリ。

「もうそろそろあきらめましょうか?」 と若。
「電車の時間は? ギリギリ何時まで大丈夫?」 と友。
「いいんですか? だったら最後までやりたいです」

この夜、若は私たちと別れ、頭の中にある台湾パズルのまだ埋まってない2つのピースを探しに一人旅だつのだ。

「最寄りの駅だと○○時頃だから・・・△△時過ぎまでできます!」
おうっ! 採れなくてもとことん付き合おうじゃないか!

日暮れが近づいた。
こんな流域で、両手にタモを持ち、若が遡っていく。


友もマネごと程度に遅れてガサを始めるがまったく採れない。
見ていて面白いのは、2人がタモ網を入れるポイントがほぼ同じだということ。

「そりゃ、若がやって採れんかった所をもっかいやっても採れんわな・・・」と思いつつ・・・黙っとく。

「採れましたあっ! しかもオス・メス1匹ずつ~っ!」 上流から若の大声が響く。


物静かな冷静沈着な青年のはずの若の興奮した大声を初めて聞いた。
喜び勇んで駆けて帰ってきよる。

採れてホントよかったね。
また1つ、ピースが埋ったやんか。

あらためて
ホンチュンヨシノボリ(恆春吻鰕虎)のオス


ホンチュンヨシノボリ(恆春吻鰕虎)のメス


いろんな国の魚のパズルを組み立てながら未来を語る若。
精一杯の知識を駆使して応対し、若の期待を叶えようとしてきた友。
2人の話についていけず、冗談やギャグでごまかし続けてきた私。

駅へ着き、3人旅はここで終了だ。
別れになんぞ飲み物でも・・・と自販機に向かうと・・・

そこにあったのは・・・




Toreta と書かれた見たこともない飲み物だった。

縁は異なもの味なもの、コイツを買って手向けにしよう!
だって「トレタ」んだもの。

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コロッケの謎~私魚人老師、コロッケを食う

2019-02-27 09:17:24 | B級C級グルメ
2019年2月27日(水)

タイトルは、敬愛する盛口満氏の書籍『コケの謎~ゲッチョ先生、コケを食う』に対抗して。 (無意味な対抗)

さておき、何の変哲もないコロッケ。


ただし、このコロッケ、私にとって特別な曰く付き。

半世紀以上も前、親は共働き。
親父が仕事帰りに晩飯の惣菜として、よく買ってきてた店のコロッケ。
新聞紙にくるまれたこのコロッケを小脇に抱え、親父が玄関を開ける。

戦争でがれきの山と化した街。
それから10数年、ようやくトタン板の屋根とベニヤ板の壁でできた店が立ち並ぶ。

高度成長期を迎え、こうした簡易惣菜屋はつぶされ、立ち退き
少しずつ街が整っていくにつれ、いつしか私も忘れ去ってた。

「移転したケド、今でも店は健在」との情報は最近のこと、甥っ子から兄貴へ。
「あの店まだやってんのっ!」 驚いたのなんの!
所用ついでに、先月買いに。
午前中で「完売」だった。 店じまいの張り紙。

再び、一昨日、午前中(10時頃)に立ち寄る。
すでにほとんど売り切れ、客もまばら。
あたりには懐かしいラードの匂いがたちこめる。

アツアツをほおばる。

さあっ! 半世紀ぶりの懐かしい味だ!

美味い! 美味いが記憶がよみがえらない・・・・・・何故だ?


じっくり味わってみんと思い出さんのんかもしれん。

持ち帰り、冷めたコロッケを切ってみる。


お~っ! 1個だけ肉片あったぞおっ! 
当時もこうやって肉の宝探しをし、『食べもんで遊ぶなっ!』 と叱られた。 (精神年齢は不変)

少しずつかじる。
冷めても十分美味い。
昨今の甘ったるい味はしない。
きっちりとした塩味は、堂々としたおかずになってる。
衣はごつい。

半分をレンジに。
やはり美味い。

ただ、当時どんな味だったのか?・・・どうしても思い出せない。
謎だ。が、謎は謎なりに考えてみた。

当時「また、コロッケかいな」としぶしぶ食ってたからかなあ?
食がとっても細かったから、兄貴や弟に略奪されとったんかもしれんなあ?
半世紀前の味を懐かしむことはあっても美味しいと思うかなあ?
だとすると、今の方がはるかに味が良くなってる気もするしなあ?


ついでに買ったメンチカツ。


ミンチ肉はほぼすりつぶされ、つなぎのパン粉も多い。 (だって個人商店で1個70円だもの)
断面はこの通り。


コイツも値段からすれば十分すぎるほど美味い。

結局、半世紀ぶりに思い出したのは
揚げ油のラードの匂いと当時くるまれてた新聞紙。
今はキッチンペーパーにくるまれ渡されるんだケドね。

このメンチカツ、当時売ってたのかなあ?
親父がケチって買ってこなかっただけなのかなあ?

ともあれ生き残り、繁盛店になってたことは、とても嬉しく思った。
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ながら読書とだらだら野鳥観察

2019-02-26 09:30:03 | 鳥類
2019年2月26日(火)

世事も私事も憤懣やるかたなきことが多くて・・・「ちむぐりさ」なのだが・・・
ブログにぶつけても、何となく高みの見物(評論家)的見解に思えたりするのも嫌だし
何より書いても面白くないから余計に不愉快がたまるし。

かといって、楽しく書こうとしてもなかなか難しい。

そこで、まず今日は最近読み終えた3冊の紹介。

『鳥類学者の目のツケドコロ』 松原 始 (著) ベレ出版 (2018/7/11)
『鳥が好きすぎて、すみません』 細川 博昭 (著) 誠文堂新光社 (2018/10/10)


どんな世界にも好き者がいる。
鳥好き(鳥屋さん)の気持ちを知りたくて、読んでみた2冊。

最近、過去のデータとは比べ物にならないくらい近辺から魚が消え、釣りにならない。
しかたなく野鳥観察で日々をごまかしてた。
でも、しかたなく野鳥観察なんてないい加減さは失礼かもしれん。

餌付けされたヤマガラの観察の時なんか
「エサにタナゴバリ忍ばせたら釣れるかもしれん・・・」なんて、不埒なことを考えたりもするし。

いっちょ何冊か読んどくべ。

とり上げる鳥たちが身近なのが多く、楽しく読めたし・・・
動物行動をフィールドでしっかりふまえてるのも心地良い。
最近、インビトロ(研究室内)な研究者が増えたもんなあ。

でも、書いてる内容は大脳視覚中枢から記憶中枢へは通行止めがかかってしまう。
老いるというのはこういうことなんだな。

と、思いながら・・・リビングの大窓を丁寧に磨いておいてっと・・・

読書しながらインビトロな野鳥観察ぢゃっ! 

「ツグミが来たぞっ!」


2冊の本をめくり「ツグミ・・・ツグミ・・・」とあらためて探す。
載ってるかどうかは自分で手にして確かめてね。

「スズメが来たぞっ!」


2冊の本をめくり「スズメ・・・スズメ・・・」と・・・以下同文。

なるほどね。こういうのもありやね。


もう1冊は『コケの謎~ゲッチョ先生、コケを食う』 盛口 満 (著) どうぶつ社 (2008/07)


この人の文章の上手さと観察力の鋭さ・好奇心の強さはすでに定評がある。
何の生き物のことを書いてもおもしろい。
コケ類にはまったく興味はなくて、なかなか読まずにいたケド・・・引き込まれてしまった。

この人、コケならコケ屋さん、ゴキブリならゴキブリ屋さんと
生き物を通して「生き物屋さん(専門家)」の姿を巧みに書き上げてんのかもしれないなあ。
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華麗なるボウズ一族と仲間たち:アヂアヂ台湾お魚旅(53)

2019-02-25 07:14:33 | 夏の台湾の魚たち
2019年2月25日(月)


「馬鹿・・・・・・馬鹿・・・・・・」 と、馬鹿も休み休み言うものなのだが
昨夏の台湾旅だって、休み休み書くものなのである。 (偏屈ジジイぢゃもん!)

というわけで

台湾9日目(8月7日) 南部の小河川の河口域で出会った他の魚たちを一挙公開! (1種類ずつはもうめんどい)

ナンヨウボウズハゼ(台湾名:黑鰭枝牙鰕虎)のオス


全身コバルトブルーのもおったケド、うまく採れんもん。

第1背ビレが鎌(かま)状に延びるところがチャームポイント。


ナンヨウボウズハゼのメス


縦じま模様がシックでエレガント。コイツは少し豊満ボディかな?



ボウズハゼ(日本禿頭鯊)の幼魚


幼魚の頃は、艶やかなヒレでかわいい。
ミドリガメが育ち、可愛げのないミシシッピアカミミガメになるのと似てるかも。


深みの礫底には、たくさんのボウズハゼに混じり、ルリボウズハゼが見える。
見えるが採れない。 口惜しい。

タメトモハゼだろうか?
足元をロケットのようにピュンピュンと走っては止まる
ハンミョウみたいな魚が見える。
近づけない。 グヤジイ!


オオクチユゴイ(大口汤鲤)の幼魚


テンジクカワアナゴ(褐塘鳢)の幼魚


イッセンヨウジ(无棘海龙 この漢字は読めんぞ)


など、友と2人で採ってキャイキャイ写真を撮ってた時、上流へと遡ってた若の帰還。


「これ、コンテリボウズハゼ(黑紫枝牙鰕虎魚?)ですよね?」 と、若の撮った画像。(お借りして)
「ん? どれ?」


「この全身コバルトブルーのやつ、第1背ビレ丸くないですか?」
「ほんまじゃわ~、見れたんじゃなあ。良かったねえ」 
「水中追いかけるの苦労しました」

確かに大変じゃったろうケド、顔がにやけとるぞっ! 若!

見てみたかったなあ~っ! やっぱ水にどっぽりはまらんといけんなあ。
それにしても暑い! バテバテや!

コメント (2)
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野鳥とたわむる活用形

2019-02-24 09:35:16 | 鳥類
2019年2月24日(日)

「K公園行ってみん? いろんな花咲いとるかもしれんよ」
「ん、じゃあ行く」

割と近くにあるのに一度も行ったことのない公園だ。
何となく公園は、人がいじくりまわしてるイメージで気がそそられなかったから。

でも、今年のように近場での釣りが全然ダメとなれば話は変わる。

到着。

「ありゃまっ! 花はツバキくらいしか咲いとらんわ!」

ツバキ3段活用でごまかす。

つぼむ(蕾む)             あく(開く)              ひろぐ(広ぐ)

野鳥たちは意外と多い。
ケド、コンデジしかなくて、とてもいい写真は撮れない。
写真のひどさを冗談活用形でごまかそう。

別鳥「レル」2段活用

たれる(垂れる・・・カワラヒワ)              かくれる(隠れる・・・キジバト)


別鳥「いじけ」2段活用

むくれる(剥れる・・・ムクドリ)              ひよる(日和る・・・ヒヨドリ)


マガモ「私の理想型」2段活用

メス 1歩下がる                    メス あやまる(謝る)

現実ではほぼほぼあり得ないもんな。


カルガモ「ベクトル」2段活用

かみさん釣り初心者の頃 向きが同じ        今 向きがバラバラ


ハシビロガモ「子育て」3段活用

つがう                寝てる間に子は育つ   世間へまじる


コガモ「世の中こんなもんよ」3段活用

我が道を行く            我が道を行く          やっぱり群れる


カワウ「垂直方向」2段活用

ときに潜り、身をひそめる                  ときに羽ばたき、脚光を浴びる


オオバン「水陸共用」3段活用

泳ぐ                 薮路を進む             砂地を進む


クイナかと思うてしもた。
水かきの形がおもしろいがな。


ハシボソガラス「好奇心」2段活用

水面を覗く                        砂地を覗く



ミサゴ「ちゃんと写らんがな」3段活用

あかんっ!             あかんっ!             あかんっ!

白い頭のワシタカ類が水面にダイブ。
何も採れずに羽ばたいていったのをカメラで追ったんだけどなあ・・・。


以上、とある日のど素人のバードウォッチング。

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