私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

イトヒキハゼ幼魚は泳ぐぞ泳ぐぞ!

2019-07-31 08:47:21 | 海水魚
2019年7月31日(水)

体長4cmほどのイトヒキハゼ幼魚


『何釣れ2号機』で6匹釣れた。


日淡など水の生き物をとても大切に扱ってるステキなブロガー
「どぶがいの屋外アクア」さんからいただいた素適なコメントにあわせ
指で大きさがわかるように撮影してるからネッ! (偶然だケド)


さてさて、7月25日の釣りの続きを。

『何釣れ2号機』で一番釣れたのはイトヒキハゼの幼魚。


なるほどっ! と思ったことを2つ。

1つ目。
コイツら、春産卵なんだということ。
海釣りをする人には当たり前のことかもしれんケド、こちとら3年目のビギナーやもんな。

2つ目。
コイツら、幼魚の時期はとてもよく泳ぐということ。


着底なんかせずにアッチへスイ~、コッチへスイ~。


何だかとっても癒される。



ん? 待てよ?
確かコイツら泥地でテッポウエビの巣穴で共生生活してるんだよね?
いつ、どうやってパートナーのテッポウエビさんを選ぶんだろ?
選ぶときには底の泥地を探らなきゃいけないのに、いつ頃着底するんだろ?
泳ぎまくる時期は、より適地を探すための分散行動してる時期なんだろか?

こういう疑問が浮かぶから、撮影もまた楽しなんだよね。

ちなみにダイビングでの観察も無理だと思うよ。
そもそも濁ってるし、フィンで泥を掻き揚げちゃうから
ますます上下左右もわからなくなるもん。

と、撮影ケース持っててよかったと思う瞬間なのでありました!

波止から戻るときは、猛暑の中の釣りと撮影に夢中でもうフラフラ。
ますます前後左右がわからなくなりそうでした! 

(熱中症対策はしっかりして出かけてます。語呂あわせしたくてオーバーに書いてます)


コメント (2)
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マトウトラギス(釣査237種目)を釣りなおし

2019-07-30 09:11:41 | 海水魚
2019年7月30日(火)

体長10cmほどのマトウトラギス成魚である。


ピンピンに元気だ。



燧灘での釣りで、ハリを飲ませて死なせてしまった2日後(7月25日)


月に1度くらいは出かける漁港の波止の突端で


『何釣れ2号機』発動っ!


飛距離が初号機に比べ、倍の20mに延びたチョイ投げである。

「チョイ投げじゃんか! タナゴ釣り仕掛けちゃうやんか!」
と思ってるお方に、あらためて書いておくケド
タナゴ釣りについては「HP 日本淡水魚愛護会」に書かれてる2つの方法に準じていて
私はブログ当初からこの釣り方も採用してて、マゴチ幼魚なんかも釣ってきてるからね。
誤解なきよう願います。

今回は、枝バリをハエバリ3号・ハリス0.3号2本、ナス型オモリ5号。
道糸はかなり太い。(こうすると切れても小さな枝バリだけで済むからね)

トゲモミジガイとイトヒキハゼ幼魚ばかりが釣れる。
この日は猛暑、暑いのなんの。
汗がしたたり落ちる。
でも、2日前のイソゴカイが余ったままだし・・・
ハタタテヌメリのオスが釣れればいいなあ、と続けてたら・・・

ホイッ!


あらまっ! マトウトラギスさんやないのっ!
キレイに上くちびる(上吻)にかかってるやないのっ!

この漁港に通い始めて3年目。
『ここで会ったが百年目! 一昨日の贖罪を果たす機会を神は与えたもうた!』
本気そう思うた。
キレイに撮るぞっ!

あかんっ! 人差し指が残ったままやっ!


特徴の1つ、第1背ビレの4棘を立たそうとコンコンしてたのよ。
ま、目の下の濃い縦線や腹部の青さ、尾ビレ上部の黒点はくっきり写ってるもんな。

顔つらもパチリ!


あかんっ! 意図を何も感じない画像になってもうた。


さておき、マトウトラギスについては詳しく書かれた図鑑はない。
南日本の浅い砂泥地で見られ、クラカケトラギスに混じって採られることが多いとか
有明海や瀬戸内海ではよく見られるとか書かれてるダケ。

ネット上でも、ダイバーによる海中生態写真は多いケド
図鑑では標本写真がほとんどなのである。
釣り人によるこの魚の紹介も雑に手とか地べたとかが殆どで細部が分からんのばかり。

つまり、ほぼ相手にされてない魚で、私に似合ってる魚の1つなのである。


こういう魚をキレイに紹介していきたいと常々思うのよね。
生態系の一員であることに変わりないし
命であることは、ヒトも食える魚も食えない魚も同じやもん。

かの有名な『グラバー図譜』(PDFより引用)にも紹介されてる魚だというのにね・・・

ともあれ、237種目。
汗びっしょりかきながら釣らせていただきましたっ!


コメント (4)
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『相模川の魚たち』 など神奈川県の4冊: ご当地お魚図鑑めぐり㉑

2019-07-29 07:02:21 | 各地ローカル図鑑
2019年7月29日(月)

土用の丑の日フィーバーが過ぎて、ほっと一息。
うなぎの旬は秋から冬、栄養も味ももっともいい時期にはあまり話題にもならないのに・・・
夏場のうなぎは味も栄養も落ちてると、もともと江戸時代の人はよく知ってたんだよね。
夏に売れない当時のうなぎ屋さんの苦肉の策。
「夏バテにはうなぎ」なんてなのは、平賀源内のキャッチコピーだったみたい。
バレンタインデー同様に大量のうなぎが一気に高値で店頭に並ぶ姿は何かさびしい。
多量に売れ残るしね。

食べるなら落ち着いて冬頃にと思う人がもっといてもいいんじゃないかな?


さてさて
「ご当地お魚図鑑めぐり」 第21回は神奈川県。


神奈川県は、環境教育推進の先端県といわれたりもする。
大都会でありつつ、自然や環境への啓蒙も盛んらしい。
一度、おじゃまして地元の方々と話をしてみてそう思った。

私が持ってる魚や生き物の本にしても4冊もある。
あらためて読み直すのに時間がかかるかかる。
中には買った時にパラパラめくっただけで、すっかり忘れてた本もあったりして。


『相模川の魚たち』(神奈川新聞社 編著  1986年)


さすが地元の新聞社が書いてるだけに読み物としても十分面白い。
もう40年近くも前の本だから、今の魚種や生態系ともかなり変わってる。
それを比べながら読むのもおもしろい。
これで、オールカラーだったらなあ。


『三浦半島のおさかな雑学』(神奈川県水産技術センター編集 2008年)


この本は上記センターのメールマガジンから、三浦半島に関わりの深い魚介類65編を選んだもの。
いろんなうんちくがおもしろくてついつい次を次をと読んでしまう。
今、魚のことよく知らない人がどんどん増えてる気がするからなあ。
こういう地域の漁業関連の本はしっかり読んでおくとスーパーでもきっと役立つよ。


『魚ッチング・ヨコハマ』(横浜市港湾局監修  横浜港振興協会出版 1988年)


何と箱入り、オールカラー。
海の公園の魚介類を1種ずつわかりやすい文章でまとめてる。
親子で楽しみながら採集や釣りするときにいいね。
すべて標本写真だから少々残念に写ってる魚もいるケド
当時としては十分すぎる図鑑だったと思う。

私、4冊の中で一番気にいってます。


『神奈川いきもの図鑑』(前田信二著 メイツ出版 2010年)


神奈川の動植物をオールカラーでどんどん紹介してるから生き物好き家族には最適。
ただいつも思うのは、こんな形の総まとめ的な図鑑の場合
『水中の生き物(魚やエビカニ・貝など)の扱いがかなり割愛されちゃうのが残念!

水の中は、目に見えない・日常とかけ離れた世界と思われそうで、少し哀しくなるもんな。

ま、だから誰でもできる簡単なちゃちな釣り道具で
あまり相手にされとらんような魚を釣って、キレイに撮影して紹介しよう! と思い立ったんだケドね。

やれやれ!
関東地方終了!
このシリーズ、しばらくお休み。



コメント (3)
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安芸の小河川ガサめぐり

2019-07-28 08:46:19 | 魚全般
2019年7月28日(日)

約2週間前のこと。
友と安芸の小河川へ。

西日本豪雨の影響を見ておこうかと。
特に、県内でのクロヨシノボリはどうなってるんだろ? と気になったから。
過去の文献では、いくつかの小河川に分布してることになってるケド・・・

豪雨の影響をほとんど受けてなさそうな川。
前日の雨の影響もほぼ受けず、澄んだ水が流れてる川。
砂が堆積したまま平坦になってる川。
前日の雨で濁りに濁ってる川。

さまざまだった。
その記録はブログにはのせないことにして、採れた魚の紹介。

まずは通し回遊魚から。

シマヨシノボリはどこでも採れた。
オス


メス


広く分布してるようだ。
大水による河川攪乱後、すぐに幼魚が遡上できているのかな?

スミウキゴリ


ヌマチチブ


豪雨の影響をほとんど受けてなさそうな1つの小河川でだけ採れた。

オオヨシノボリ
小さなオス


小さなメス


えっ? こんなに砂が堆積してるのに? という1つ小河川で。

続いて純淡水魚。

タカハヤ幼魚。


オオヨシノボリと同じポイントで。

カワムツ


数本の小河川で採れた。
純淡水魚の中では比較的広く分布してるようだ。
ただ、いったん根こそぎ流されるほどの攪乱があれば純淡ゆえに回復はできないよね。

オイカワ


少し流量が多く、流れ幅の広い川で1尾のみ。


結局、クロヨシノボリは見つけられないままだったケド
こうして足を運んで見て、あらためて昨夏の西日本豪雨のすさまじさを肌で感じた。

それにしても似たような小河川で大きく環境変化したのとしないのと
何がちがってたんだろう?

なかなか書く気になれないまま、とにかく魚の記録だけ。
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ほぼかみさんの釣果:燧灘東部の漁港にて

2019-07-27 16:47:48 | 海釣り
2019年7月27日(土)

今日は土用の丑の日。
この日、我が家ではずいぶん前からアナゴ飯。
わざわざ高価な絶滅危惧種ニホンウナギを食べなくてもいい。
自分の子や孫の代、その先までもウナギのかば焼き文化が残ればいいなあ、と思うから。
ま、人それぞれだけどね。

さてさて、ホシノハゼを釣った7月23日の続き。

タナゴ用のべ竿でかろうじて届く漁港の内湾側で

ホンベラをかみさんが釣った。


ヒガンフグもかみさん。


クサフグは私。


ま、初物のホシノハゼが釣れてるので気分は余裕。
後は、釣れても釣れなくてもいいもんね。

そのうち、潮が満ちてきた。
漁港の外側のゴロタ石あたりにも仕掛けが届くようになってきた。

クジメもかみさん。


カサゴもかみさん。


ムラソイもかみさん。


どないなっとるんなっ!

私、余りに釣れんのんで
波止の先で釣っとられる老夫婦のとこへ。
「何が釣れますか?」
「サヨリとコアジとサバかなあ」
「えっ? サバが釣れてるんですかっ!」
チャ~ンス!
まだ、マサバ・ゴマサバなんてタナゴ竿では釣ったことがないのである。
「ここでやらしてもろうていいですか?」
「いいですよ。私らもう飽きてきたしね」
どうやら常連さんみたいだ。

さっそくアキアミつけて糸を垂らす。
「あかんっ! あかんっ! サバはもっともっとタナ深いよ」
私の仕掛けは、かろうじて水深50cmあたりを漂ってるのだ。

大きなサヨリが1匹かかった。
老夫婦に場所を借りたお礼として渡し、体長10cmほどの小さなマサバをもらって撮影。




いつまでも短いタナゴ竿にこだわってちゃ釣れんわなあ・・・・・・ブツブツブツブツ

ぼやきつつ、置き竿『何釣れ2号機』へと戻ってみたら、初物の魚が・・・


あかんっ! 長いことほったらかしてしもた。
ちっこいハリ、完全に飲んでしもうたっ!

体長10cm足らずのトラギスの仲間が昇天し、死後硬直がはじまった。




こんな浅いとこでトラギスの仲間が釣れるんかいな?
昔々、クラカケトラギスなんか釣ったときは船釣りだったもんなあ、と思いつつ。

第1背ビレの棘など各部分を記録して・・・


帰宅後調べて、初物のマトウトラギスとわかったものの
死なせてしまったこんな記録じゃ釣査237種目にはしたくないもんな。
悪いことしてしもうた。
フラフラせんとちゃんと2号機に集中しとけばよかった、と猛省。

申し訳ない、申し訳ないと海面に放ったら、カモメがパクッ!
カモメさん、何かすくわれたわ。ありがと。

また、そのうちちゃんと釣って、ちゃんと撮影して、元気なまま海に戻すからね。
と、その機会はわずか2日後に備後灘でやってきた。


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