私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

うじゃ!うじゃ!いた話

2020-02-26 16:25:03 | 海釣り
2020年2月26日(水)

出かけるのにも二の足を踏むこの頃、節操もなく釣りの話。

先週末、海釣りへ。

先客はボウズで帰宅。
後客もボウズでそそくさと片づけ最中

私はちゃんと釣ったぞっ!

アカオビシマハゼの幼魚だっ!


つくづくタナゴ竿・仕掛けの威力はたいしたもんだ!

さっそく撮影なのだが・・・・・・言うこときかんっ!


側面に逆立ちして張り付いてからに、も~っ!


しゃ~ない、も1匹釣って


他にな~んも釣れんのんで「帰りますか!」と、かみさんの運転。
車窓から、鳥の群れが見える。


「あ~っ!ちょっと停めて!見てくるわ」


少しずつ近づくけど、鳥の群れも少しずつ遠くへ移動しやがる。


スームをかけて・・・・・・どうやらカワウかウミウの群れだ。


私のコンデジでは、これが限界!


車に戻る。
「何じゃったん?」
「ウじゃ!」
「どれくらいおったん?」
「ウじゃウじゃおった!」
「・・・」

あかんっ!また怒らせてしもうた!

私は真面目な会話の最中にも、ついついふざけてしまうクセがある。
何度、かみさんや周りの方々にご迷惑をかけたことやら。

ご迷惑といえば、このウたちも似たような立場。
魚の食害はすさまじいという。
食いつくし、ねぐらへと戻り、多量の糞をし、木を枯らし
別のエサ場とねぐらへと移動していく。

人間の生活にとっては迷惑千万な話なのである。
とはいえ、それはあくまで人間の立場から一方的に言ってる話でもある。
他の生き物たちからすれば、人間ほど迷惑千万な生き物はおらんやろね。
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アジメドジョウをいろいろと!:東海道中ガサ釣り記⑤

2020-02-24 18:19:05 | 純淡水魚
2020年2月24日(月)

アジメドジョウの斑紋が鮮やかな成魚


さらに一回り大きな成魚




斑紋の薄い幼魚。


大まかに言えば、中部・北陸・近畿地方に生息する日本固有のドジョウである。

昨年11月に案内してもらった川で
ウツセミカジカに続いて、割とヒョイヒョイと採れたのである。
さすが地元の自然保護を長年続けておられる御大が勧める川だけのことはある。

アジメドジョウのことはさておき
この流域で採れた他の魚は

アカザ


スミウキゴリ


ヌマチチブ


ゴクラクハゼ


カワヨシノボリ


このラインアップ、私の町だと上流域から下流域までの魚たちがごったまぜの感じになる。
一カ所の短時間のしょぼいガサでこの成果なら、そりゃ天国でっせ。
ずっと一日中、ガサをして、撮影をして、ひなたぼっこをして、釣りをして・・・

そんな川がどんどん日本から消えていってしまってるのが哀しいねえ。

さておき、アジメドジョウといえば中部地方の名物郷土料理。
「あじめ」も「味がいい」という意味から名づけられたらしいのだが
さぞかし美味いのだろうと思いつつ、食べたことはない。

このドジョウ、長く地元の食文化でありつつ、日本固有の新種とわかるのは後のこと。
それは『アジメ博士』とも呼ばれる丹羽彌(ひさし)先生の並々ならぬ尽力の賜物なのである。

『木曽川の魚 河川魚相生態学 中下流篇』(1967年)


『あじめ―アジメドジョウの総合的研究』 (1976年)


これら書籍の内容には長くなるので触れないケド(いつかあらためて機会があれば・・・)
とても元々高校の先生だったとは思えない『さかな愛』『あじめ愛』『自然愛』『地元愛』に満ち満ちているのである。
実に見事な人生なのだ。

ついでに、これら古書購入時にはさまってたアジメドジョウの標本写真の絵はがき。


裏面にはもちろんありがたいありがたい丹羽先生の直筆が・・・

「魚が好きだから」というスタートは、たぶん私ら一般人とそんなに変わらないハズなのにね。




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ウツセミカジカ(カジカ小卵型)を採る!:東海道中ガサ釣り記④

2020-02-21 10:51:35 | 通し回遊魚
2020年2月21日(金)

一昨日のキメラ猫、このブログ初登場の哺乳類だったが

今回は初登場の魚、ウツセミカジカ(カジカ小卵型)




アブラハヤを釣りそこねた後(時間があれば釣れたわいっ!)
「きれいな川を見てみませんか?アジメドジョウやウツセミカジカがいますよ」
地域自然保護の中心となる御大の御言葉。

というわけで、ゴンゴン移動したのが清冽な流域。
「場所がわかる景観は撮ってもいいですが、SNSに載せないでくださいね」
「当然です!節度のない輩もいますからねえ」

ガサをはじめる。
採れたっ!幼魚だケド・・・


実にあっけない。


このウツセミカジカ(カジカ小卵型)
東北から紀伊半島東部の太平洋岸と琵琶湖に生息する。
大卵型が名の通り大きな卵を産み、ふ化後海まで流下せず、一生を淡水域で暮らすのに対し
卵が小さく、ふ化後海や湖へと流下した後エッチラオッチラ川をさかのぼる。
ややこしいのは中卵型という、ステーキでいえばミディアムがおるのよね。

もっとややこしいのは
見た目での判別が、尾柄部の明暗だったり、胸ビレの条数だったりと
かなり場数を踏まないと難しいことにある。
しかも研究者さんならともかく、普通はそうそうカジカ3種に出会う機会もない。
場数踏んでるうちに年とるから老眼になり、記憶の引き出しもどこへやら。

だから、比較のために恥さらしだケド、過去の記事とリンクさせておくとするか。
下線クリックで記事へ
カジカ中卵型に会うの巻
カジカ中卵型 : カジカ種たちはお手上げ! 島根行脚⑧
カジカ中卵型 : 釣ったといえるか? 島根釣行③  釣査169種目?
カジカ中卵型など:ナガレカマツカを探すガサ①
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2つの顔を持つ野良ネコに会う!キメラ猫? おまけに犬も?

2020-02-19 17:23:39 | 哺乳類
2020年2月19日(水)

顔の毛色が真っ二つの野良猫




調べてみたら『キメラ猫』とか呼ぶらしい。
X染色体の遺伝子がなんちゃらかんちゃらとややこしい。

昨日、尾道千光寺公園へと冬の吟行に出かけ


ステゴサウルスの背のごと冬の瀬戸の島 とか

シジュウカラやヤマガラやエナガを見つけ


あれはカラそいつはエナガ辿る道
 とかふざけてたら

観光客にしっかりエサもらってるのかな?
でっぷりしたおとなしい猫がいて


そいつが白っぽい猫へと向かい


顔を見て驚いたんである!


顔の左と右とで全然違うやんっ!


ジキルとハイドという2重人格者の話は聞いたこともあるが
2重顔面ネコなんてのは見たことも聞いたこともない。

もともとネコに興味はあまりない。
ネズミを捕る役割も現代ではほぼ必要もなくなり
こうして元ペットが野放しとなりウロウロしているのをいいとも思わない。
何より魚に対して強いライバルぢゃしね。

だから「キャー!かわいい!」という気はないケド
初めてこんな真っ二つの顔を見たもんだから、それなりに嬉しい。

いや、かなり嬉しい。
ついつい他の猫まで撮ってしまった。


もはや吟行どころではなくなったのであった。

「そういえば顔と体と全然違う犬も我が家におったど!」と、ふと思い出す。

コイツもキメラかな?


ダックスフントとホットドッグのね。


ついついふざけてしまうよなあ・・・・・・
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アブラハヤを釣らんっ!:東海道中ガサ釣り記③

2020-02-17 15:57:41 | 純淡水魚
2020年2月17日(月)

アブラハヤである。


昨年の11月上旬の東海道中ガサ釣り記の続き。

地域の環境保護活動の御大にホトケドジョウやウシモツゴの生息地と保護の状況を見させてもらった後のこと。
「私魚人さん、釣りしたいでしょ?」
「いえいえ、個人の趣味でご迷惑をかけるようなことは・・・」
「いや、大丈夫な流域を案内しますよ。アブラハヤ釣ってみますか?そこは国内外来なんですよ」
「釣ります!釣ります!」 現金なもんだ。

なんせ、アブラハヤとタカハヤには曰く因縁があるんである。
タカハヤは兄貴夫婦やその後3馬鹿兄弟で釣りをした故郷の小川。
タカハヤ:広島西支局誕生なるか!・・・の巻  釣査123種目

その小川は西日本豪雨ですさまじい土石流となり
3馬鹿兄弟で釣りをした小川は・・・

未だにタカハヤの姿どころか川の改修中だし

アブラハヤにいたっては、地方TV局のローカル自然番組に
えっ? 広島県北にアブラハヤ? : TVの情報を確かめに(下線部クリックで過去記事へ)

翻弄されてきているのである。

さてと、くねくねぴゅんぴゅん、どこへ行ってるのやらわからないまま到着。
御大と弟子は仕掛けの準備、友は流域の観察。
私は・・・・・・ホットケーキをコネコネ丸めて釣りの準備。

30分ほどで釣れたのはカワムツばかり・・・トホホホホホ。

「仕掛けをあげてみますか!」と・・・・・・
「いたっ!」
カワムツに混じって上の写真のアブラハヤ。

もう1つの仕掛けにも


このアブラハヤ、西日本ではめったにお目にかかれない魚なのである。
近縁のタカハヤや北海道でヤチウグイを採ったことはある。
けど、アブラハヤは初めて手にしたのである。

アブラハヤ2匹を再度並べて




釣ってきた過去のタカハヤと比べてみる。




確かに
尾柄長÷尾柄高=2以上→アブラハヤ(細っこい)
尾柄長÷尾柄高=2未満→タカハヤ (太っちょい) が確実なのかも?

側部の黒い縦線が明確なこともアブラハヤの特徴かもしれんな。

背部からも比べてみる。
アブラハヤ


タカハヤ



体の太さの違いがはっきりわかるなあ!
背ビレに走る黒線が続くかとぎれるかで見分けられると書いてる人もいる。
ケド、たった1カ所で見ただけのアブラハヤ2匹ではわからないなあ。

ただ、実際にアブラハヤを見てびっくり仰天したのは
胸ビレつけ根の鮮やかなオレンジ色


アチコチでタカハヤを釣ったり採ったりしてきたつもりやケド
「こんなハデな色したつけ根は見たことないわあっ!」

アブラハヤは釣れぬままだけど、大満足だっ!

さてさて、次はどこ案内してくれるんやろか?
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