私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

日本海の小さな漁港:釣果まとめ

2020-08-31 11:20:18 | 海釣り
2020年8月31日(月)

前回の続き、7月23日の釣りの話。

毎回書くようだけど、やさしくはずして放流したよ。
地域の方々に迷惑をかけない、持ち帰るのは写真とゴミ。

小さいサイズを撮影用にして

キヌバリ以外で釣れたのは、オハグロベラや


ひっきりなしのカサゴ


ネンブツダイ


ホシササノハベラ


マアジ


あまりに釣れるので、無条件放流したのはホンベラ。

磯だまりでメジナとダイナンギンポ。

スーパーで買ったバナメイエビ6匹200円のうちの2匹をエサに
針はずしの方がはるかに時間がかかるほど、釣れ続けてしまった。

バナメイエビの殻をむき、ハサミで小さく切って、ひっきりなしに何かが釣れる。
180cmタナゴのべ竿だから、いつ折れてもおかしくないほどひん曲がる。
タナゴ針のハリスだけ0.4号くらいに太くしとくのがポイントやね。

環境に負荷もかけないし、こんな安価・安直でおもろい釣りは、まず他にないな・・・
ほら、そこのお父さん!
一人でバスやシーバス、希少タナゴやナマズなんて釣ってないで
お子さんも奥さんも喜ぶこの釣り、やってみたらいいよ!

実はこの日、以前ゴギなど案内してくれたTさんへのお礼の意味で
Tさんが見たがっていたヨシノボリ宍道湖型や日本海側のアユカケが本来の目的。

途中、私は漁港で降りることになり、急きょスーパーでエビ買って・・・
携帯用のダイワ『ひなた』6尺と3尺を手に・・・
Tさんと友が川から帰ってくるのを待ってたのである。

「アユカケ確認したらすぐ戻ってくるからね」
「それから3人で磯の魚採集しようね」と言ったきり、なかなか帰ってこないのである。

キヌバリ日本海型やオハグロベラ、友は見たことがないはず。
私は、バケツの水替えを幾度となく繰り返しながら、移動もせずに待ってた。

あ、キヌバリの話。
ブログ仲間のどぶがいさんからの情報をきっかけに
キヌバリ日本海集団を「キヌバリ」のままに
キヌバリの太平洋集団を「ダイミョウハゼ」と新種にわけてるいくつかの記事を確かめてみたけど
やっぱり、そのソース(情報源)となる新種記載論文は見あたらない。
まだ、書かれてないとなると、ダイミョウハゼという新しい呼び方は、正式ではなく伝聞による拡散なのかもしれない。

論文として書かれてないまま、私見のまま
スイゲンゼニタナゴをカゼトゲタナゴ山陽集団としたいくつかの図鑑で
多くの誤解と地元や心ある人たちへ大迷惑をかけてる事例もある。

論文が書かれ、発表されるまで「ダイミョウハゼ」と使わずに楽しみに待っておこうっと!

さてさて、いい加減しびれを切らし、日が落ちかける頃、2人は満面の笑みで戻ってこられた・・・そのうち続く
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キヌバリ日本海型(釣査256種目)をたった1匹

2020-08-29 17:26:38 | 海水魚
2020年8月29日(土)

キヌバリ日本海型を釣った。


180cmのタナゴのべ竿での256種目だ。




釣ったのは7月23日、友と日本海へ出かけたときのこと。

もう1カ月以上も書かずにほったらかしてたのは、山歩き・虫探しのせいでもある。

けど、この頃、近場の川も海もひどく釣れなくなっていて
たまに行っても、惨憺たる有様で
「こんな釣りなんかしてていいのだろうか?」
「せめて竿を出さずに、回復を待ちながら、観察だけですませよう」なんて落ち込んでるせいでもある。

ともあれ、漁港の浅瀬のアマモ場に泳いでてもよく目立つからね。
ほぼ見釣りで1匹だけ釣れた。


この腹の太さからメスっぽく思うなあ。


しまったなあ。
オスが釣れるように粘れば良かったと、今になって思う。

さて、キヌバリの胸ビレ後方の横線
太平洋(瀬戸内海)に生息するものは6本、日本海に生息するものは7本と
はっきりした違いがあることはよく知られている。

ところが、近縁のチャガラ


そのチャガラとの分岐については興味深い論文が書かれてる。
DNA分子と形態の解析に基づくハゼ科魚類,キヌバリとチャガラの太平洋側および日本海側の地域集団の進化
(2008)宮内庁HPより

まず、共通祖先からチャガラが太平洋集団と日本海集団にわかれる。
続いて、チャガラの日本海集団からキヌバリの共通祖先がうまれる。
そのキヌバリ共通祖先が太平洋集団と日本海集団にわかれる。

というのである。

であれば、キヌバリが2型にわかれた時代よりも
チャガラが太平洋と日本海にわかれた時代の方が古いということになるやん!

だとすれば、キヌバリの黒線の本数以上の違いが
見た目よくわからぬまでも明らかにチャガラでも起きてるってのが理屈ではないか。

実際、チャガラの地域集団ごとの形態の違いも示唆されてるみたいなのである。

そうなると、私が瀬戸内海で釣ったチャガラ(50種目)は『チャガラ瀬戸内海型?』に訂正しとかんといけんな。
(フフフ・・・釣った種類数を増やす伏線をひいとくのぢゃ!)

この日の釣り、実はとんでもない入れ食い状態。
他に釣れた魚の話は後日ということで・・・

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ドロオイムシは誰?

2020-08-28 16:05:40 | ハムシの仲間
2020年8月28日(金)

ドロオイムシと呼ばれてるハムシの幼虫


大きさは泥を含めても5mmほど。

7月31日、小さな滝の水しぶきがかかる山道で数匹見つけた。

よく動く。まちがいない。ドロオイムシだ。


「泥を背負う」という意味で、ドロオイムシと名付けられてるけど
本当は、親と自分の糞をこねくって泥状にして、その中にすんでいる。

有名なのはイネを食草とするイネドロクイムシで、イネクビボソハムシの幼虫なのだが
食草も大きさも全然ちがってて、他のどのクビボソハムシの幼虫なのかわからない。

イネクビボソハムシにしてもイネを食うから、人にとってはやっかいな虫。
「害虫」と呼ばれ、農薬散布され、今や絶滅の危機に瀕してるからね。
人に都合の悪い生き物は全部滅べばいいのかな?と思ったり・・・
でも、作物育ててる農家の方々の生活かかってるよな?と思ったり・・・

コイツの正体がわからないまま「どろをかぶり続けてる」のも困る。

申し訳ないけど、1匹どろを除いてみた。


透明な4mm足らずの幼虫だ。


ツバキに似た葉にだけコイツらへばりついてた。
この葉が食草らしいが、植物の名がてんでわからない。

しかも、近くに親(成虫)がいるはずなのだが、姿が見えない。
体調がすぐれないのだろうか?

周辺を探して探して・・・
ヤブミョウガの葉にじっととまってたのが、コイツ


親はコイツでいいんだろうか?
どろをかぶったこの子は誰なんだろうか?

後日、友と出かけたときはすっかり姿が見えなくなってて
「ほら、『おった!おった!』言うけどな、いつもおらんやんか」と言われるからね。
こうして、1か月遅れの名前不明のままのお披露目。

とりあえず「ドロオイムシsp?」として、葉虫坂48の片隅の№.41においておこう。
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『藤袴』 俳句ポスト365 結果:連続入選 人一つ!

2020-08-27 18:15:19 | 俳句
2020年8月27日(木)

今日は、愛媛県松山市主催、夏井いつき選者「俳句ポスト365」の「人・並」入選発表日。

松山市行政には、俳句を主たる業務とする「文化ことば課」がある。

普段、「兼題」への投句入選発表は、ほぼ2週ごとなのだが
今回、諸事情により4週間ぶりなのである。

今回の兼題は『藤袴(フジバカマ)』(投句した人数1661名:投句数8650句)

秋の七草の1つだ。
万葉の時代に、大陸から薬用として運ばれてきたという史実がある。

ま、有史以前に日本に生息してたかどうかは不明だから、ひとまず在来植物とは言えない。

ところがコイツも国内で急速に生息地を減らしてて・・・
夏から秋にかけて1000kmもの旅をするアサギマダラという蝶の食草でもあるから
各地で植栽されてたりもして・・・
私の町でも5年ほど前から山間の砂留あたりに植えられたりしてるのである。
このアサギマダラ、鱗粉をもたない蝶であるから、長距離移動コースを調べるのに好都合。
油性ペンで翅にアレコレ書かれたりしてるのも何となく笑いを誘う。(研究者さんごめんなさい)

今年も、見に行って一句
藤袴植え五年目の里静か 結果:没ぢゃ!


俳句は文学だから、空想でつくるのもいい。
いいけど、藤袴の画像つきの作品にできないもんなあ。

文字だけじゃ面白くないし、かといって他所から画像拝借なんてしてたら
もはや俳句自体が一番嫌う類想類句(人マネ)ってことになるじゃん!
たった17音だからね、人の句の一部拝借なんてことが起こるのを一番嫌うわけよ。

極々わずかだけど、たまにいたりしてね。
ま、いかに俳句の手練れでも、うそっぽくて白けてしまう。

俳句が拙くても自分のオリジナル画像付き自然文学作品に仕立てなきゃ、俳句にも夏井さんにも失礼と思うのである。

私のブログのフォロワーさんに、毎日一句俳句をつくられてる方がいる。
季重なりだったり、文法的に少し違ってたりもするけど、毎回気持ちのいい俳句。
うそっぽくないもんな。

さてさて、フジバカマを見に行ったはいいが、上の画像の通り。
まだ、花芽も出ていない。

そりゃそうだ。
私の町にアサギマダラが飛来してくる、つまり満開になるのは9月末~10月初旬なのだから。

花芽をかみさんと手分けして探す。
「あったど~っ!」

「こっちもあったよ~っ!」


やっと2株ほど見つけて、一句
藤袴マレットのごと空叩く 結果:没ぢゃ!


マレットは木琴たたくときの棒で、娘が長いことやってたからなあ。
風になびいて空叩いてるように感じたということ。

「しっかり開花してるのないか~っ? あの白いちょんちょろした花びらが見たい!」
「あったよ~っ!」優しい優しいかみさんが見つけてくれたんである。


と、ここで『人』入選句
老いゆきて結べぬ舫い(もやい)藤袴


この花びらを見るたびに、船をつなぐロープが浮かぶ。
昔、よく練習した舫い結びを思い出す。

しかも、好き勝手に伸びてるから、この舫い結びは失敗としか思えない。

実際、もはや生活に不要となった舫い結びなんぞ忘れてしもうたもんなあ。

ともあれ、現場に足を運んで現物を知り、観察し、撮影し、そっから始める。
間違ってもコピペや流用など、人のもん侵害しない。

このブログのためのオリジナルロゴマークなんてのも兄貴がつくってくれていて(「はじめに」にあるよ)
売り物なんかにはする気はないケド、勝手に使われたら絶対に許さんからな!(誰も使わんケドね)

それは、自然科学でも文学でも芸術でも同じということなんやろね。

で、今回は仲間の中で私だけ一歩上位に!

投句はじめてから入選16回連続継続中!(人10句 並8句)

きっと、ど素人ながらも真面目にふざけてきたごほうびだな。
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ヒバサンショウウオ幼生:備北漫遊記⑤

2020-08-26 17:53:14 | 爬虫類・両生類
2020年8月26日(水)

ヒバサンショウウオの幼生


かつて「カスミサンショウウオ高地型」と呼ばれていた。


もちろん、丁寧にあつかい、もとの場所へ。

ま、興味のある方はネット検索して自分で調べてみてね。

詳しく書いたりしたとき
興味本位で徒党を組んで採りに来られるのも嫌だし
環境や生き物に配慮しない採集の様子なんぞ、ネット上で見たくもないし
ましてや、ネット販売なんてもってのほかだし

ホント実際に起こるから恐くて何も書けなくなってしまう。

何度も書くケド、日本に限らず野生生物の行く末は極めて深刻だ。
それは誰にも止めようもない事実だと思う。

でもな、大切なのは、「だから、きみはどうする?」じゃないか?
会えなくなるから会えるうちに好き勝手しようと思うのか
少しでも未来の人たちへ遺産として残そうと行動するのか

その選択は、環境破壊というとめどなく続いてる周りの問題とは別だ。
きみ自身の主体の問題だろ?

ま、もはや7月17日の話なんぞ、1ケ月以上も前のこと。

ゴギ:備北漫遊記④

クリックしてもらえれば、友が見つけたええ話とは、コイツのことだとわかるからね。

備北の話、おしまい!

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