私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

ヒラヤマミズアブ Odontomyia hirayamae ?:情報が少なくて

2023-05-09 08:24:38 | アブ・ハエ・カ・ガガンボの仲間
2023年5月9日(火)

ヒラヤマミズアブ Odontomyia hirayamae

20230508  12mmほど

地元の里山散歩中かみさんが見つけた。
胸部は金色、腹部は円盤状に翅からはみ出している。
何となくアンバランスでどう飛んでいるのかが気になる。
複眼の間が空いているから、どうやらメスっぽい。
もちろん見たことのないアブ。
だから、慎重に近づいてパチリ!


まったく逃げる気配がないから、少し離れてストロボでパチリ!


動じないから、近づいて正面からパチリ!


少し横からもパチリ!


この時点でハナアブかミズアブの仲間で、こんなに簡単に撮れるのなら、帰宅後調べるのも楽だと思っていた。
しかも、この日の散歩では初見のクロハナカミキリとかヤマサナエとかチビタマムシの仲間とかいろいろ撮ることができていて
「かみさんが見つけたアブの仲間など後回し」と思っていた。

ところが、手元にある数冊の図鑑にもネット上にも出てこない。
やっきになって画像を調べまくって、やっとこんな情報に出会う☟
ヒラヤマミズアブ(美馬市)

どうやらヒラヤマミズアブでいいみたいだが、「Odontomyia shikokuana」という近似種がいるそうだ。
そこで、この学名で検索するも論文のサマリーばかりで画像は出てこない。

ややこしくなってきた。
ミズアブの仲間だから幼虫のときは水中生活なのだろうと
とりあえず、もう一度「ヒラヤマミズアブ」で検索して☟
ヒラヤマミズアブ|京都府レッドデータブック2015
古くから知られていることと日本固有種ということ以外はっきりしたことはわからないまま。

以前、クサアブ科でも似たようなことがあって☟
ネグロクサアブ(メス)だって!

クサアブ科もミズアブ科もとても深い沼だ。
アブやハエは敬遠されて調べてる方も限られてるのかなあ・・・

また、今日も書かないままの生き物たちがたまっていくばかり・・・

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マダラコシボソハナアブ Baccha maculata ?:クサイチゴの花にⅠ

2023-04-18 08:55:12 | アブ・ハエ・カ・ガガンボの仲間
2023年4月18日(火)

マダラコシボソハナアブ Baccha maculata かなあ?

20230416 10mmほど

コシボソハナアブ族には数種いて、その中から見た目で素人判断したからあてにならないけど・・・

一昨日、地元の河原土手を散歩してて・・・
クサイチゴの花にヨツボシハムシがおとなしくしていたのを見つけて


「このデザインは何度見ても美しいよなあ」と足を止めてパチリ!


と、付近の花にジガバチを小さくしたような虫がやってきて・・・


「ハチの仲間は複雑すぎて、私ら素人の手には負えんけど、ま、撮っとこ」と。


帰宅後、画像を確かめビックリ!
「ハチじゃないじゃん! アブじゃん!」


こんなスタイリッシュなアブがいるとは・・・
端から端まで図鑑に目を通したつもりでも見えてないんだよなあ。

4~8月、ほぼ日本全国の低山から山地の開けた場所の花たちに集まるそうだ。

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アシブトハナアブ Helophilus virgatus とか:今春の初虫

2023-03-19 08:53:50 | アブ・ハエ・カ・ガガンボの仲間
2023年3月19日(日)

アシブトハナアブ Helophilus virgatus

20230306 12mmほど

今春初物の虫を探しながら地元を散歩中、散策路の案内板にとまった。


どこにでもいる普通種らしいが、羽化をする時期が3月からと早い。
幼虫は水にすみ、オナガウジと呼ばれる白い小さなオタマジャクシ状なのもおもしろい。

テングチョウもいた。
が、コイツは越冬個体だから、昨年秋からいたわけで、初春の出会いとは言い切れないし・・・

黒いユスリカの仲間もたくさん羽化していた。
まだ、羽化したばかりで触覚が開ききってないオスや

20230303 4mmほど



すっかり開ききったオスや


触覚が短く、腹部にたくさん卵を蓄えてるメスや


交尾中の様子も撮影し放題だし、そこそこ美しいのだが・・・


名前どころか、フユユスリカとかツヤユスリカとか、どの仲間なのか、科の分類さえまったくわからない。
蚊とか蝿とかいった連中は人気がないのかなあ、あまり情報がなくて・・・
しかも、フユユスリカの仲間だとしたら、羽化は冬季にはじまっているのだから
今春の初出会いとは言い切れないもんなあ。

ま、地元の散歩を地道に続けながら、知力と体力の衰えを取り戻さなくちゃ!

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ユミトリハマダラミバエかな?

2021-08-26 17:00:52 | アブ・ハエ・カ・ガガンボの仲間
2021年8月26日(木)

ハエの仲間は何かと嫌われがちだが・・・
ミバエ科のハエたちは、小柄な体ながら美しく愛らしく葉上でダンスを踊ったりしてる。
つまり、ミバエたちは見栄えがいいのだ!(おっさん、これが言いたいんやね!)

ウラシマソウと勘違いをしてたオオハンゲの撮影散歩の日のこと・・・

すぐ横で、翅を広げたり回したり葉の上でクルクルしてる小さな虫がいた。

20210711

「これはミバエの仲間だな!」
「これだけ模様がくっきりしてれば、すぐ名前はわかるわ!」と・・・

これが林床の薄暗さにくわえ、じっとしとらんから、なかなか撮影がうまくいかんっ!

数分格闘して、やっとこさ撮れたのが、これと


これ 6mmほど



帰宅後、名前調べを開始して、ついさっきまで「ミツボシハマダラミバエ」と決めてたのに・・・

念のため、記事を書く前に確かめてみたら、なんか腹部の模様がおかしい、腑に落ちん。

ひょっとしたら、2019年にやっと和名がつけられたという
ユミトリハマダラミバエ( Proanoplomus formosanus )なのかもしれんぞ!

「だからどうした?」と言われても、「カワイイでしょ!」としか答えようはないんじゃが・・・
コメント (2)
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ネグロクサアブ(メス)だって!

2021-08-04 17:26:52 | アブ・ハエ・カ・ガガンボの仲間
2021年8月4日(水)

ネグロクサアブのメス 25mmほど

20210522

市内の山道を散歩してたら、大きな茶色のアブらしき虫に出会った。
胸部が盛り上がり、頭は小さく、腹部に白い斑紋。

何となくアンバランスな感じがして、とりあえずチャチャッと撮影だけして・・・
今までほったらかしつつ、何となく気になって名前調べに手をつけたら・・・

『ネグロクサアブ・レッドデータ』みたいに出てくるやないの!
環境省では『情報不足(DD)』
都道府県によっては絶滅危惧種だったりもしてるみたい。

京都府のレッドデータブック(2015から一部引用すると

広く分布する種であるが、いずれの地域でも個体数が極めて少なく、かつ自然度の高い環境に局所的に分布すると見なされる。

生態は不明。
ただ比較的湿潤な環境に生息するように思われる。
成虫の発見例は極めて少なく、何らか目に触れにくい生態をもっているかもしれない。
京都府ではごく最近になって初めて生息が確認された。
発見された場所はこれまで調査の盲点となっていた地域である。
しかしこれらの諸点を考慮するにしても、局所的で、個体数も少ない種であるのは疑いない。
生息地での詳しい調査が必要である。


隣県の愛媛県レッドデータブック(2014)では

生態はまだよく判っていない。
愛媛県では1932年7月に瓶ヶ森で採集された記録があるが、その後の記録がない。
徳島県剣山では、近年2頭が採集されているので、石鎚山系でも生息の可能性はあるであろう。

などと書かれてたりしてる。

ならば、とりあえず「いたよ!」という記録として残しておく意味もあるかもしれんな。


私の暮らす広島県でのことはよくわからないまま
もちろんアブの仲間ことなんぞほとんど何も知らんままなんだけどね。
コメント (4)
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