私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

アリガタハネカクシ亜科の1種 Paederinaegen sp. かな?

2024-01-02 09:48:59 | ゲンゴロウ・ガムシ・シデムシ・ハネカクシの仲間
2024年1月2日(火)

アリガタハネカクシ亜科の1種( Paederinaegen sp. かな?

20240101               4mm弱

裏庭での元旦の初物調べ中、100均の金ザルでみつけた。
ハネカクシの仲間は、短い前翅の下に後翅を折りたたんで収納してる。
土中のすき間にもスルリともぐり、空も飛べ、雨や泥にも強いというすぐれた甲虫だ。
だから、日本国内に2500種以上もいるという繁栄ぶりなのだ。


こんなに種数が多くて、素人相手の図鑑には40種程度しか掲載されてない上に
ネットでは「不快な虫」「害虫」「駆除」なんてな不当な扱いをされてたりもする。

私の家の猫びたい裏庭でさえ少なくとも3種はいて・・・
その中でもコイツは濃い茶色でよく目立つし、そこそこいたりした。
だから「ありふれた虫」のハズなのに・・・
名前はまったくわからない。

龍・竜・ドラゴンよりよほど身近な実存する謎なのであった。
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コガタノゲンゴロウ Cybister tripunctatus orientalis:動物園の飼育水槽で

2022-09-02 17:26:46 | ゲンゴロウ・ガムシ・シデムシ・ハネカクシの仲間
2022年9月2日(金)

コガタノゲンゴロウ Cybister tripunctatus orientalis

20220901  30mm弱

昨日、小雨だったけれど、地域の動物園へと出かけた。
地域の宝物『スイゲンゼニタナゴ』特別展示の様子を見ておきたかったのと
9月になれば来客も減り、ご迷惑をかけることもないからと。

案の定、誰もいなかった。
おかげで、飼育員さんと動物たちのいろんな話もできたりして、大満足。

ただ、スイゲンゼニタナゴはすっかり婚姻色も消え、地味で小さくて・・・
夏休み、多くの人たちが目を向けてくれていればいいなあ・・・と思いつつ
その裏側に置いてあった水槽へ。

そこで飼われていたのが、コガタノゲンゴロウ


ゲンゴロウによく似ているが、より小さく、腹部が黒っぽいことが特徴みたい。
幼い頃、「ゲンゴロウだ! ゲンゴロウだ!」と何度か採った記憶があるけれど
はたしてゲンゴロウだったのか?コガタノゲンゴロウだったのか?

いずれにしても、すっかり姿を消してしまった環境省指定の絶滅危惧種


絶滅危惧種といえば、つい最近大手新聞の一面に大きく取り上げられていた。
それは「ヤフージャパンは自主的にショッピングとオークションで、販売と出品を禁止」するというもの。
確かに、やたらめったら採集して販売する状況に一定の歯止めは必要だから、前進だと思うな。
いろんなサイトを見てみたら、平均1匹1000円弱で売られてたりしてる。

ただ、自力で繁殖させた絶滅危惧種は今まで通りということらしいから
出品時に、自然個体と繁殖個体をどうやって見極めるんだろう?なんて思ったりもしてる。

ゲンゴロウの仲間は、水中で産卵、ふ化後さまざまな水生生物を摂りながら成長し、終齢幼虫は陸地へ上がって穴を掘り蛹となる。
そして、羽化後、もとの水辺か新たな水辺を求めて飛んでいく。
水・陸・空という世界を縦横に利用しているわけだ。
コイツらカエルなどの両生類よりもすごいよね!いわば「三生類」だもの。

その人工飼育・繁殖の様子は、たまにネット上でも目にするけれど、そこには片手間ではとてもできない愛情や苦労を感じたりもする。
そこら辺から採ってきて「繁殖物です」って売られたりしたら、たまらないだろうなあ。

一方で、「珍しい・美しい・可愛い」とか買う側の意識もいろいろだろうし・・・

ま、私は基本「野生生物の売買反対派」だから
地元の野生生物を採ってきて数匹飼うとか、犬・猫のようなペットとして定着している生き物とかを
看取るまで責任もって飼うのが、一番穏やかでいいと思うんだけどなあ。
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アオバアリガタハネカクシ:有り難いのか危ないのか

2021-12-08 18:08:36 | ゲンゴロウ・ガムシ・シデムシ・ハネカクシの仲間
2021年12月8日(水)

たった今、野暮用終えて帰宅したばかり。
こんな日には、ちゃちゃっと書ける虫の話。

アオバアリガタハネカクシ 7mmほど

20211205

3日前、知人からの連絡で希少生物の確認と記録を済ませたときのこと。
土手をちょろちょろしてた。


すばやい!


ハネカクシの仲間のうち、アリに似てるからアリ型ハネカクシ一派に属し
さらに、胸部の上翅が青いので「アオバアリガタハネカクシ」という名になったらしい。
この青い翅の下に、ちゃんと飛べる下翅が折りたたまれてるのもおもしろい。

でもなあ、赤い色の方がめだつやんっ!
しかも、この派手な赤色は有毒であることをアピールする典型的なパターンやんっ!

体液に触れると火ぶくれのような皮膚の炎症が起きることから
「やけど虫」なんて呼ばれたりもしてるそうだ。
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ガムシの悲哀:シマドジョウ調べの贅沢オマケ③

2021-02-21 16:40:40 | ゲンゴロウ・ガムシ・シデムシ・ハネカクシの仲間
2021年2月21日(日)

ガムシだなあ・・・


クロゲンゴロウだな?:シマドジョウ調べの贅沢オマケ②
の続きなのである。

休耕田のたまりで結構な数を採集できて・・・
採れるたびに「もしや?ナミゲンゴロウ?・・・」と期待だけさせてくれる。

大きさ3cmオーバーのコイツ、ゲンゴロウと違って、さほど泳ぎはうまくない。


撮影ケースに入れると、底を這うように進んだりする。


腹部に空気をうまく貯め込んでおけるようになってるのはゲンゴロウ類に似てるけど

後肢がゲンゴロウたちのようにボートのパドル状に進化してないことや
夜にやたらと外灯へと飛んできてることや
何となくゴキブリっぽいことも手伝ってか・・・

「なんだ、ガムシかよっ!」と、ポイされたりすることが多い気がする。

ガムシはガムシ科、ゲンゴロウはゲンゴロウ科と系統的にもまったく離れてる。
何となくコイツのシックな黒光りも悲哀を帯びてるみたいだなあ。
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クロゲンゴロウだな?:シマドジョウ調べの贅沢オマケ②

2021-02-18 16:44:39 | ゲンゴロウ・ガムシ・シデムシ・ハネカクシの仲間
2021年2月18日(木)

クロゲンゴロウだな?


ヒメゲンゴロウかな?:シマドジョウ調べの贅沢オマケ①
の続きなのである。

休耕田のたまりでたった1匹だけど採集。
大きさ2cmたらずのコイツがなかなかじっとしない。


下へ上へ横へと泳ぎまくる。


上翅後部にある黄色い小さな斑点はコイツの特徴らしい。


幼い頃、当たり前のようにいたゲンゴロウ類も、今や人里離れた人と自然の境界線でないと出会えなくなってるよね。
「ゲンゴロウ」という名もスタイルも実にかっこいい昆虫だから、知名度は高いのにね。

今や、環境省レッドリスト(2018)で準絶滅危惧種に指定されてるもんな。
その一方で、希少性からなのか、ネット販売もしばしば行われてる。

生き物を飼って、その生態や生活を知り、身近に感じることは、とっても大切なことだと思う。
ただ、野生生物をお金でやり取りすることには断固反対だな!

ぜひ、お父さんたち、家族連れて現地へ足を運んで、子どもたちに雄姿を見せてあげて!と思う。
採れた生き物を手にとって、観察ケースに入れて、説明できるお父さんなんて、とってもかっこいいじゃないか!

もちろん、私らは元いた場所へと戻すのだけれど・・・
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