私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

カムルチー(釣査210種目)あれこれ

2019-01-31 17:58:48 | 純淡水魚
2019年1月31日(木)

窓の外は雨、雨が降ってる。
久方ぶりにタナゴ竿・仕掛けで釣った初物魚の更新でもして
気分だけでも晴らそやないかい。

カムルチーの若魚である。


ただし、コイツは釣ったのではなく、友がガサで採った個体。
とても美しい。
タイワンドジョウやコウタイなど、コイツの仲間たちを飼ってる人の気持ちも分からんでもない。

3年前の正月頃に私がガサで採った個体はコイツ。


曇ってて光量も少なく、まだまだ写真の出来栄えも友の足元にも及ばない。

でもって、釣ったのは2年前の10月。
ボロ布のようになった40cmほどのカムルチーが細い水路に浮かんでた。
かなり衰弱してて、体表も傷だらけなのだが・・・
ミミズを口元で動かしてると・・・反射行動なのか、食いついた。


後は、フラフラフラフラとささやかな抵抗をするにはしたが


最後は、タモ網ですくった。


コイツ、幾度となくルアー釣りでもてあそばれとるんとちゃうんかな?
そう思えるくらいボロボロだった。
とりあえず210種目にしとく。

もちろん、撮影後はすぐに逃がしたのだが・・・たぶん生き延びてはいない。

なんで釣った話を今まで書いてなかったのか? というと
・まともな個体を釣ったのではないから。
・このときは、そのうちきっと釣れるじゃろと思ってたから。
・まだブログを始めてなかったから。
・友が採った個体のようにきれいな画像が手元になかったから。

で、なんで今さら書く気になったのか? というと
・この先、カムルチーの若魚(タナゴ竿・仕掛けだからね)が釣れる可能性はどんどん低くなってる気がするから。
・それくらい近辺の水系で繁殖してない気がするから。
・最近、初物を釣った話を書いてなくて、読者の方々にもあきられちゃうかもしれないから。
・1月末日という、ま、全然釣りにならない時期の真っただ中だから。

さておき、このカムルチー
戦時中の食糧不足を補う国の政策によって中国大陸から持ち込まれた外来魚。
中国で1度食べたことがあるが、淡白な白身で美味しい魚だった。
かといって、多様な海の魚が簡単に手に入る時代に育ってるので、わざわざ食べようとは思わない。

成魚は幾度となくタモ網で採ってきてるのに
稚魚や若魚が採れなくなってるということは・・・
近辺の水系ではうまく定着できなくなってるんだろうなあ。

少なくともブルーギルやオオクチバスのように
日本の在来種の生存に大きく影響を及ぼしたりはしてない気がする。

最後に、親の周囲でまとまって泳いでる稚魚期の写真。(これも友の記録)

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中間鰍鮀(ドジョウカマツカ類): アヂアヂ台湾お魚旅㊻

2019-01-30 17:59:47 | 夏の台湾の魚たち
2019年1月30日(水)

昨夏、台湾8日目(8月6日)に訪ねた渓流で友が採って撮った魚たちの紹介②

台湾で中間鰍鮀と呼ばれているドジョウカマツカ類の淡水魚。


ドジョウカマツカ類には10数種ほどが知られてて
中国、朝鮮半島、台湾に分布しているそうだ。

やはり、コブクロカマツカ類同様
「なぜ日本には生息していないのか?」 大いなる疑問である。

コイツは、たぶん学名: Gobiobotia intermedia 台湾固有種みたい。
生息域も生息数も少なく、絶滅危惧種にも指定されてるレア物。

「ドジョウカマツカじゃあ! ゴビオボティア採ったわあ!」 博識の友は大興奮。

あらためてお姿を見させてもらうと


ゼゼラをビ~ンと細く延ばして、カマツカのヒゲをつけたような地味な魚なのだが・・・
前や腹側からよく見てみると


ヒゲが4対(8本)もあることがわかる。

なるほど!
だからドジョウカマツカなのか! 
ドジョウに似た多くのひげをもつカマツカってことなんだと気付く。

ま、こんな具合に魚の名前を2つくっつけてしまうと
ドジョウなのか? カマツカなのか? ややこしい。

似たケースにサバフグがいるが、コイツはサバもフグもサバフグも名が知られてるからいいケド
ドジョウは知られててもカマツカは知らん人も多いだろうからね。

しかも、学名のゴビオボティア
ゴビィ(Goby)のようなボティア(Botia)に分解できるから
ハゼみたいなドジョウという意味になり
そのまま和訳するとハゼドジョウとなってしまうから、ますますややこしくなる。

とはいえ、名前は存在の最低限のアイデンティティーだもんな。

小さい川魚の稚魚を見て・・・「メダカだね」 とか言ってるよりはるかにいいことなんだろうね。
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小鰾鮈(コブクロカマツカ類): アヂアヂ台湾お魚旅㊺

2019-01-28 18:18:45 | 夏の台湾の魚たち
2019年1月28日(月)

昨夏、台湾8日目(8月6日)に訪ねた渓流で友が採った魚の紹介①

コブクロカマツカ(小鰾鮈)である。


台湾には2種いる。
私にははっきりとした区別ができない。

眼がキョロキョロとよく動くし、表情も大坂なおみさんみたいで実に可愛らしい。
実物を見ればきっと沢山のファンも生まれるに違いないのに・・・
残念なことに日本の川にはいないのである。

以前も書いたケド
コブクロカマツカ類は、中国大陸・朝鮮半島・台湾に少なくとも20種を超える種類がいる。
分布は広いし、結構普通に見られる淡水魚類なのに・・・

台湾にいて、朝鮮半島にいて、なんで日本にいないんだろ?
台湾よりも日本列島の方が最近まで半島を通じて大陸とつながってたはずなのに・・・
縄文海進による海水面上昇が原因なら、台湾だって河川形態や状況は似たようなものだと思うし・・・
淡水魚の種類数だって台湾より日本の方が多いのに・・・

日本列島成立の歴史を紐解く手がかりとなる淡水魚類の一つなんだろうなあ。
誰かその辺教えてくれんかなあ・・・と、思うのであった。

日本の歴史について、私は
「江戸時代の幕府の歴代将軍の名字は全員言えるぞっ!」という認識レベルなので。  (みんな徳川ぢゃっ!)
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一転!ごきげんな友!: アヂアヂ台湾お魚旅㊹

2019-01-25 10:17:05 | 夏の台湾の魚たち
2019年1月25日(金)

昨夏、台湾8日目(8月6日)の話

ミナミタニノボリを私だけが採り、憮然とする友と若。
次なる支流は、1昨年訪れた険しい場所。

ここ、河原まで近づくのにもちいと骨が折れる。


エッチラオッチラ降りても流れも急。


もうミナミタニノボリにも会えたことだし、長旅の疲れもたまってるし・・・
のんびりと高みの見物でもしようやないの。

若は、支流を下り本流へ。
友は、支流をさかのぼる。
私は、友のバケツ持ちをかって出ることに。

「うわっ! すぐ採れたあっ!」 友の会心の声。
ミナミタニノボリである。




「うわっ! ○○が採れたあっ! △△が採れたあっ!」 この後、友の歓喜の雄たけびが幾度も幾度も続くのである。

「本流に行った若、あまり採れんやろね。
 こっちはウハウハおもろい魚に会えとるのに。
 後で悔しがるやろうなあ。 ワハハハハハ・・・」 一転友のごきげんは最高潮を迎えるのであった。

このときに、友が採集、私がバケツ持ちという共同作業で手にした魚たちは、後ほど1種ずつ紹介することに。
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「ふなミンチ」発見!・・・岡山郷土料理の素材

2019-01-23 08:43:20 | 魚全般
2018年1月23日(水)

昨日は隣県の岡山の漁港へ。
今年になって、まだかみさんだけが海水魚ボウズなのである。
早く1匹だけでも釣ってもらわねば・・・でも、近くではチャガラしか確実ではないし・・・

と、いうことでドライブ兼ねてちょっぴり遠征。

良さそうな波止の電線には、釣りの仕掛けが1mおきにからまっとる。


投げ釣りなんかをする人は、高枝切バサミ持って出かけんといけんな。
自分の仕掛けの始末くらいちゃんとしいや。

と、ここでかみさんに待望の1匹。


タケノコメバルである。

私にも1匹釣れて、さらにアカオビシマハゼを追加し


竿じまい。

晴れて暖かくなるとの天気予報ははずれ、雲って風もそこそこ吹くし、寒い。


そこで、久しぶりに岡山地元のスーパーへ。
総菜や魚介類が格安に豊富に並ぶ店なのでたぶんおもしろいのだ。

そこでいきなり見つけたのが「ふなミンチ」 1パック150円。


あわてて車へとカメラを取りに行くことに。
専門店ではなく普通のスーパーに並んでたのに驚いた。

岡山では冬の時期のフナを使って、「ふなめし」という郷土料理を作る。
「ふなずし」や「こぶなの甘露煮」なんかは食べたことがあるが、ふなめしは未経験。
魚料理は地域地域でバラエティに富んでいて、きっと大切な文化なんだと思う。

隣にはサッパを酢漬けした「ママカリ」が並んでた。


きっと懐かしがるお年寄りたちが買っていくんだろうなあ、ふなミンチ。
コメント (2)
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