私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

今日もいい陽気・・・

2018-02-27 21:09:41 | 日常
2018年2月27日(火)

今日もポカポカ陽気。
でも仕事は仕事、ペンを片手にデスクに向かう。

「カリカリカリカリ・・・・・・カリカリ、ポリッ・・・・・・」 (オッサン、せんべ食うとるやんかっ!)

ん~、今もろうたばかりの「関口醸造 お醤油屋さんのつけやき」がおいしゅうておいしゅうて・・・・・・

「職場の前庭の植木にプレートつけたらないかんな・・・・・・」
ガサゴソと試してみる。
なかなかいい出来栄えじゃね。

庭とデスクを行ったり来たり・・・・・・

なんせ存分に裁量をふるってもいいのである。 (オッサン、それ、窓際と言うんやで・・・・・・)

忙しそうにしてるのも大変なのじゃ。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

陽気につられてお花見を・・・

2018-02-26 22:22:48 | 植物
2018年2月26日(月)

いつものようにかみさん弁当を携えて仕事へ。
基本的に一日中息つく間もなくデスクワークなのだが・・・
あまりにポカポカといい陽気。

「ひょっとしたら一番好きな植物も花をつけているかもしれない・・・」
そう思ったらいてもたってもいられない。
今日はささっと弁当食ってお花見がてら職場周りをお散歩じゃ。

10分で飯を食い、
マツキヨに寄ってじゃがりこを買い
コンビニに寄ってアイスコーヒーを買い (寄り道ばっかしてたらいかんぞっ!)
前から目をつけていた広場へ・・・

スミレめっけ!


ミドリハコベ(かな?)めっけ!


なかなかええやんか!

ここらでひと息とベンチにすわり
「ガリガリガリガリ・・・(じゃがりこを喰む音)」
「グビッグビッ・・・(アイスコーヒーを飲む音)」

すっかり花見気分なのである。
品種改良された観賞用植物よりも野草の方が好みなのである。

お目当ての野草を探して広場の隅々を探してまわる。

ヒメオドリコソウにも出会った。


ヨーロッパ原産の外来種である。
日本の外来植物は明治以降、諸外国との交流の深まりに比例するように増えてるみたい。
以前公園の野草を調べてみて感じたことなのである。
これは不可抗力でもあり、ある程度やむをえないことなのだろうね。

意図的なヤミ放流(夜間にバキュームカーで放出とかね)される魚の場合とは
分けて考えた方がいいと思うのだが・・・どうだろうね?

さて、念願の野草には会えぬまま。
ま、初めて行った広場だからね、もともと自生していないのかもね。
もしくは、いつも3月末だからね、まだまだ時期がはやいのかもね。 (会えんで当然じゃっ!) 

かくして5分前に職場に戻り、何事もなかったかのごとくPCに向かう私であった。


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『Coral fishes(珊瑚礁魚類)』 青柳兵司のこと(その3)

2018-02-25 21:05:41 | 書籍紹介
2018年2月25日(日)

用水路のタマリを3ヶ所見てまわる。
どんな年でもなんやかや魚の姿があった寒冷期の避難場所。
どうにも釣れない時のとっておきの場所。

どこもかしこもきれいさっぱりおら~んっ!
せっかく腕の立つかみさんに対抗するために少し値段のする竿を新調したのに・・・

というわけで今日も

『Coral fishes(珊瑚礁魚類)』( 青柳兵司著)の続き。

この本、とにかく図版がすばらしい。
新鮮な標本をもとに、精細で正確で大きなスケッチがたくさん描かれている。

75年も前に出版された本とはとても信じられない。

例えばギンポの仲間


この図版は4つに折りたたまれた形で製本されている。
シャープペンシルと比べるとその大きさがわかる。

しかも極めて精密にペン入れされたスケッチだ。


一体この1種を描くのにどれくらいの時間をかけたのだろう?
気が遠くなりそうだ。

チョウチョウウオの仲間の図版はたくさんある。
どれもヒレ1枚も欠けていないきれいなコンディション。
ぜいたくなことに1ページに1種が大きく描かれている。

チョウハン(左)とスダレチョウチョウウオ(右)かな?


トゲチョウチョウウオ(左)とセグロチョウチョウウオ(右)かな?


学名を確認しないまま、図だけを頼りに調べてみたら意外に早く名前がわかった。
その正確さにあらためて驚かされるのである。

驚くのはそれだけではない。
カラー図版もいくつもあるのである。

カクレクマノミ(左)とインドヒメジ(右)かな?


採れたての魚1種1種を大切に標本にしながら、
体色変化がおきないうちにスケッチに起こしていったことがよくわかる。

インドヒメジ(?)が海中でいるときの体色から
採集後、少しずつ変化してきた時の体色になってきていることからもそう思うのである。

一体青柳さんは、どれくらいの費用と時間をかけて、この本を書いたんだ?
よほどの資産家だったのかもしれない。

本の販売価格が15円あまり、
現在の価格にすれば8~16万円(消費税込で)。
とてもとても買える値段ではない。
ひょっとすると資産家つながりで買ってもらえるアテがあり、
その売り上げを家人の生活資金として残そうとしていたのかもしれない。

少なくとも採集から製本までの資料作りにかけたお金は、
本の売り上げよりも膨大なものだっただろうと思う。
1000部限定で高く見て1600万円。
とてもそのお金では割が合わない内容なのである。
好きだからこそできた仕事なのである。

もっと驚くべきは、
この時の青柳さん、理学士という肩書きである。
博士でも修士でもない学士、いわゆる大学卒なのである。
私も一応大学卒で魚好きなのだが、絶対こんなことできやしない。

まあ、確かに今では単に「博物学」的な扱いになる図鑑なのかもしれない。

でもね、色とりどりに水中生態写真で紹介してる今時の図鑑では魚の判別ができないこともある。
時にインチキ生態カメラマンもいるといううわさもあったりする。
「えっ? この魚、こんなとこにおんの?」なんてね。
好きで始めた仕事なのにね。
その人も時間におわれてきっとつらいんだろうなあ。

たからこそ、この時間とお金に糸目をつけない(と勝手に想像してる)
青柳さんの情熱と業績は、もっともっと評価されてしかるべきだと思うのであった。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『Coral fishes(珊瑚礁魚類)』 青柳兵司のこと(その2)

2018-02-24 08:45:04 | 書籍紹介
2018年2月24日(土)

『Coral fishes(珊瑚礁魚類)』( 青柳兵司著)の続き。

その前に表紙はこんな感じ。


まだ序文の紹介の途中である。
・徴兵が決まり、未完成だった第二部の執筆に5ヶ月間夜を徹したこと
・第一部を家人に残し、出版の段取りを託したこと
・第二部の作成資料は知人にあずけること  などが書かれている中、
次の一文が心に深く刺さる。

Once called out in war time,
we Japanese expect to die on the field of battle,
and we scorn the fond hope of safe return.


どんな気持ちで英文にしたんだろうなあ・・・

国民の期待や願いのもとに
他国との戦い(闘い)の場にたち
命懸けで挑む

それは五輪も戦争も似たようなものなのかもしれない。

でも、
かたや脚光を浴び、メダルや賞賛を手に入れ
かたや状況も知られぬまま骸となり、散っていく

それは天と地の差なのかもしれない。

幸いなことに青柳さんは無事帰還されるのだけどね。

青柳さんについては、
『浜ちゃんの海』というHPの「昔話(偉人篇)」にある程度書かれている。
気になる人はそちらを開いてみるといいかもしれない。

なお、この書籍の図版の素晴らしさは筆舌に尽くしがたいのだ。
次回その一部を紹介できればと思ってる。

あ~、序文を辞書を引き引き訳してみるだけですっごい疲れた~。
分不相応な力不足なことじゃった~。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『Coral fishes(珊瑚礁魚類)』 青柳兵司のこと(その1)

2018-02-21 23:01:29 | 書籍紹介
2018年2月21日(水)

日本中がアイススケート女子パシュート金メダルに
カーリング女子決勝初進出に湧く夜。

ひそかに戦時中に出版された書籍を紹介しておくのである。

『Coral fishes(珊瑚礁魚類)』著:青柳兵司(丸善出版)である。


1943年7月、つまり戦争の真っ只中に出版された本である。


この本、戦時中だというのに全文当時の敵性語である英語で書かれている。
学術書だから当然といえば当然なのかもしれないのだが・・・

著者は1957年に「日本列島産淡水魚類総説」(大修館書店)を記した青柳兵司さん。
こちらの本は復刻版も出るほどに知る人ぞ知る本なのだが・・・

不思議なことに2冊もの学術書を出された青柳兵司さんについて、
その人となりを教えてくれる書籍や資料に出会うことはないまま。
一体どんな人だったんだろう?
誰か詳しい人がおられれば是非ご一報くださればありがたいのである。

脚光を浴びないまま埋もれさせていいのだろうか?
本当にすばらしい本なのに・・・

だから、あえて私の推論のまま紹介していく。

まず、この本の序文は「英語で書かれた遺書」で始まっている。


召集を受け、死を覚悟し、戦地に向かう著者の思いが深く刻まれ・・・

詳しくは後日

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする