私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

希少種生息地の仲間たち:次代へつなぐ②

2020-10-31 18:20:29 | 純淡水魚
2020年10月31日(土)

希少種生息地へ:次代へつなぐ①の続き

確認できた魚は、まずタナゴ類から

カネヒラ(メス)


アブラボテ


タイリクバラタナゴ(幼魚)


年に2~3回の確認にとどめてるけど、明らかにタナゴ類は減ってるな。
ヤリタナゴは全く採れず。
そんな流域じゃなかったのに・・・

もっと減ってたのはカマツカ



モロコたちはそこそこに

タモロコ


コウライモロコ


イトモロコ


そして、モツゴ


オイカワ


ヌマムツには会えず。

ギンブナらしきフナ類と


外来魚であるコイ


そして、やはり繁殖場の減少で数を減らしてるドジョウ


ハゼの仲間では

ドンコ


シマヒレヨシノボリ


後は、大きすぎて仕方なくその場で若人が逃がしたナマズ。

「時々、ガサで確認した魚たちを丁寧に撮影してると時々悩むんです」
「何が?」
「こんなことしてて何になるんだろう?と思っちゃうんです」
「いや、趣味だと言われても、採るだけ採ってるよりマシとちゃうか?
少なくとも情報を広く伝えたり、記録保存したり、という役割をもつんとちゃうか?」

私よりはるかに採集・撮影の能力にたけた若人もいろいろ悩むんだなあ。
保護の観点にたつガサ採集の仲間、ほんと少ないからなあ。

書き忘れてた! ドブガイかタガイかヌマガイらしき幼貝
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

希少種生息地へ:次代へつなぐ①

2020-10-30 15:04:27 | 自然
2020年10月30日(金)

一昨日のこと、私の知ってる希少種生息地へ。
次代を担う若人を連れて。

まず、クネクネと車走らせた先の田んぼ。


畑仕事をされてた地元の人に許可をもらって入り込み、観察。


いたっ!
良かった、良かった!

と、ここでは何がいたのかも書かないけど、若人には知ってもらえたからね。
それでいい。


さらに、クネクネ戻り、次は水路でガサ。

タナゴ類はずいぶん減っちまったなあ、と言いつつ・・・

体長7cmほどのサンヨウコガタスジシマドジョウの成体


体長4cmほどの当才魚


様々なサイズが生息している。
こんな場所はそうそうないのだ。
たまたま生息地に出会うとうじゃうじゃいるように誤解する人もいたりする。
繁殖行動・産卵ができる場所は、今の日本の水路ではどうしても限られる。

環境省レッドデータ絶滅危惧ⅠA類指定種なのは、そのためなんだろう。

と、他に採れた魚たちは次回にするとして・・・

何にせよ、足腰たたなくなる前に、次代へ伝えておかなくちゃね。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ツノモエビ一派と稚魚たち一挙掲載:季節的消失のアマモ場③

2020-10-27 17:23:49 | 昆虫以外の節足動物
2020年10月27日(火)

ツノモエビかな? 大きさ3cmくらい。


それともホソツノモエビなのかな?


ツノモエビの仲間も結構いて、初見の素人にはわからない。
わからないから面白い。

このシュッとしたスタイルと爽やかな萌黄色は美しいね。

この話は、ヘラモエビのオス:季節的消失のアマモ場②
の続きなんだけど、枯死したアマモ場跡をほんの少しガサをしただけで、次々知らない生き物たちに出会えたんだよね。

ヒラツノモエビの仲間かな?


大きさ1cmもないくらい。


このモエビと


このモエビがわからない。


同じ種なのか、違う種なのかもわからない。

ウシエビの稚エビとは体色がかなり違っていると思うし
ヨシエビの稚エビとも生息域なんかが違っているし。

ま、いつかわかる日が来ると思って、また来年だね。

スジエビモドキかな?


採集したエビカニ類の一部を紹介したけど、まだまだアマモ場には多様な連中がいるんだろうね。

稚魚たちもいろいろいたよ。
一部紹介するね。

体長1cmほどのアミメハギ


体長2cmに満たないナベカ


体長7cmほどのヨウジウオ


汽水域では
体長3cmほどのシマイサキ


体長3cmほどのイソミミズハゼ


もちろん、撮影後はもとの場所へ放流して・・・
つきあってもらった生き物たちに感謝なのであります。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヘラモエビのオス:季節的消失のアマモ場②

2020-10-26 10:24:31 | 昆虫以外の節足動物
2020年10月26日(月)

ヘラモエビのオス


大きさは3cm足らず。

9月22日に「タツノオトシゴがみたい」とダダをこねる友とアマモ場へ行った時に採ったエビ。
下記の過去記事の続きなのである👇
ソバガラガニとマゴチ:季節的消失のアマモ場①

「見たことないエビじゃなあ?」
「こんなの広げてどんな役にたっとるんかなあ?」
「ヘラジカやオオツノジカのオス同士の争いみたく使う訳もないしなあ?」なんて交わしながらの撮影。

上面からだと、ヘラは平べったいありふれたモエビっぽい。


下面からでもそれは同じ、体色はうすくなる。



名前がはっきりしないまま有識者に問い合わせ「ヘラモエビで間違いない」とのこと。

極端な性的二型で、額角が大きく広がってるのはオスの特徴らしい。


だとすれば、メスがどんな形なのか調べてみたくなるではないか!

図書館へ出かけ、エビカニ関連図鑑を、またネット検索で調べてみたけど、メスの画像は出てこない。

学名の Latreutes laminirostris と female(メス)を打ち込んで・・・
海外の情報を調べてみたら
他の Latreutes 属のモエビのメスは、体も小さく小太り気味で、ヘラもほぼ見えないくらいかな?

そもそも英文がろくに読めないから、よくわからないまま。

「ヘラモエビのメス知ってるよ、画像あるよ」と、どなたかお教えくだされ!

こんな見たこともない連中がワンサカ生活してる藻場の世界もつくづくとおもしろいもんだね。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最大の危機:稲も俳句も何もかも・・・

2020-10-23 18:41:44 | 日常
2020年10月23日(金)

ここ数日、収穫前の水田へ所用もあって出かけた。

すっかり刈り入れが終わったのも


これから始まるのもある。


ほとんどが兼業農家さんだから、刈り入れは土日祭日に片寄るみたいだ。

そして、アチコチで放置されたままの田んぼも・・・

近づくと、円形状に枯死した稲の穂。


中国地方、今年はトビイロウンカ大発生による稲作被害がかつてないほど起きてるようだ。
地方紙によれば、近年最大の危機だという。

体長5mmほどのウンカも世代を重ねるとネズミ算式に増え、甚大な被害をもたらす。


さて、俳句でも似たようなことが起きてる。

今年のコロナ禍で、『句会ライブ』という講演収入を断たれた夏井いつきさん。
会社を維持するための工夫の一つとして、YouTube を立ち上げた。

そして、数カ月の間に登録者数5万人を越えるという、俳句としては異例の人気となっていった。

さて、登録者たちから「広告収入などで、なぜ収益化しないのか?食えてる?」の声に
「何度も登録申請をしている」と、ご子息の正人さんは言う。
「許可が下りない。却下される」のだと言う。

以下の問題点があると指摘されたと言う。
・再利用された第三者のコンテンツである可能性がある。
・教育的価値を十分に加味していない。

よく分からないケド、「プレバト」などの俳句人気番組での違法アップロードの多さも大きな原因じゃないんだろうか?
その中には、多くのふざけた内容の物がふくまれてるんじゃないんだろうか?
少なくとも「第三者のコンテンツ」というのは、本人を偽物扱いしてるということだと思う。

面白おかしく気楽に行う『違法アップロード』(動画もコピペも)

こんなの稲につくトビイロウンカと同じじゃんっ!と、つい思ってしまう。

今、夏井いつきさんは『人生最大の危機』と、自らのブログ『いつき組日誌』」に綴られている。

ウンカも違法アップロードも1つ1つは大した相手じゃないのにね。

このままだと、無料投句の『俳句ポスト365』も『よ句もわる句も』も楽しめなくなるなあ・・・

あまりに情けない哀しい話だね。
ま、夏井いつきさんがめげるとは思わんけどね。

自分もブログ立ち上げてる一人だから、くれぐれも違法アップロード(コピペも何もかんも)は気をつけんとね・・・

ちなみに、ウンカは漢字で書くと「浮塵子」、ミジンコ(微塵子)同様、本来は取るに足らないとみんな思ってる生き物ってこと。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする