私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

オニヤンマ Anotogaster sieboldii :白青ツユクサを添えて

2022-08-31 17:22:47 | トンボ・カゲロウ・カワゲラなどの仲間
2022年8月31日(水)

オニヤンマ Anotogaster sieboldii

20220823  80mmほど

墓参りついでの散策中出会った日本最大のトンボ。
黒と黄のストライプ、緑色に光る複眼は、とても鮮やかで目立つ。
目立つし、よく見てきたけれど、いつも飛んでいて、初めて止まってる場面に出くわした。

こんなときに限って、手元には安物10倍コンデジしかなくて・・・
そっと近づく。
コイツ、納得できない画像を残して飛んでった。
ま、こうして書いておくと、近い未来にちゃんと撮れるときが何度もあったからね。

と、飛んでった先に白い花の群落があって・・・

どう見ても形状はツユクサなのに・・・白い!

帰宅後、調べてみて『シロバナツユクサ』という名の「ツユクサの品種」だと知った。
これがまた、人為的な改良なのか自然下で生じた変異なのか、が気になって調べてみる。
でも、わからない。

わからないまま、一昨日の散歩で青いツユクサも撮っておいた。


この青色は、アントシアニンだから、紫外線から守るためなどに役立つ色素のはず。
わざわざ白花にする必要はないよなあ、と思ったり・・・

「黒・黄・緑・白・青」と撮ったから「後は赤だな」なんて思ったり・・・
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ニホンキバチ Urocerus japonicus のオスかなあ?

2022-08-29 17:09:44 | ハチ・アリの仲間
2022年8月29日(月)

ニホンキバチ Urocerus japonicusオスかなあ?

20220823  30mmほど

先日、墓参りついでの山道散策中にたまたま見つけた。

何となく翅のつき方はハバチの仲間っぽく、顔つきはスズメバチやヒメバチの仲間っぽくて


「何だ? このハチ?」と、腹部が見えるように撮る。
と、胸部と腹部の間のくびれがほぼ見られない。

まるでいろんなハチのキメラのようだ。

かくして、帰宅後ネット検索してみても、ドロバチ・アメバチ・・・
いくら探しても見当たらない。
産卵管も見当たらない。

手元にある初心者用ポケット昆虫図鑑の『日本の昆虫1400 ②』(文一総合出版)にも載ってない。
(今回は「かゆいところへ手は」届かなかったぞ~)

急きょ図書館へ予約して、一昨日お借りした『ハチハンドブック』(文一総合出版)にも出てこない。

気になるので、毎日いろんな思いつきで検索かけて、「キバチ科」に何とかそれらしいハチを見つけるまで5日かかった。
初めて知ったキバチ科のハチは、それぞれホストとなる木によって種分化してるみたいだった。
何せ、もとになる情報が少なすぎるのである。

で、ニホンキバチ Urocerus japonicus で合ってるとすれば、ネットには

・日本全国に分布
・マツ・スギ・ヒノキなど、ホストへの産卵のときに、体内に共生させている木材腐朽菌も木へと移る。
・木材腐朽菌は幼虫周辺の木部を分解していき、その部分が幼虫のエサになる。
・結果として、変色・変形した木材となって、使い物にならないから、林業としては「やっかいな害虫」である。

みたいなことばかり書かれていた。

昆虫の研究といえば、農林業との関わり合いと共に、農学部中心に大きく発展してきた歴史があるから、それはそれで正しいと思う。
ただ、その側面ばかりでいいのかな?とも思う。
何となくだけど、他の人気者の昆虫たちのように、もっと俯瞰的な記載もあってもいいんじゃないだろうかとも思う。

例えば、学名の種名が japonicusってなってるけど、タイプ標本は日本のどこでなんだろう?
海外にはいない日本固有種だからなんだろうか?
和名にも学名にも「日本」とあるんだもの、もっと誇り高く一般向けの図鑑が取り上げててもおかしくないんじゃないだろうか?
また、昆虫が大好きな方々でさえあまりネットに取り上げていないのは、出会う機会が少ない、つまりレア・生息密度が低いためなのか?
だとしたら、スギやヒノキへの被害がかなり取り上げられていることと矛盾してはいないだろうか?

ま、何も知らん素人だから、そんなことも知りたくなったということでありました。
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ハマシギ Calidris alpina :秋の渡りが見たい

2022-08-27 17:07:35 | 鳥類
2022年8月27日(土)

ハマシギ Calidris alpina

20220311

ほぼ半年前の地元の干潟散歩中の記録
百羽足らずの小さな群れでいて、遠いしじっとしてないし、こっちも散歩中だしね。
冬羽だから地味だし、留鳥のイソシギにも少し似ているけど、この干潟でイソシギが群れていることはない。

魚採り専門のミサゴがいても気にせず摂餌行動


ダイゼンの周りをちょこまかと


干潟にやってくる冬鳥のシギ類では、「普通にみられる」らしい。
ただ、私の町ではすっかり減ってしまっているらしく、なかなか会うこともなかったのである。

その1ケ月後、再び干潟散歩へ
さらに遠く遠くの流心部あたりにいた。


腹部が少し黒くなっていて、夏羽に変わりつつあることがわかる。
けど、遠すぎて私のコンデジではこれ以上の撮影は無理。
この日は、最干潮の時間帯に行ったのが大失敗。
潮が満ち始めた頃の方が、近くに来るから撮りやすいとわかった。
ま、それも実際足を運んでわかることだしね。

ハマシギもダイゼンも夏羽は見違えるほど黒っぽくなる。
一度それが見たいから、越冬のために今秋渡ってくるときを楽しみにしておこうか。
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アズチグモ Thomisus labefactus ♀ を探せ

2022-08-25 15:22:57 | 昆虫以外の節足動物
2022年8月25日(木)

アズチグモ Thomisus labefactus

20220823  7mmほど

一昨日、所用を兼ねて墓参り。
本当はお盆に参らないといけないんだろうけど、日頃働いてる方々の貴重な休み中の移動に迷惑かけたくもないしね。
故人が好きだった日本酒を墓石に呑ませつつ、しばしの対話。

と、せっかく来たのだ。
ついでに近くの公園を散策するくらいが私らしくて、故人もきっと苦笑いしてるだろう。

その公園に植栽されてたフジバカマの花の中にいた。

さて、Aくん・Yちゃん・Sちゃん、どこにいるかわかるかな?
答えは最後にのせとくから、探してみてね。

花を指でつつき、少しずつ移動してもらって


メスは、一昔前の貴婦人のサングラスをかけてるみたいだ。

と、帰宅後画像の整理をしていたら、右後方にぼんやり写ってる茶色のはオスみたいだ。
メスより小型で地味な色なのだ。

こうして、花の景色に溶け込み(擬態し)つつ獲物を待ち受けている訳だ。
その擬態の様子はとてもお見事で、美しいと私は思う。
野外の植物でよく見かけ、それほど珍しくもないクモなんだけど・・・
あまり知られることもなく、興味を持たれることもなく・・・

一方で、南米にいて、蘭の花に擬態するハナカマキリの幼虫などは、よく知られてて

夏休みには、あちこちの自然史系博物館で展示されてたり
子ども用昆虫図鑑では大きくページが割かれてたりする人気者になってる。

ハナカマキリが悪いと言ってるつもりはまったくなくて
身近にいるアズチグモたちのような生き物を見せたり伝えたりしていくことは、もっと大切な気がするんだよね。

さあて、どこにいるか? わかったかな?
『ここだよ! ここ!』(の中)
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カキバトモエ Hypopyra vespertilio:ミヤマクワガタを添えて

2022-08-23 18:09:45 | チョウ・ガの仲間
2022年8月23日(火)

カキバトモエ Hypopyra vespertilio

20220630

6月下旬の夜散歩のとき、ミヤマクワガタの横にいた。
ミヤマクワガタなら子どもの頃から馴染みの虫なので、まあよしとして・・・
この何となく地味な色のくちびる型の蛾は何なんだ?
と、何枚か撮影した。


頭部がよく見える角度からも


横からも

とても鮮やかなオレンジ色になってる翅の裏と体色に驚いた!

眼も大きくて、じっくり見れば可愛らしい。

どうやら吻を伸ばして、樹液を吸っているみたいだ。

帰宅後、いつものように調べてみて、その和名に納得!
「カキバトモエ」(柿葉巴)というのは、柿の葉が紅葉した様になぞらえたんだろうね、きっと。
また、翅の表側がとても柿の葉には思えない「渋い色」なのは、天敵からのカムフラージュの役割をしているんだろうね。
何となくやんちゃな学ランを着ているように見えることにも「親しみ」を感じるな。
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