私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ。タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!さらに地元の生き物探しへ!

カツオゾウムシ Lixus impressiventris :会合前の河原散歩で

2023-08-10 08:43:04 | オトシブミ・チョッキリ・ゾウムシの仲間
2023年8月10日(木)

カツオゾウムシ Lixus impressiventris

20230806   10mmほど

この日、会合の始まる40分前に到着。
西日本豪雨ですっかり形を変えた河原の散歩をすることに。
タデ科のミゾソバに羽化したてのカツオゾウムシがいて、茎の下へと逃げていく。
羽化したてのコイツは橙赤色の粉でおおわれ全身赤さび色になる。
その姿と形が「かつお節(本枯れ節)に似ている」からと命名されたゾウムシ。
ほぼ日本全土にいて、タデ科の植物をホストにしてる。

つかまえて護岸の植物においた。


つかまえたせいで、すっかり粉が落ちて黒くなってしまった。
申し訳ないことをしたなあと、撮影。


もう何度も見かけてて、紹介もしてるだろうからとかるく撮って会合へ。
帰宅後、過去の記録を探る。
ハスジカツオゾウムシとかツツゾウムシの画像はあれど、コイツはなぜか発掘できない。
ブログにも書いてない。

全身赤さび色の姿も紹介できると安易にとらえてた。
申し訳ない、申し訳ない。

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サビノコギリゾウムシ Ixalma hilleri ?:コブのいた小径に

2023-05-25 09:48:56 | オトシブミ・チョッキリ・ゾウムシの仲間
2023年5月25日(木)

サビノコギリゾウムシ Ixalma hilleri かなあ?



20230521   3.5mmほど

日常化してる地元里山散歩中に見つけた小さなノコギリゾウムシの仲間。

以前、同じ小径で見つけたコブノコギリゾウムシ(5mmほど)

(ツートンカラーで背にコブを2つ)

よりもふた回りほど小さい。

どれくらい小さいかと言うと・・・

私の左手親指の爪をそろそろ切らないといけないことがよくわかるくらい小さい。

しかも、明るい茶のワントーンカラー。


さらに、背にコブがない!
ここまで違えばもう別種だと、調べてみてもわからないことばかり・・・
後脚のノコギリ状は今回しっかり撮影しておいたから


ノコギリゾウムシの仲間であることは間違いないのだけど
見た目だけで判断したから、サビノコギリゾウムシ Ixalma hilleri で合っているのかどうかは極めてあやふや。
しかも、このサビノコギリゾウムシがどんな生活をしてるのかまったくわからない。

けど、地元の生き物を知っていくことは、無条件に楽しいね。

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コブノコギリゾウムシ Ixalma dentipes :友の雪辱を・・・

2023-05-11 11:24:46 | オトシブミ・チョッキリ・ゾウムシの仲間
2023年5月11日(木)

コブノコギリゾウムシ Ixalma dentipes

20230507  5mmほど

地元の里山をオトシブミの揺籃を観察しながら散歩してて
名を知らなくて情けないのだが・・・
日陰にあったこんな植物の葉に

ぽつんといた。

あわててシャッターを切ると、ストロボが効いたままで

ピントが合わぬまま、コイツはすたこら逃げ出した。

おそらく2年前、散歩中に友が見つけ、やはり上手く撮影できぬまま口惜しがってたゾウムシの仲間に違いない。
ひとまず葉ごとつかまえ、小さなタッパーに入れ冷暗所に落ち着かせ

再びそっと取り出し、撮影した。


吻は少しチョッキリに似ている。
体色はウスモンオトシブミのようなツートンカラー。
調べがいのありそうなゾウムシだ。

拡大してみると


前翅にのような小さな1対のコブがある。
そして、後脚にのようなのこぎり状のギザギサがある。

やっぱり、以前調べたノミゾウムシの仲間の「コブノコギリゾウムシ」でよさそうだ。
こういう形態をそのまま和名にしていると調べるのも覚えるのも楽でいい。

ただ、問題なのは
コイツのホスト(食草)が「幼虫時にはムラサキシキブ」と書かれているけど
成虫になった後のホストや生態は調べてみてもよくわからなかったこと
そして、今朝ゴミ捨てに行った帰り道
近くの畑の菊の葉に「キクスイカミキリ」が数匹いて
その撮影にやっきになってたため、記事をアップするのが遅くなったこと

何より、昨日友に会い「きみの雪辱を果たしたよ」と伝えたのだが
友はコイツと出会ったことを「すっかり忘れていた」ことにある。

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アシナガオトシブミ Phialodes rufipennis :初めてオスを

2023-04-28 08:37:49 | オトシブミ・チョッキリ・ゾウムシの仲間
2023年4月28日(金)

アシナガオトシブミ Phialodes rufipennis オス

20230426 10mmほど

一昨日、山道散歩中にかみさんが見つけた。

クヌギの若葉にとまってて、撮影しようとしたらポトン!

あきらめきれないかみさんが草むらで再び見つけ


「うわぁっ! オスじゃんっ!」


オスは初めて!
オスは吻と触角がメスより長くて、今までメスしか見つけてきてなかったのだ。


その数日前、家の周りを一人で散歩中
メスを見つけていて

20230422 8mmほど

やはりクヌギの若葉にいて


思い起こせば、一昨年、友人の夫人が地元山間部の草むらに落ちてるのを見つけ
こんなオトシブミが市内にいるとは知らなくて・・・
何度となく足を運んで、探すも見つからず

昨年、再度挑んで、やっぱりかみさんが草むらに落ちてるのを見つけ
遅ればせながら私も見つけ、ひと段落ついて

それが今年、自宅から徒歩1000歩圏内にいることを味わい・・・


やっぱり地元・足元から知っていくことの大切さを噛みしめていたのだった。


ただし、メスしか会ってなかったから
「オスは見つからないねえ。見つけたらお互い知らせようね」と、知人と話してたばかり。

かみさん、もってるねえ。
で、向きは少しずれてるけど、違いがわかるようオスメス並べてみたからね。


5/23追記:赤みの強い上翅のアシナガオトシブミのオスを見つけた。

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ヒメゴマダラオトシブミ Paroplapoderus vanvolxemi:剪定された欅から

2022-09-25 10:08:38 | オトシブミ・チョッキリ・ゾウムシの仲間
2022年9月25日(日)

ヒメゴマダラオトシブミ Paroplapoderus vanvolxemi

20210619 7mmほど

今頃になって後悔と反省をしている昨春の話。
懺悔も込めて正直に書くことにした。

昨春、友の画像がきっかけでオトシブミ探し散歩に火がついて👇
ウスモンオトシブミ:揺籃づくりの春夏④

5月下旬、自然公園へと向かう山道整備のためか、ケヤキの大きな枝が切り落とされかけていて


駐車場には伐採木がたくさん積まれていて、このケヤキも無価物として処理されるのかなあと

葉を眺めていたら・・・
たくさんの揺籃がついていて・・・

「このままでは一緒に燃やされて命を落とすだけだ」
「友のみつけたルイスアシナガオトシブミが出てくるかもしれない」と
10個ほどの揺籃を持ち帰った。

私なりに飼育方法を調べ、すぐに簡単な飼育装置をつくった。
そして、あきらめかけた約3週間後、8匹のヒメゴマダラオトシブミたちが羽化したのだった。


てっきりルイスアシナガオトシブミが羽化すると思っていたから
この未知のオレンジと黒のこぶこぶオトシブミにびっくりした。
ヒメコブオトシブミとゴマダラオトシブミのキメラ?とも思った。


後悔と反省しているのはここからの行動なのである。

私は、大切な命だからと、次々と羽化していったコイツらを元の場所へと逃がしに通ったのだ。

そのときは、元の場所へ戻すのは良いことだとすっかり思い込んでいた。

その後、虫や植物に保護に詳しい方々との出会いを重ねていって、2つの問題に気づかされた。
1つは、燃やされる運命の伐採木の枝の揺籃とはいえ、公有林の植物の葉を採り持ち帰ったのは、厳密には「森林窃盗罪」にあたるということ。
私有・公有に関わらず生えている植物や茸など「移動しない生き物の持ち帰りは所有者の許可がない限り窃盗罪」になるということを調べていなかった。
もう1つは、飼育個体の放虫だ。
3週間の飼育中、自宅で予期せぬ菌類など付着してしまったかもしれないと考えるべきだった。
安易に元の場所であろうと他の場所であろうと放つべきではなかった。

「何で魚ならわかりきっていたことなのに、昆虫となると想像できなかったんだろう?」
「最後を看取るまで飼育するか標本にしておくか、どっちかだったなあ」
と、悔やみ、学んだ後はきっちりするようにしているけれど・・・

飛んでいった画像に胸が痛むのであった。
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