私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

カラバラタナゴ 思い出語りの巻    釣査65種目

2017-02-24 07:51:07 | 中国大陸の魚たち
 2017年2月24日 金曜日

魚の姿を見なくなった。
いろいろ出かけてはみるが、1年前とは全然違う。
減ってしまった魚たちへ竿を出し、場荒れさせるのも何だし・・・・・・
結局しばらく眺めるだけにして家路につくことになる。

ということで、こんなときは記憶と記録を引きずり出すのである。

カラバラタナゴ(ウエキゼニタナゴ)である。


実に美しいタナゴである。
婚姻色に黄色を見事につかっているのはコイツくらいしかいないのではないか。
中国産をカラバラタナゴ、朝鮮半島産をウエキゼニタナゴと呼んで区別するけど
同一種であるとされている。
大陸では普通に見られるタナゴなのに日本や台湾にはいない。
なんで日本にいないのか? 不思議なタナゴなのである。

2013年5月、過密労働を後輩たちに振り分けて有給休暇を使い、4泊5日の中国への旅である。
初めての地では「タモ網ガサ」の方が手っ取り早い。
深みでは「モンドリ」の方が効率がいい。
なかなか竿を出す機会がないのである。

釣りにもってこいの湿地帯へたどり着いたのは3日目のこと。


水深は浅く、小さな魚たちが岸辺にそって走っているのである。
水は澄んでいてモンドリは適さないし、ガサも湿地帯であるためどこまで埋まるのか不安だ。
こういうときに釣りは効果的なのである。

今思えば、仕掛けもエサもひどいもんだったなあ。
「タナゴ釣りの型」にすっぽりはまってしまっていて、まったく応用力なし。
小さく小さくつけたグルテンに食いついてくれたタナゴの1つである。
ふるえるほどにうれしかったなあ。

最近は「怪魚ハンター」なんてのを本やTVでよく見る。
うらやましいのである。
できたら「珍魚ハンター」ってのもやってもらえたらもっとありがたいのである。

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ひなまつりの巻

2017-02-23 08:01:52 | 日常
 2017年2月22日 水曜日

2月22日は「風流な夫婦の日」である(と今決めた)。
相棒のたって(すわって)の要望で「上下町ひなまつり」へと出かけた。


白壁の町並みのいたるところに雛人形が並んでいる。
どの家でも「見ていってください」と声をかけられる。
江戸時代に天領だったこの街、家のつくりは軒先が小さく奥へ奥へと案内してくれる。

とんでもない数の雛人形が並んでいて、いっぱい説明をしてくれる。
が、私にはちんぷんかんぷんなのである。

江戸時代の古今びなと享保びなだそうだ。


明治時代の見えっ張りびなと大正時代のひなだそうだ。


百年前の押し絵びなと現代のレゴびな(これは分かるぞ)だそうだ。


相棒はとっても楽しそうに説明を聞いていた。
「楽しかったね。また行こうね。」
「うん。ええよ。」
退職してほぼ1年。
「1年間好きなことだけやるで!」と相棒を振り回してきた。
一度も要望を聞くこともなく、やりたいことだけを気ままにやらせてもらった。
興味は最後まで湧かなかったけれど、相棒も釣りにつきあうのはそんな気分だったのかもしれない。
たまにはこんな日も必要なんだろうね。

そんなことを思いつつ、帰り道には「川をのぞいてる」のだから始末におえんわなあ。
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古本屋で・・・の巻

2017-02-22 07:32:39 | 書籍紹介
 2017年2月21日 火曜日

清水國明さんの「人の釣り見て、わが釣り直す」(2000年 祥伝社黄金文庫)の紹介。


先日立ち寄った古本屋で108円で売っていた。
風呂で読むのにちょうどいいので購入し、昨夜読み終えたのである。

清水國明(現在は国明に戻されている)はオオクチバス擁護派なのである。
今どう考えられているかは知らないし、考え方は違うけれど、この人はおもしろい。
アウトドアにどっぷりつかり、家族を巻き込み、
その体験を飾らない等身大の文章で書きすすめる姿はステキだと思う。

清水さんの考え方の大半は共感したのである。
そのすべてを書いてしまう訳にはいかないので、イマイチ共感できなかった2点について。

1.生態系に影響があると言うならば、もっとブルーギルを問題にすべきであって、
  そのブルーギルを唯一捕食しているバスは保護されなければならないのではないか。

清水さん、きっと断腸の思いでバスのお腹をさいて調べたんだろうね。
大型のバスだったのかもしれないし、その結果も正しいのかもしれない。
ただ、あくまで私の体験で言えば「バスはギルよりもフナ類・タナゴ類を好む」と思う。
時代をそろえるために10年前の記録を出してみると


左の写真が私の暮らしている水域で中高校生のボランティアと一緒に捕獲したギルとバス。
中央と右がそのバスの腹をさいて調べているようす。
3ケタのバスの過半数の腹から出てきたのはフナ類・タナゴ類だった。
残りのバスは空っぽの腹だった。
ギルはたくさんいるのにである。

2.犬や猫のようなペットと同様に愛着を持って接しているのに、
  バス釣り人口の大半を占める小中学生に対し、殺せ・肥料にしろと言わないでくれ。

バス釣りをしている若者に声をかけてみると
「バスやギルが生態系をこわしている」という認識を持ってることが多かったと思う。
「おもしろいからやってる。めんどくさいから殺さずに逃がす。」のに過ぎないんじゃないかなあ?
清水さんのように愛着を持って接してくれているのであれば、
バス釣り道具の残骸ももっと減っているはずだと思うのである。

バス釣りは「大人社会の範疇を越えて一人歩きしてしまった釣り」なのではなかろうか?

清水さんは今どう思われているのだろう?






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最終日は漁港への巻   台湾釣(ガサ)行㊿

2017-02-21 07:53:51 | 台湾の魚たち
 2016年12月28日 水曜日

最終日。
フライトまで時間がある。
私のわがままで高雄市近郊の漁港へ。
何にせよ魚であれば楽しいのである。
小さな露天の店先にはいろんな貝が並んでいる。
しっかりした店構えの軒先には大きなカラスミが所せましと干されている。
昨夜の夜店の7割くらいの価格である。

海は灰白色ににごっていた。

漁港の隅に小さな魚の群れを見つける。
パンねりで釣ろうとするが釣れない。
コンビニでサンドイッチを買い、具の肉で釣ろうとするが
「ありゃ、これ、ピーナッツバターじゃがっ!」というわけで釣れない。
魚の群れは、捕食行動のスイッチが入らない限り見向きもしないのである。
マキエなんかは、そのスイッチオンのために、セッセコやっとられるのである。
何の魚だったんかなあ。

人気アイドルのスケジュールみたいにぎっしりつまった1週間だった。


私はこの日まったく写真を撮っていない。
何となく感傷的になっていたのと少し疲れていたせいである。
そういえば昔はフィルムカメラで虫・野草・鳥・魚・愛娘を撮っていたなあ。
取り直しがきかないので1枚1枚真剣だったわ。
フィルムも富士フィルムが少し高く、いつもコダックフィルムを買っとったわ。
「ビンボー人のコダックさん」じゃったわあ。(ついてこれる人だけでええけんね)
いらんことを思い出すのである。


日本へ戻りたくないなあ。
このまま魚釣り・ガサをしていたいなあ。
と、思いつつ高雄空港へと向かうのであった。

台湾釣(ガサ)行、これにておしまい。

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河川工事だらけの巻

2017-02-20 08:29:34 | 淡水釣り
 2017年2月19日 日曜日

2月8日に訪れたポイントが気になって出かけてみた。

やはりアブラボテの姿はないのである。
オイカワとヤリタナゴがそれぞれ3尾釣れる。
相棒がヌマムツとタモロコとコウライモロコを1尾ずつ釣る。
「なんでこんなに釣れるのが違うのか」というと
「できるだけ釣れる種類を増やすために別々のポイント」で釣っているからである。

自転車で通りかかった近所のおじさんが声をかけてくる。
「釣れるかの? 釣れんじゃろ?」
「いやあ、すっかり魚減りましたねえ。」
バケツの中の魚を見せて、1種類ずつ名前を伝える。
「ほお! いろいろおるんじゃのう!」
「いえ、ここもっといろいろおるはずなんですよ。」
「ほうか。わし、ここで釣りしょうるん初めて見るで!」
「え? 1年に数回は来とるんですけど・・・・・・」
「夫婦でバス釣りに来るんはよう見るけど、あんたらみたいなんは初めてじゃわ。」
私たちのチンケな釣りが珍しいらしい。

「近くに『地域で保護してます。無断採取禁止』という看板ありますよね?」相棒が聞く。
「おお、あれか。もう30年になるかのう。もう誰もしとらんわ。」
「ええっ! そうなんですか?」
「ほうよ。昔はなんちゃらドジョウやかんたらタナゴがおる言うてやりょうたんよな。」
「やっぱりそうですか。だったらあの看板あたりで少しやってみてもええですか。」
「ええと思うよ。暖かくなると子どもらも釣りしよるわ。」
「あんたら詳しいし、調べとるんならやってみ。」

やってみたのである。
なぜかほぼ止水状態である。
フナ類数尾、コウライニゴイ3尾とともに、アブラボテ1尾。
いたのである。一応。
でもホンマ減ったのである。
それこそ昨年の2月には「釣りの邪魔じゃあ!」と言いたくなるくらいにいたのである。

水もずいぶん少なくなっとるし・・・・・・上流行ってみよか。

クネクネ歩いてみたのである。
だんだん水が白く濁っていく。
「ありゃあ! すぐそこまで水路の工事が来とるがな!」
「あかん! ここもダメや! 田んぼの中の水路どれだけ立派にすりゃええんかのう?」
いつも釣りをする貯水池への移動がほぼ絶たれてしまっているのであった。

ま、それぞれに事情や立場もあるだろうからほどほどにしておくけど、
河川工事は生態系への影響が一番大きいわなあ。
かつては地域の人が頑張ってやっておられたであろう活動を示す古びた保護看板がかわいそうになる。
特定外来魚のブルーギル・オオクチバスのことうんぬん言えんのんかもしれん。

ま、看板のとこで釣らせてもらえたし、アブラボテおったし・・・・・・よしとするか。
全部で2時間ほどして納竿。
安売りスーパーへ「100円タコ焼き」買いに行かねば・・・・・・。

今回は写真なし。
保護していた人たちの立場もあるからね。
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