私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

アカハゼ Amblychaeturichthys hexanema :底曳き浜売りにて

2024-04-04 08:14:23 | 海水魚
2024年4月4日(水)

アカハゼ Amblychaeturichthys hexanema

20240223  体長10cmほど

底曳き漁で獲られた水深数十mの砂泥底に生息するハゼ
同じアカハゼ属のコモチジャコとともに「ハゼ」と括られて売られていた

兄貴がもちろんタナゴ竿で、島根の砂浜で釣ったサビハゼに少し似ている

が、口下のヒゲの数が全然違っていて

アカハゼは3対(6本)しかない


そして、すれに弱く、底曳きで揚げられるとき鱗がはがれてヨレヨレになってしまってる
コイツを撮らせてもらうまで、売ってる中で状態の良いヤツを選ばせてもらいつつ
2月10日の場合はコレ


2月15日の場合はコレ


元気に泳ぐ姿も、どんな生活環をおくってるのかも、よく知らないまま、日頃食べてる魚
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

セトウシノシタ Pseudaesopia japonica:浜売りミニ水族館

2024-03-14 17:14:59 | 海水魚
2024年3月14日(木)

セトウシノシタ Pseudaesopia japonica 若魚


20240303

3月2日、みぞれの降る中、横島底曳き網漁の浜売りへ5度目の顔出し。
「今日は面白いのを取っといたよ!」と、龍神丸のSさん。
トロ箱ミニ水族館にいたのがコイツ。
かるく撮影させていただいて
「明日も子どもたちのために置いておくんですよね?」
「はいっ!」
ということで、次の日に友人連れてもう一度出かけ、店じまいの頃いただいた。

さ、友人と丁寧に記録撮影、し直しだ。

ステープル(ホチキス)のような口元には、細かな毛状突起が密に生えている。
餌を感じる感覚器官なんだろうか?


尾びれは、背びれ・尻びれとくっきり分かれていて、よく似たシマウシノシタとの判別になる。

ひれの周囲は、黄色と青色に縁どられていて、ゆらゆら泳ぐたび鮮やかに輝く。
なんとなく、以前釣りの最中泳いできて私のバケツにつかまった「ミノヒラムシ」という扁形動物を思わせる動きだ。

20180427

擬態なんだろうか?
たしかにミノヒラムシは濃紫色の液を排出し「有毒ですよ~!」とアピールしてたけど・・・

それにしては、体表のシマシマは派手すぎやしないか?
それもまた「有毒ですよ~!」というアピールなんだろうか?
謎めいていて、かつ、華麗なカレイだね。

和名からわかるように瀬戸内海の砂泥底に多く生息していて、底曳き網漁でかかることが多いそうだ。
成魚になっても20cmほどの小型のカレイなので、食べるのには少々小さい。
が、そこそこ旨いという人もいるからね。

弱り切ってるけど、漁港近くでそっと放つことにして・・・

大きくなったら、ちゃんと代金払って食べてやるけんね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ホウボウ Chelidonichthys spinosus:底曳き漁ミニ水族館

2024-03-10 18:03:27 | 海水魚
2024年3月10日(日)

ホウボウ Chelidonichthys spinosus


20240301       体長40cm弱

この立派なサイズのホウボウが、横島の浜売り『龍神丸のミニ水族館』で泳いでいるのである。
「持って帰っていいよ!」「1匹しか採れんかったから!」と、船主のNさん・Sさんは口々に言う。
数そろわない魚たちは水族館行きとなるシステムみたいだ。
「え?いいんですか?とっても美味しいのに・・・」と、言いつつ撮影に苦労してる私。

「この角度でいい?」
見かねたNさん、青い網カゴに入れ、撮影しやすくしてくれた。
接客で、とても忙しいのに・・・
通りすがりにアブオコゼを見つけ、夢中で撮影してから6度目の訪問。
少しは顔なじみになれたのかもしれない。
信用をおいてくれたのかもしれない。
ありがたいことだ。

この科の魚では最大級の成長をする。
胸ビレの軟条が3本離れてて、それで海底を歩くようにして餌を探す。
胸ビレの美しさは外敵を驚かせるためにあるらしい。
頭の固さは相当で、慣れてないと調理は少し大変だ。
だけど、鍋にした時の美味しさは新鮮なカニ肉に匹敵すると私は実体験からそう思う。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アブオコゼ Erisphex pottii 幼魚:浜売り・底引き網漁のおまけ

2024-02-12 11:00:52 | 海水魚
2024年2月12日(月)

アブオコゼ Erisphex pottii 幼魚

20240210  体長3cmほど

イボオコゼ科アブオコゼ属で、成魚でも10数cmほどの小さな海水魚。
青森以南の水深数十mの砂泥底に生息するらしい。
イボオコゼ科アブオコゼ属には
このアブオコゼ以外に、ウベオコゼ・エバオコゼ・オビオコゼがいる。(ウソです!)
本当は、日本近海ではこのアブオコゼ1種しか生息しないそうだ。

ちなみに、同属種として、ネット上のFishes of AustraliaにDarkfin Velvetfish, Erisphex aniarus (Thomson 1967)(下線クリック)という魚がいて
幼魚のあいだは、むしろアブオコゼ成魚よりもコイツに似ている気がする。

背びれ第3棘と第4棘の間に深い凹みがみられ


背びれや体側面には暗色斑がみられる。

また、体側面には細かな小さな棘があるらしい。
少しざらざらするのだろうか?
触ってみればよかった。

漢字で書くと「虻虎魚」、偉大なる魚類学者田中茂穂氏による命名で
「虻の体表面のようにトゲトゲがある」ことに由来しているらしい。
「ああ、虻は刺すからなあ」と、感違いしないでほしい。
虻は刺さない(咬む)し、コイツもどうやら毒がないか微毒でおとなしく、刺されたという情報は知らない。
虻にもコイツにも体表面に小さなトゲトゲがあるという共通点からみたいだ。


一昨日、かみさんの吟行につきあい地元の漁港へ。
底引き網漁を営む船ごとに「浜売り」つまり直売をしているのだ。
コロナによる自粛で訪れるのは数年ぶりで、そんなこたあ私らすっかり忘れていた。
ひいきにしていた漁師さんの店は閉まっていたので、お隣の店へ寄ったら
底引き網漁で採れた売り物にならない小さな魚介類で「ミニ水族館」を開いていた。
「小さな子どもたちが喜んでくれたら・・・」と。
泥やゴミ、クラゲなどにまみれた収穫物から商品を選別するのでも大変な作業なのに・・・
「1種ずつ丁寧に扱います。撮影させてもらっていいですか?」
「いいですよ、喜んで!」
「いくらお礼すればいいですか?」
「タダでいいですよ、終わったら持って帰ってくれてもいいですよ!」と横から船主さん。

ネット上の海水魚販売価格だと、このアブオコゼ幼魚だけでも数千円となってるのに・・・

それら数種の魚介類の撮影に小1時間。
かみさんが生わかめを全部買いしめ、何度もお礼を言って帰った。

今日、スマホに移した画像と予備の撮影ケースをお礼にもう一度訪ねるつもり。
観察ケースがあれば、子どもたちも横から見れるだろうしね。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミノカサゴ Pterois lunulata :福山大マリンバイオ水族館にて

2023-05-02 08:26:06 | 海水魚
2023年5月2日(火)

ミノカサゴ Pterois lunulata

20230327 体長25cmほど

因島にある福山大学マリンバイオセンターへ行った日。
大学の先生たちとの所用を終え、無料(タダだぞっ!)の水族館をのぞく。
多様な生活形を示す魚たちの中で、撮影しやすいものを選んでパチリ!

自分で採っても釣ってもいない生き物を紹介するのは、あまり本意ではないのだけど
GWで書くのも少しめんどくさいし
最近魚の話もため込んだままいっこも書いてないし
美しくて毒があり悠然と泳ぐコイツで今日は済ませよう。


広島県では、コイツのことを「七日走り」という方言でよんでいたという。


ハオコゼが一日走る程度の痛みだから、コイツの毒相当強いな。

PVアクセスランキング にほんブログ村
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする