私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

ハオコゼ:夏の干潟の魚たち⑪

2017-06-30 06:51:40 | 夏の干潟の魚たち
ハオコゼである。




「こんなん干潟の魚ちゃうやんけ。磯の魚やんか!」
もっともなのだが。

一度だけ小さな河川の干潟で採ったのだ。
しかも何匹も。
台風が過ぎた夏の日だった。
コイツだけじゃなく、普段採れないいろんな魚も。

干潟は、災害時の緊急避難場所に指定されているのかもしれない。

幼い頃、何度も刺された。
オヤジがしょんべんをかけてくれた。
効き目があるものと信じていた。
半日は、痛みもハレも続いた。

しょんべんに効き目などないと大人になって知った。
熱い湯につけて熱変性させるといい、と学んだ。

オヤジのヤロー!
どんな小さなことであれ、知ることは大切なのかもしれない。

学生の頃、解剖用のハサミとメスで敵を討った。
すきとおる白身を皿に並べ、みんなでむさぼった。
貴重なタンパク源になっていた。

そして、とっても旨かったような気がするが、記憶を美化しているだけなのかもしれない。


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アべハゼ:夏の干潟の魚たち⑩

2017-06-29 07:00:45 | 夏の干潟の魚たち
2017年6月28日(水)

若い娘が「どうぞ」と席を立ったから
                       今日は私の「ジジイ記念日」 

出勤中の電車で・・・・・・いやあ、嬉しいような侘しいような・・・・・・
ま、ありがたく座らせてもらって・・・・・・感謝しないと。
心根の美しい若者なんだもの。

さておき、体長3cmほどのアベハゼである。


このツラがまえ。クマドリ。
まさに、今年のカープ 「カ舞吼(かぶく)」じゃね!

そう、アベハゼくんはカブットルのである。
カープの応援を水面下で黙々とされておられるんである。

生活排水で汚れ、臭気プンプン丸の水路でも

(コイツはメスかな?)

河川の河口域でも

(コイツはオスかな?)

磯のすぐ近くのタマリでも

(かなりのジイサンじゃね。席ゆずってもろうたかの?)

他の魚たちがとてもすめない所でもたくましく生き、応援されておられる。

こうして書いてると
「ん? 口が大きいぞ!」なんて・・・・・・
釣れる気になってくるから不思議なもんだ。


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アシシロハゼ:夏の干潟の魚たち➈

2017-06-28 07:03:12 | 夏の干潟の魚たち
アシシロハゼの若魚である。


マハゼとちゃうんかい? というお方へ

なかなか御目が高いのだけど。(同じ属にいるからね)
「尾部あたりにある数本の白い横スジ」を見てみてね。

夏、しっかり繁殖のために着飾ったオスでも見えるでしょ?

(相変わらず友の写真は美しいわ)

ホラ、こんなのマハゼにはないんじゃね。


よく見ると、顔つきもかなり違ってたりして・・・・・・
おっきくならんし・・・・・・

私が通う干潟では、マハゼに比べそんなに採れないのだ。

もちろんタナゴ竿で釣ったこともない。
(こうして書いとくと釣れるかもしれんじゃろ?)
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おさらいも大事だ! の巻

2017-06-27 06:28:23 | 汽水釣り
2016年6月25日(日)

降りそうで降らない空模様。
昼までガサゴソ家ん中。

ここんとこずっと休みは釣りしてたから
さすがにじっとしとるんは飽きてきた。

「ちょっとズボンでも買うてくるわ。」

再就職後、腹がメキメキ成長してるのだ。
「入らん誘発剤」でも飲んどるんかの?

「そのついでに海見てくる。」
「ええよ。どこぞないと行っといで。」

出ようとしたとき、
「待って。私も行く。」

行きたいなら行きたいと、はよ言えっちゅうもんじゃ。

で、近場の漁港へ。


いろいろ釣れた。

スズキの子もウキをかっぱらうように釣れた。


相棒だけが釣ってた魚なので、おさらいなのだがうれしい。

メナダやボラの子の群れは相変わらずイソゴカイをムシ。
さすがデトリタス食者なのだ。

泥底をほじるか、
水面に浮かぶアオコやランソウをジンベイザメのように飲み込む姿しか見たことがないのだ。

ところが、干潮が近づき、私の中の常識が崩れていくのである。
つくづく知ったかぶりはいけんなあ。
生き物は奥深い。

ゴカイに近づき、くわえようとしとるのだ。
突堤にはいつくばり(竿が届かん)見釣り開始。
何度もエサを落とし、カラブリを繰り返した後
ついに1匹がくわえて走った。
もとい、速く泳いだ。

やったあ~!
メナダじゃあ!
相棒だけが釣ってた魚なので、おさらいなのだがうれしい。
どうせなら初物のボラの方が良かったケド。

バケツに入れて後ほど撮影を、と釣り再開。

ポッチャ~ン!
メナダくん、バケツ飛び出して海へと脱走しやがんの。

相棒はお久のキチヌをおさらいして嬉しそうにしてたケド、
もうこの日はカメラやめ。

のんびりいろいろおさらいをしよう。

試合は、延長10回裏 私のサヨナラ勝ち。


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ギンポ:穴場の穴場の巻  釣査97種目

2017-06-25 09:35:22 | 周縁魚
2017年6月24日(土) 東方漁港見聞釣録 Part3

体長12cmほどの若いギンポである。


コイツを釣り上げるのはホント面白かったわ。
正式な97種目なのだ! あと3種釣ればめでたく100種なのだあ~!

さて先週、部下(相棒から降格じゃ)が釣った魚がヨロイメバルなのかムラソイなのか何なのか?
その正体をあばくためにたった今結成された(今なんかい!)調査隊、いわゆる
「釣った魚がヨロイメバルなのかムラソイなのか何なのか?」調査隊(そのまんまやんけ!)は
再び東方漁港へと派遣されたのだった。

ひとまず調査隊は未踏の漁港2つへ立ち寄った。
いわゆる寄り道である。(寄り道するんかいっ!)
そのあたりは長くなるのではしょる。(はしょるんかいっ!)

多くの困難(寄り道じゃろ?)を乗り越え、現地へ到着。
「ワッ! まだ潮が高いわ。」ロクに潮見表も確認しなかった部下の責任だ。
(ミスはすべて部下のせい、これは日本のトップたちの慣習なので従わねばならぬ)

とりあえず不明魚の確認地点で竿を出す。
「私ゃここで見たんじゃけん! まだ真っ黒いのん、おるんじゃけん!」 部下の正確なる情報だ。


調査隊にはいくつもの困難が待っていた。
「こんなとこで竿出して何が釣れるんなあ・・・・・・」
部下へ向かって地元のオッサンの心無きカラカイだ。
「やったあ~! タケノコメバルじゃあ~!」 
隊長の私は大きめのタケノコメバルを釣り上げ、さらに大きめの声を出し、
この困難をのりきった。

さらに困難がやってくる。
「見てみ! あんな短い竿だして釣りょうるわ! おかしいんちゃう?」
3人の地元のオッサンたちの大きな声でのヒソヒソ話だ。
「やったあ~! アイナメじゃあ~!」 
隊長の私はさらに大きめのアイナメを釣り上げ、さらにさらに大きめの声を出し、
この困難を排除したのである。(この日はホント失礼な人多かったわ)

要するに、タケノコメバルとアイナメがよく釣れたんである。(めんどくさいやっちゃ)

そして最大の危機がやってくる。
アミメハギ軍団によるイソゴカイ殲滅作戦に直面したのだ。
目の前の水面下で次々とイソゴカイがかじられていくのであった。

「コラッ! やめんかい! わしら今日黒いヤツをねろうとるんじゃ!」

ほんの1週間前、95種目として暖かく迎え入れられたアミメハギも今や敵と化した。
まさに「昨日の友は今日の敵」なのだ。

かくして調査隊はなんら成果を上げることなく帰路に着こうとしていた。

手元に残っているのは乾ききってカピカピになったイソゴカイ0.5尾。
「こんなによく釣れる穴場漁港でとうとう釣れんかったね。」 部下の憔悴しきった声。
「まだあきらめるんじゃない!」
最後のグミモドキ弾力カピカピゴカイをムリヤリ装着しながら隊長は鼓舞した。

そのときである。隊長は見逃さなかった。
足元の階段の下のすき間に黒い物体が逃げ込んだのだ!

何度もカピカピをその穴場へそっと落とす。
反応はない。
「まだ固いけえ。海水でふやけて柔らこなったら食うわ。」 部下の無責任発言。

7度目のときだった。
「食ったあ~。」
軽くアワセを入れる。
「ん? 穴へもぐりこんでいくがっ!」
シモリウキがどんどん奥へ消えていく。
少々引いてもビクともしない。
強く引くとカキ殻で頼みの綱の糸(またややこしいわ)が切れてしまう。
ゆるめるとハリをはずしてしまう。
まるでウナギの穴釣りだ!

しばらく綱引きを続けた。
そして闘いはおわりを告げるときを迎えた。
精も根も尽きはてた黒いヤツがとうとう目の前に正体を現したのだ!

「なんじゃ、こりゃ? ギンポじゃんか!」


かくして97種目は
「ヨロイメバルなのかムラソイなのか何なのか?」から「ギンポ」にその役割をうつされ、
「釣った魚がヨロイメバルなのかムラソイなのか何なのか?」調査隊はひとまず解散したのであった。
理由は「なんで私が部下なんよ!」という相棒の反逆なのである。


では、ここまで読んでくれた方へのご褒美コーナー!

コイツ、ニョロニョロ動いて撮影は大変じゃ!




弱ってきてジッとすると間延びしててなんかなあ~?


途中を省いてみるとカワイイ。尾ビレがちっちゃいね。


表情はなんかとっても豊かだ。歯は小さくてかみつくこともない。


上から見るとウナギじゃあ~!


緊張感をなくすとひらべったさでバレてしまうケド。


胸ビレもちっちゃいわあ!


生活環境が似ているとまったく系統の違う2種の生物の姿かたちが似てくるという。
ギンポとウナギもそうなのかもしれない。

以前「イダテンギンポがドジョウに似ている」と書いたケド、まさかギンポもねえ・・・・・・


こうなりゃイダテンギンポをウミドジョウと
ギンポをウミウナギと
呼んでみてはいかがなもんだろうか? (オッサンの冗談でっせ!)

参考までに:
全然ドジョウに似ていないウミドジョウという魚が存在しています。
また、もともとウナギは浅海付近に多く生息していますし、
アナゴ類など、よりウナギに似た魚も多いため、ウミウナギは不自然な名となりますよね。









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