私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

想定を越えたとき・・・

2021-09-18 17:49:12 | 昆虫
2021年9月18日(土)

台風14号は、過去の気象記録をくつがえし、福岡県に初上陸して日本を西から東へ横断中。

想定を越えたとき、人はどう考えるのだろう?
今日も『ゴミ出し散歩30分』の中からいくつかの生き物に登場してもらい、そのことを掘り下げてみよう。

まず、アオメアブ  20mmほど

20210703

実にアブらしいアブだ!


コイツを見て「トンボだ! チョウチョだ!」なんて人はおらんわな。


コイツはどうだ? 

ハラキンミズアブのオス 3mmほど

20210916

「お~っ! でっかい頭のきれいなアブだ~っ!」と、私は思った。
帰宅後、確かめたら・・・頭の大半が眼じゃんかっ!
ここまで眼を大きくしてるのは想定外じゃった!


さてさて、眼の大きさでいうと、コイツはどうだ?
眼のはなれたアブだと思ったら

20210823          4mmほど

オオメナガカメムシという小さなカメムシの仲間じゃった!


きれいな蚊だと思ったら

20210605          6mmほど

ミスジガガンボという小さなガガンボの仲間じゃった!


さあて、これはどうだ?
小さなガガンボだと思ったら

20210913    10mmほど

キンバネチビトリバという小さな蛾の仲間だった。


このように、人間の脳は自分の経験から得た知識の範囲内(想定内)で物事を判断しようとする。
そして、多くの人は想定を越えると『おかしい』『変てこ』などという。

逆にいうと、やたら『おかしい』とか『変だ』とか『私は正しい』と口走り、自らの意見を強く断言する人って・・・
知識の範囲内(想定内)の小ささ、了見の狭さの表れといえるのではないだろうか?

へそ曲がりな悪い性癖なのだが、私はついつい「断言されると逆の側面から言い返してしまう」ところがあって・・・
もっともらしい自己主張を毅然とされてるお方たちほど、信用度を低くすることにしてるんだな。

だって、生き物たちって、いつも想定を越えてくるんだもん。


さあて、これはどうだ?


きれいなガガンボの仲間だと思ったら


・・・『ガガイモ』の花じゃった!


な? 信用してはいけんじゃろ?
ワハハハハハ・・・
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カタモンミナミボタルかな?

2021-08-05 17:31:24 | 昆虫
2021年8月5日(木)

カタモンミナミボタルかなあ? 6mmほど

20210620

市内の山道を散歩したついでの1枚

ホタルの仲間とは思いもしなかったので
コメツキやその周辺の仲間やと思い込み、調べてもお手上げ状態。

まさか、ホタルの仲間だとは!
ホタルの仲間が日本に50種類ほどもいるとは!
そのうち、成虫か光る連中が10種類ほどもいるとは!
コイツもかすかながらも光る、なんて書いてるし・・・
幼虫期を水中生活するのはたったの3種類、大半が陸生ホタルだとは!

ゲンジボタル・ヘイケボタル・ヒメボタルくらいしか知らんかったからなあ。
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マルヒゲナガハナノミ:沁み水にくらすヒラタドロムシの仲間

2021-07-15 11:33:54 | 昆虫
2021年7月15日(木)

マルヒゲナガハナノミ オス 5mmほど

20210711

日頃、ハードワークを笑顔でこなしてる友と私らの住む町境にある渓谷へ。
野生生物保護の情報交換をしつつ、生き物観察と友の息抜きも兼ねてのこと。
もちろん、他所の地を訪ねる訳でもなく、感染対策もきちんとした上での散歩。
ほぼ、人に会うこともない散歩。
いくらグダグダの政府方針といってもねえ、だからといって好きにやっていいという理屈に私はなれないもんな。
医学は基本信じてるしね。

おもしろいもんで、先日の自然保護関連の集まりでも私とよく似た行動をとってる連中が多かったんだよねえ。
必要火急以外は、「専門外の生き物でいい」と市内・県内で「生き物趣味」をそれぞれ広げておられるもんな。
たまにしか顔を合わせず、日頃連絡を取り合う訳でもないのに、行動遍歴が似てくるから笑ってしまった。
規律を守りつつ、迷惑かけず、生活の変容に柔軟に対応されてるんだなあ。
私はさておき、この人たちはきっと少々の環境変異があっても生き延びるぞ! 笑

話がそれた。

友との散歩は速度も生き物趣味も違う。
私は、基本早足で葉の上の小さな虫をながめつつ
友は、基本遅足で地べたや樹皮・岩肌の親指の爪程度の生き物を調べようとする。
ほっといても距離が離れ、私が先へ先へと先頭をきる。

んで、体長6mmほどのコイツを見つけた!


「ツートンカラーの大きなタマノミハムシだっ!」と脳が叫んだ!
そっと近づいて(タマノミハムシなんてのは簡単にポロッと身投げするからね)


何枚か撮った後、葉を切って明るいとこへ移動して・・・


「ん? 頭部?触角? タマノミハムシとちゃうぞ?」


後から調べて、マルヒゲナガハナノミのメスとわかったんだけどね。


そこから数メートル歩いて、コイツを発見!


そっと近づいてパチリ!


明るいとこでパチリ!


「うわっ! 触角が・・・コイツらヒラタドロムシの仲間とちゃうんかい?」

ヒラタドロムシの幼虫はまん丸な三葉虫みたいで、淡水域の水質判定なんかの指標生物としてよく登場する。
成虫になると、水質環境に関心のある方たちもほぼほぼ興味を失ってしまうという虫。

ビンゴ! その仲間だ!


ということで、調べたらマルヒゲナガハナノミのオスだとわかり
オスの方が小さく
触角が櫛状に広がってるのはメスの匂いをしっかりキャッチするためであり
それは、他の昆虫でもよくある現象であり・・・

何よりも、このマルヒゲナガハナノミの幼虫の形と生息環境の特異性に感動したのであった。
コイツも淡水関連の指標生物として十分すぎるじゃん!
あ~、今まで知らんこと多すぎて多すぎて・・・

なお、そのへんの生態をもっと知りたいという方々のために
日本産ヒラタドロムシ図鑑- ホシザキグリーン財団
マルヒゲナガハナノミ
のページにリンクさせておいたから。

ま、友は「小さくて昆虫らしい形をした昆虫」に興味はあまりないので、撮影してる私の横をノソリノソリと去ってったけどね。
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ナミウスイロクチキムシ?:だましもん一派ラスボスⅢ

2021-06-01 10:31:23 | 昆虫
2021年6月1日(火)

ナミウスイロクチキムシかな? 7mmほど

210507

クチキムシ科に所属してて、朽ち木や菌類を食べてるそうだから
「だましもん一派」ではないというご意見もあるやもしれぬ。

ただ、以前はゴミムシダマシ科にエントリーしてたこと
私が1年近くずっと「ハムシの仲間」と信じて間違え続けてきたこと(そりゃアンタが悪い!)
そして、おとなしく朽ち木にいればよいものを、やたらと立ち木の葉上でみかけるものだから。


なお、正直に書くと、コイツはやたらとチョロチョロ動くので、私のようなシロウトには自然下での撮影は難しい。
本来の散歩という主目的を忘れる訳にもいかない。

なので、いつもの台所用の生ごみ水切りネットで採集して持ち帰る。
タッパーに移しかえ、冷蔵庫へ入れ休眠状態にして・・・

おぼつかない足取りでお目覚めになられたところを


パチリパチリと撮影してる。


もちろん、撮影後は再びタッパーへ入れ、元いた場所へ。
次の散歩の時に戻すのだけどね。

なお、ネット上では複眼の間隔が私の画像のように極めて狭いタイプと
かなり広く離れていて複眼が小さくみえるタイプが存在してる。
あくまで私見だけど、アブ類のときと同じように性差なのかもしれない。
そうすると、コイツはオスなのかなあ?
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アオジョウカイ・ヒゲボソゾウムシ2種

2021-05-04 08:59:03 | 昆虫
2021年5月4日(火)

アオジョウカイ 大きさ3cmくらい

20210427

カラムシの葉にとまってて、光の当たり具合によっては緑色金属光沢。
「うわあっ! ミドリカミキリじゃあっ!」と、舞い上がったのち
「ありゃあ! ジョウカイボンじゃあ~!」と、舞い降りた。


セカセカ動き回ったら、サッサと飛んでいかれた。


ケブカトゲアシヒゲボソゾウムシかな? 大きさ1cmほど

20210427

広葉樹の山道の傍らのミズヒキソウの葉にかくれてた。
「うわあっ! 緑色のハムシじゃあ!」と、よく見えないまま舞い上がったのち
「ありゃあ! ゾウムシぢゃった!」と、そこそこほくそ笑んだ。

緑色のきれいさをしっかり確かめようと、黒いシートにのせてパチリ!


「うわあっ! こんなに毛深いんかいっ!」
毛がじゃまをするのと動き回るので、再び葉へのせて・・・


・・・プ~ン!


ヒラズネヒゲボソゾウムシかな? 大きさ6~7mmほど

20210502

コイツも山道横のサルトリイバラとスイバに1匹ずつかくれてて
「全身きれいな緑色のゾウムシや~っ!」と、舞い上がり
「ま、待てよ? 前に撮ったケブカなんちゃらゾウムシと一緒ちゃうか?」と、いぶかしげ
緑の金属光沢・毛深さ・脚の太さなど、全然違う初物ゾウムシとわかり、ワーイワーイ!

この緑色の金属光沢をきれいに撮影しようと、タッパーに入れると意外におとなしい。
よじ登ってタッパーの縁でいい子にしてる。

どうだ! このみどりの光具合は!


目で見たときの緑色に近い写真を撮ろうとした甲斐があったなあ。


GWは日頃働いてる方々の連休。
お邪魔にならないようにせねば・・・
と、今日は、おうちde『みどりの日』

お気づきかもしれないが、家で調べ調べ5月1日から「みどりの日」にむけ、4日連続の緑色の生き物紹介にしたんよね。

さて、コロナ対策はもちろんいつもしっかり整えた上で
ええとこ近所の散歩か近くのひと気のない山まで車で出かけて散策。
ま、人に会わないのだから感染することもないだろうけど
私の心の中では、自分への感染はさほどの問題ではなく、感染後の治療など世話になることや感染を広げる立場になることが大問題。

私には、自分よりもはるかに大切な人がいる、万が一にでも感染させたくない人がいる。
コメント (2)
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