私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

スイゲンゼニタナゴを描く : 大晦日らしく

2018-12-31 12:00:42 | アート・カルチャー
2018年12月31日(月)

大晦日だ。
この日に向けて、絵画教室なんかでボチボチ描いてきた絵が完成。

思えば・・・デッサン・静物画・人物画・絵手紙・油絵・風景画といった
毎回先生が提示するテーマを無視したりさぼったりしながら描いてきたもんなあ。
先生も魚ばかり描き続ける私の悪行三昧に
「好きにやっていいからね。構成や配置くらいしか教えられることないからね」と匙を投げた。
さらに、毎回終わり頃にみんなでそれぞれの作品批評するケド、私は一度も出さないまま。

とうとう前回の教室で無理矢理提出させられた挙句
「・・・・・・・・・・」 誰っちゃ何も言わんという空しい時が流れ・・・

さて、その作品は「スイゲンゼニタナゴ夫婦の貝覗き」である。


ペン画とも水彩画ともいえないお粗末な絵なのだが・・・

スイゲンゼニタナゴには何十年も前からの深いつきあいや思い入れがある。
かつて私の住む地域にはそこそこの数が生息していた。
それが、あれよあれよという間に、風前の灯火になっていた。
「種の保存法」に指定される魚にまでになっていた。
採っても釣っても売っても飼っても罰金もしくは禁固刑だから・・・
せめて昔の画像をもとに絵にして残そう。

まるで1年が終わる大晦日。

また、学名が変わり
今またスイゲンゼニタナゴという標準和名も
学術的にふさわしくないとのことでこの名前も終わろうとしている。

これまた、まるで1年が終わる大晦日。


さてさて、この拙ブログを見てくださってるみなさん、励みになりました。
本当にありがとうございました。

みなさんにとって今年は良い年でしたでしょうか?
私は、やっぱり7月の西日本豪雨以来、川の生き物たちがなかなか回復しなくて・・・
川で竿を出す気になかなかなれない、残念無念な1年でした。

いろんな魚を釣ったり採ったりした経験からもつくづくそう感じた1年になりました。
海や海外へと逃げ場を求め、それらの魚たちと戯れた1年でもありました。

来年は、みなさんにも魚たちにも(姑息にそいつらを釣っちゃろとする私にも)
とってもとっても良い年でありますように!

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2018年 MY流行魚大賞 最優秀魚賞!

2018-12-30 15:43:14 | 魚全般
2018年12月30日(日)


この1年、タナゴ竿で新たに釣ったおよそ70種類の生き物たちから
何種類か部門ごとにノミネートしたのだが・・・

・・・考え直したのである。

最優秀魚賞は・・・アカハタ幼魚に決定!


「なんだ、そんなの結構簡単に釣れるじゃん!」というお方には
「確かにその通りです。釣り番組でもよく釣れてます」と答えつつ・・・

事情が違うもん!

・島根県の畳1枚ほどの小さな潮だまりで釣ったんよ!
・そんとき少々値の張るタナゴ竿を折りながら釣ったんよ!
・アラ還人生で最初で最後になるかもしれん一魚一会の魚なんよ!
・撮影もたまたまうまくできたんよ!
・フォルムもデザインも実に美しい魚なんよ!

そして、何よりつい最近のこと、知人から
「島根県でのアカハタの生息を記録した文献や論文はないんですよ。
 もちろん、おそらくは多くの釣り人が釣ってる魚だと思うんですケド。」と言われたこと。

「何ですと! じゃあ初記録ですかっ!」

「いや、標本とっておられんでしょ?」

「写真しかないですケド・・・」

「写真じゃあねえ・・・ブログやHPなんかに載ってるんじゃないですか?」

ということで、SNS上で「島根県 アカハタ 釣り」などと検索してみる。

・・・SNS上でも島根県のアカハタの記録・・・・・・見つからないのである。

んじゃあ、決まりやね!

兄貴が唯一釣ったクツワハゼに決まりかけてたんだけどね。
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ご先祖様を大切に・・・

2018-12-29 23:38:41 | 魚全般
2018年12月29日(土)

1年を振り返りつつ・・・
「何で魚、特に淡水魚が好きなのか?」 いくつか理由をまとめてみた。

私たちは「セキツイ(背骨のある)動物」として、陸上に住んでる。
その体を支える丈夫なセキツイ(背骨)ってどうやってつくられてきたか?
最初にセキツイ(背骨)をもった動物、つまりご先祖様は誰なのか?

答は
海から淡水(川)へと進出するためにミネラルの貯蔵庫として背骨をつくる必要があった。
つまり、淡水魚こそが私たちセキツイ動物のご先祖様。

その淡水魚類の中から、
丈夫な背骨のもと体を支え陸上へ進出した両生類~哺乳類へと進化したグループ
再び海へと分布を広げてく海産硬骨魚グループが生まれる。
これらを全部まとめて(四肢動物も)魚類に分類する学者もいるくらいである。

下手な図にまとめておくと


もし、古いタイプ、例えば軟骨魚類のまま、ミネラルを豊富に含む海に留まっていたら・・・
進化は別方向へと進み、私たち人類は存在しないことになる。

淡水魚類は、私たちを産んでくれた最初の大切なご先祖様なのである。


また、生物の進化を語るとき、よくダーウィンの進化論が使われる。
変異 生存競争 自然選択 適者生存・・・なんてな説明を受けたりする。

さらに、このダーウィンの進化論は社会経済(資本主義)下でも利用されてる。
「そんな甘っちょろい仕事じゃ生存競争に生き残れないぞ!」とか・・・
「わが社の生き残りをかけ、高性能商品の開発を全力で!」とか・・・
生存競争ってのは「強い者が生き残り、発展する」イメージが定着してるんじゃないかなあ。

なんとなくだけど・・・それとこれとはちがうと思うんだよね。
強く優秀な生き物は、今ある環境の中でのほほんとのんびり生きられると思うわけ。
その環境が快適であれば、その場を独り占めしてればいいじゃんか。
そうすると、わざわざ進化しなくてもいいハズ。

例えば、軟骨魚類のサメ類なんか何億年もの間、姿かたちをほとんど変えず海にいるもの。

外敵や仲間に生存競争で追いやられ、その場を追われるとか新たなエサを探すとかいった
弱っちい連中が新たな環境を開拓していくことで進化がより進んだのではないか? と思っちゃうんだよね。

つまり、最初に背骨をもった淡水魚類なんてのは、弱っちくて行き場がなくて
やむを得ず新たな環境へと進んだ開拓者だったんだと思う。

ご先祖様は弱っちくて、いろんな苦労の中工夫して工夫して・・・と思うと
余計大切にしなきゃと思っちゃうのである。

年の暮れにアレヤコレヤとめんどくさい話で誠に申し訳ないのだケド。
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ケヤリムシとかクラゲとか・・・釣り好き人は魚好きなのかなあ?

2018-12-28 18:04:40 | 他の無脊椎動物
2018年12月28日(金)

12月に撮影した画像を整理してて・・・忘れちょった生き物たちが。

例えば、ケヤリムシ類


ついついキレイで、撮影してたのだ。
環形動物門多毛綱だから、釣り餌のゴカイと同じグループだ。

ただし、それほど好きではないので、私の知識はここまで。

ケヤリムシ類にもたっくさんの種類がある。
釣った生き物を魚類(脊椎動物門硬骨魚綱:古い分類だけど)と呼ぶのと同じレベルなんだよね。

続いて、タケノコメバル撮影中にケース内にいた小さなクラゲたち。

1cmにも満たないアンドンクラゲに似たクラゲ




このクラゲたちは刺胞動物門だよね?

そして、ウリのような形をした小さなクラゲも


こいつらはクシクラゲ(有櫛動物門)だよね?

同じクラゲとひとまとめにされてても門が違うもんな。
同じ脊椎動物門に属する哺乳類と魚類との違いよりはるかに大きな違いがあるんだよなあ。

だけど、これまたそれほど興味がないので、私はここまで。


さてさて、このときに釣った次の魚の名前は?


殆どの釣り人たち、この魚の名前分からないんじゃないかなあ?

ふと、思った。
「ひょっとしたら、釣り好きな多くの人って魚のことそんなに好きではないのではなかろうか?」

食材としての魚、あるいはゲームとして楽しむ魚は大切にして名前を知ってても・・・それ以外の魚はほぼ興味がないのかも?

私がケヤリムシとかクラゲとか、ひとまとめに呼んでるのと同じくらいなのかもしれない。

だから、波止場へほっぽったり、足でけつったり・・・できるんかもしれんなあ。

日本近海で4000種類以上もいる魚のうち
極々わずかの自分好みの数種類の魚だけが好きなのかなあ~?

だから、ウナギだマグロだサケだサバだサバダバダ・・・なんて偏ったブームも起きるんかなあ?

そんなことを閑にまかせて考えたお片付けの1日。
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2018年 MY流行魚大賞 ②

2018-12-27 18:04:32 | 魚全般
2018年12月27日(木)

今年タナゴ竿で新たに釣った生き物たちをあらためて表にまとめた。
まだ、このブログにアップしてないものは来年書くお楽しみとしてとっておくことに。

ま、中にはバケツの中で釣ったのや
「今頃になって釣ったことにするんかいっ!」 なんてのや
とっても怪しい自分勝手な判別に基づくのもあるケドね。

それぞれに釣った場面は覚えてる。
中でも思い入れのある魚たちのときは、感触まで鮮明に思い出す。

「コレクターやねえ」 と、友によく言われる。
その通りだとも思うし、小さなタナゴ竿だけでも釣りは十分楽しめるとも伝えたい。

では、あらためて・・・

① 純淡水魚部門


前も書いたけど、この中じゃイチモンジタナゴが一番鮮烈だったなあ。


② 通し回遊魚部門


ヨシノボリ類・スミウキゴリの集団とか型なんて・・・分類が怪しすぎるからね。
この部門からはウキゴリ


知りもせんのにかみさんが成魚をいきなり釣っちゃっただけでなく
そんなときに限って、撮影も何かとってもキレイにいっちゃって・・・余計口惜しさが忘れられないから。

③ 周縁魚部門


この部門からは体長2cmもないアベハゼと


トサカギンポ


どっちも釣ろうとする人、滅多におらんやろ? ということで。

④ 海水魚部門


多いのよ。
7月の豪雨以来、川は覗くだけにとどめて海ばっか行ってたからねえ。

ま、まずは兄貴が釣ったクツワハゼ


まさに一魚一会だったし、何といっても「釣魚1400種図鑑」に唯一掲載されてない魚だもん。

も一つあげるとカエルウオ


こんなん調べるまで知らんかったし・・・ピョンピョンはねたりと魚らしくないのもいいし・・・

⑤ 外国(今年は台湾)部門


ここからは、圓吻鯝(マルクチワタカ)


何といっても台湾固有種で、よく見ると口の付き方変わってるもん。

⑥ 魚以外の生き物たち部門


やっぱベイカ(チイチイイカ)


タナゴ針重ね合わせて、仕掛けを自作したもんなあ。
市販してるコイカ釣りの仕掛けの優秀さを痛感したもんなあ。
タナゴ仕掛けでしか釣らない、という自分で決めたルールに縛られ
憤懣やるかたない中、やっと上がった1匹だものね。(市販の仕掛けではドンドン釣れたもんね)

さあて、この中から「2018年 MY流行魚大賞」がいよいよ明日以降に決定!
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