私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

あたり前田の・・・

2018-08-31 15:24:15 | B級C級グルメ
2018年8月31日(金)

かみさんと安売りの店へ買い物へ。

この店、在庫を抱えた卸業者から安く仕入れることを売りにしてて
他店でお目にかかれない飲み物・インスタント麺・菓子が激安価格で並ぶ。

ふと目についたのが前田のクラッカー。


幼い頃「てなもんや三度笠」というお笑い番組があった。
主演の藤田まことさんが「あたり前田のクラッカー」というフレーズを流行らせた。
番組のスポンサーが前田製菓(大阪にある)だったのである。

しかも何と発売100周年記念パッケージになっているのだ。(作りすぎたんやね)

その頃の藤田さんはお笑い専門で
とても「必殺○○人」の中村主水やはぐれ刑事純情派の主役をはる人になるなんて思いもせなんだ。

その藤田さんもお亡くなりになられた。

それくらい時は流れているのである。

今や「あたり前田のクラッカー」と言っても、知らない人は絶対に知らない。(あたり前だ!)
このフレーズは、絶滅危惧1A類に指定されてもおかしくないのである。

そうなると私は実に困る。

このフレーズをパロッて、2つの定番ギャグをかましてるからである。

1つは「あたり前田はスラッガー」
言わずと知れた広島カープのスター選手だった前田智徳さんのことである。
ん? 知らんだと!
イチローさんが最も尊敬する選手と名前をあげ、故障を抱えつつ2000本安打も放った人を知らんだと!
このギャグも絶滅危惧1B類に指定されるかもしれんではないか!

もう1つは「あたり前田のスライダー」
言わずと知れた元広島カープ(現ドジャース)のエース前田健太さんのことである。
この投手のスライダーはちょっとやそっとでは打てんのんである。
何? 大リーグ行ってからもう興味ないだと?
このギャグも絶滅危惧Ⅱ類に指定されてしまうではないか!

ということで、まずは元ネタである「あたり前田のクラッカー」を保護し
世に広く知らせんがため、買うことにしたのである。

開けて並べてみる。

大きさは思い出の中より小さい。


どれくらい小さいかよく分かるよう10台湾ドルコインと並べた。(分かるかいっ!)

食べてみた。

びっくり仰天である。
思い出の中では「ほんのり甘い」ハズなのに・・・あっさりきっぱり塩味なのである。
あくまで小粒のクラッカーなのである。

何で喜んで食べてたのかなあ? 大人向きの味だと思うけどなあ?
と、思い出がガラガラと音を立てて崩れていったのであった。

でも 「あたり前田のクラッカー」 美味しいぞっ!

と、一昨日の釣りもいい思い出になるようにとアニキがイラストにまとめて送ってくれた。


釣れたサヨリは全部で78匹。
いつものように細やかな心配りをするうまい絵を描くもんだ。
ま、アニキだものね、「うまいのはあたり前田」ね。 (ちょうどお時間がよろしいようで・・・)




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完敗じゃけど乾杯! : 兄弟海釣り合戦

2018-08-30 16:07:08 | 海釣り
2018年8月29日(水)

昨日誘い誘われアニキと海釣りに出かけた。
もちろん道具はいつものタナゴ竿と仕掛け。
思い起こせば4月に雨の中3バカ兄弟で釣りをして以来だ。

ねらうのはサヨリ。
2週間前、漁港の内湾にまでウヨウヨいたからだ。
エサはスーパーで買ったバナメイエビを1尾ずつで十分。(ハサミで細かく切って使う)

ただし、この日どこっちゃサヨリがおらん。
釣りの先客に聞いてみると
「昨日まではいっぱいおったんやけどなあ・・・」との常套句。

しゃ~ない、内湾の角で何か釣れればええよね。

と、バケツに海水を汲むなどの支度中に・・・「釣ったで~っ!」とアニキの声。

小さなマダイである。


明らかにフライイングである。
弟がチマチマ準備しとるんどお~っ!・・・と心の中で叫ぶ。

アニキの「釣ったで~っ!」は立て続けに聞こえてくる。
ウミタナゴの3連荘である。


このタナゴ竿なら結構ヒキも楽しめたやろうねえ。
やっと支度を終え、この釣りの熟練師であり、巻き返しに自信と余裕のある私。

少し離れた好ポイントへ。
何度もウキがゆっくり沈み込む。
が、一向にアワセができないぞ・・・何て日だっ!

「よし、ワシが釣っちゃるっ!」 調子にのったアニキ。

見事に小さなアミメハギを釣り上げた。


還暦過ぎたジジイ2人がキャイキャイはしゃいでる様子を不憫に思ったのか
「小さいの釣れたら撮影だけさせてください」とお願いしてたせいか(絶対後者が理由じゃいっ!)

沖へ向けて釣ってた近くのオジサンが、やけに体色の明るいカサゴを私にくれた。


釣れなくなってウロウロしてたアニキがニコニコ帰ってきた。
手にはそこそこのキジハタ。
釣りをしてた若者がくれたという。
比べてみる。


ワーン! 大きさも価格的にも完敗じゃあっ!
もらい物でも敗けとる。

せめて私がもらったカサゴがウッカリカサゴならば初めて見る魚なので溜飲も下がる。

胸ビレ条数を調べてみる。


17本やんか。きっちりカサゴやんか。(ウッカリカサゴは19本)
トホホホホ・・・ボウズのまんまやし・・・

一昼干しでもしておこうと家から持ってきた濃い塩水に浸して干物カゴへ。

「サヨリ 寄ってきだしたよ」 と、そのオジサンから恵みの言葉。

1尾だけ撮影しておいて・・・


ここからは昼飯や撮影どころではないのである。

でもって一気にアニキ宅の食卓へと話はとぶ。

一昼干しにした魚たちがコレ。


干す間もなく天ぷらの材料となったサヨリたちがコレ。


食卓へ並べられたのがコレ。


ちなみに我が家ではおすそわけの20尾ほどサヨリを天ぷらにした。
サヨリは無茶苦茶美味いとあらためて思うが、何せ暑すぎるもんなあ。

ダメ押しに、アニキが描いたサヨリのイラスト。


釣りでももらい物でも料理でもイラストでも完敗じゃケド・・・マジックも20になったことだし・・・乾杯じゃ!

今回の完膚なきまでの完敗で、最近のジャイアンツファンの気持ちが少しだけ分かった気がしたなあ。

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タイワンリザードよりタイワンタナゴのメスを・・・ : アヂアヂ台湾お魚旅⑧

2018-08-29 00:00:11 | 夏の台湾の魚たち
2018年8月29日(水)

台湾2日目(7月31日) 3ポイント目の支流での続き。

「タイワンタナゴもおったよ~っ!」 友の声。
「メス?」
「いやオス」
「ふ~ん・・・メスを採ってな!」

どういう訳か台湾4度目の友も、一昨年私が念願のタイワンタナゴを釣ったときも全部オス。


「撮影終えたらメスを採りに行ってえな」 滝のような汗を流す友に愛のムチ。

「タイワンリザード無茶苦茶おったわ。藻の切れ間に見に行ってみ」 友からのカウンターパンチ。


タイリクバラタナゴの雌雄ペア。


生息域から言えばチュウゴクシマドジョウ類(中華花鰍 Cobitis sinensis )のオス。


ではあるケド、後に合流した若き研究者さんに言わせれば
「すこぶる疑わしいです。台湾固有のシマドジョウ類の可能性が高いです」とのこと。

モザンビークテラピア(莫三比克口孵魚 Oreochromis mossambicus )かな? (友の見立て)


モザンビークティラピアならば初物を釣ったのかもしれないが、友がガサで採ったのかもしれないし
ジルティラピアならば、幼魚のうちは背ビレ後部の黒い斑紋が明瞭だというし
ナイルティラピアならば、尾ビレの斑点がもっと明瞭らしいし
かといって、この3種の交雑種も多いというし、今回は不明ということに。

というのも後々、明らかにモザンビークティラピアと判定してくれたのも釣ってるからである。

その後、私は長ぐつはいてタイワンリザードの観察を兼ねてガサへ。
今回は足を痛めず、かつ、かさばらないよう安全靴(鉄板入り)型長ぐつを準備したのだが・・・
これが大失敗。
底石をけると石の衝撃がモロに足指に伝わって相当痛い。
何のための鉄板じゃ!(ガサのためではないわの)
この日の渓流域ですでに右足親指のつめが内出血なのだ。

とりあえずタイワンリザードの観察。
「ウジャウジャおるやんかっ!」
タモ網一発で5,6匹は楽に採れるやんか。

あまりに呆気なく、友が採り損ねてるだろう魚に狙いを変え1発目。

スイシャハゼ(明潭吻鰕虎 Rhinogobius candidianus )を採る。


なんでこんな普通種のヨシノボリを友は採れないんだろうね? と不思議がってると・・・

「採ったよお~っ! タイワンタナゴのメス~!」


流石なのである。
2人とも初めて実物を目の前にして・・・「地味すぎるなあ~っ」と、なんか少し消沈しつつ・・・
途中何度もバケツの水替えをしつつ、撮影後はもちろんすべて放流してっと・・・

とっても気になるので、この支流を少しさかのぼってみることにしたのであった。
友との旅は本当に楽しいなあ。

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クチマガリもハナマガリも・・・もあれこれと : アヂアヂ台湾お魚旅⑦

2018-08-28 10:56:00 | 夏の台湾の魚たち
2018年8月28日(火)

台湾2日目(7月31日)の続き

渓流へたどり着く前に見つけてた支流へ。


上から見ただけでウジャウジャと魚たちが見える。
川へ降りる階段もある。
至れり尽くせりだ。

友は早速胴長をはいてガサへ。

私は猛暑を避け、長ぐつでパシャパシャと橋の下に行って淀みでの釣り。


釣れるのはティラピアが少しだけ。

その間にも上流域から
「うお~っ!」だの「わあ~っ!」だの・・・歓喜の雄たけびが聞こえる。

興奮と滴る汗で紅潮した友が戻ってきた。
私のバケツに移しかえることに。


「いろんなんおったで~っ! タイワンタナゴもタイワンリザードもおったで~っ! 」

追星の出たタイワンハナマガリ(台湾石賓 Acrossocheilus paradoxus ) 一応台湾固有種というとこで。


この大きなサイズがタモ網で次々採れるくらい魚影が濃い。


クチマガリ(台湾白甲魚 Onychostoma barbatulum


ハナマガリもクチマガリも初めて採る成魚で、友は大喜び、子どものようにはしゃいでる。

ニホンコシマガリ(日本腰曲魚人 Nipponia mourous ) 外来種。


これは私が撮った。
水中撮影をしてる時の友はまるで川の中の徘徊老人だ。(冗談です) 続く

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渓流でタイワンリザード(纓口台鰍Formosania lacustre)に・・・ : アヂアヂ台湾お魚旅⑥

2018-08-27 07:32:45 | 夏の台湾の魚たち
2018年8月27日(月)

タイワンリザード(纓口台鰍 Formosania lacustre )の稚魚。


友が採り、台湾で初めて採った嬉しさに撮影に時間をかけまくってた。


台湾2日目(7月31日)

渓流へ向かう。


水が澄んでいて日本の川の上流域そっくりだ。
以前行った台湾の中南部では渓流域でも丸く削られた頁岩が多く
そのために灰白色ににごってたところばかりだった。

ここはきっと川底は火成岩だ。ゴツゴツ角張ってる。

それにしても午前中だというのに無茶苦茶暑い。

ヒゲナガカワトビケラを採集してエサにする。

苦労してやっと釣れたのがタカサゴオイカワのメス1匹。


オイカワというよりハスに似てる。
撮影ケースから飛び出して川へと去ってった。
くっそ~たれいっ! 

その間にガサで友が採ったのがタイワンアカハラとタイワンハナマガリの稚魚。


そしてオタマジャクシ。


と、最初のタイワンリザード。

魚が少ないし、釣りにくいし採りにくい。
こういう時は下流域へとすぐ移動するに限る。

来る途中見つけてた良さそうな支流へ早く行こうじゃないか。
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