私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

2×ダブル・ブックィング :エピローグ・総集編

2017-11-15 19:10:39 | タイの魚たち
じゅくし柿のジュレをバタートーストにのせてかぶりつきながら・・・・・・・(スーパーの安売りも同時チェ~ック!)


3ヶ月かけてたどり着いた「タイのチンマイ魚捕獲隊」 のラストじゃあ!
パチパチパチパチ・・・・・・
「えっ? 前回で終わったんじゃないんですか?」 という人は、まだ読み方が甘い。
私は「本編 終了」と書いとるんである。
本編とは「魚捕獲」のことなのである。
魚捕獲以外のこともまとめとかんといけん。 (めんどくさいオッサンやね)


「タイのチンマイ魚捕獲隊」9日目(2017年8月7日・月) 

タイの淡水魚たちを十分体感し、体の栄養とした我々は、
この日、脳みその栄養を求め、チェンマイで一番大きな本屋さんを訪ねるのである。
何せ昼頃には空港へ行かんといけん。
釣り道具もガサ道具もパッケージしとかんとね。

「分かりやすい写真入りの図鑑、出とったらええなあ」 もうワクワクもんである。
本屋の開店30分前に到着。
開くやいなや2人とも飛び込んだ。
1冊しかない場合もおおいにありうる。
隊長もクソもないのだ。
手にしたもん勝ちなのだ。

ところがなんぼ探してもそれらしき本はない。
あったのはイラストとタイ語で書かれたこの本だけ。


「タイ語は読めんけんなあ。絵もいまいちやし」
「魚もあんまり種類はのっとらんみたいやで。持っとる気もするし・・・・・・」
ブツブツブツブツ・・・・・・2人ともガックシ頭をかかとまで落としたのである。
「ま、ワシ買うわ。安いし、記念になるし」 と私。
「ほうか。ワシも買おうかの~、持っとるかもしれんケド」 と隊長。

日本へ帰り、本棚へ。そこには全く同じ本が・・・・・・あった!
そういえば、以前だれかが旅のお土産にと、くれたような気がしてきたぞ!
私の趣味を知ってる人たちは、その地の淡水魚図鑑をくれることが多いのである。
ダブルブックィングである。

その後、隊長からも連絡が入る。
「ワシ、やっぱり持っとったわ。前、観光旅行で来たときに買ったわ」
「あ~っ! あのお土産、隊長のんですかあっ!」
隊長もダブルブックィングなのである。

私は、もらったことも、くれた人のことも忘れ、
隊長は、買ったことも、人にあげたことも忘れとるのである。 (もう2人ともこの本忘れんな)

とりあえず、この本のタイトルの一部が
「川の魚」とタイ語「ปลาแม่น้ำ」で書かれていることだけはグーグル翻訳で分かったケド、
どこまでが1文字なのかも分からずに、それ以上すすんどらんもんね。

さあ、上海へ向けてテイクオフ・・・・・・ランディング。 (飛行機も文もとびますな)
1週間前に泊まった宿へ、簡単な道なのに・・・・・・また迷う。
2人とも疲れてて、1つ手前の角を曲がってしもうた。

「タイのチンマイ魚捕獲隊」10日目(2017年8月8日・火) 

上海では、肉まん・野菜まんを食いつつ、地下鉄で

を見に行く。

日本の科学が最先端で、「中国はどうもねえ」なんて思ってる人、とんでもないぞっ! とだけ書いとく。
もちろん古き時代と最新の技術とが渾然としてる国かもしれんケド。


旅の終わりが近づいてきた。
「あ~! 楽しかったあ! 帰りとないわあ~!」
「また、どっかに行こうやあ~!」なんて思うのである。

タイにいる人たちにとっては「チンケなどこにでもいる魚たち」だったのかもしれん。
日本から巨大な怪魚を求めて冒険の旅に出ようとする人たちにとっては
「年寄りたちのママゴト遊び」のように思えるのかもしれん。

いいのだ。
二度とない体験をして心から感動したのだから・・・・・・

最後に、「チン捕隊」の釣った魚たちのリストをあげ、この旅をしめくくることにしよう。


(間違えとるかもしれませんが、ご容赦のほど)



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最期の一魚:お~エンディじゃ!終焉編

2017-11-14 21:39:15 | タイの魚たち
まだ「タイのチンマイ魚捕獲隊」を書いとるのである。
「すっかり飽きたわいっ!」 と言ってるそこのキミ!
書いとる方は、もっと飽きとるのかもしれんのんである。

もうしばらくつきおうてつかあさらんかの? 

「タイのチンマイ魚捕獲隊」8日目(2017年8月6日・日) その⑤

最期の一魚なのである。
このポロプンティウスAくんが旅の最期の釣魚なのである。


この1匹に至るまでは、聞くも涙 語るも涙なのである。

ミャンマー国境へと向かう「チン捕獲隊」が相変わらず赤レンガ色の小川。

竿を出すもまたまたボウズ。

道中ずいぶんお世話になった羅漢果(ラカンカ)が実る広場に。


「これがラカンカの木なんじゃねえ」 初めて見て妙に感傷的になる私。
「硬めの皮が微かな甘さと水分を保持する役割やね。タイの人が常備する果実として最適や」
と、極めて冷静に理詰めで解説してくれる隊長。

と、広がる田んぼを2人で眺めた。

「水路じゃあ~っ!」 隊長のオタケビ。
「メコンメダカに会えるかもしれんがっ! ラストチャンスじゃあ~!」
前言ただちに撤回! 冷静さのカケラもない隊長なのである。


ほっそい溝(今思えば)を前に、隊長ガサの準備、私は釣り支度。
私もすっかり判断能力がなくなってたんだなあ。
なんせ朝から1匹も釣ってないもんなあ。

当然のことながら2人とも成果ゼロ。

もう限りなくミャンマーの国境に近づいてる。
旅もここで終わりなのである。
もう十分堪能したよ、隊長あんがとな・・・・・・と心でつぶやいてたら、

「よっしゃ! もうちょっとやるべ!」 次のポイント探しへと車を走らせたではないか。
なんとか私に1匹釣れるまでやろうとしてるのだ。

と、たどり着いたのがココ。


しゃがみこんだまま呆然と川面を見てる私。
これほどのボウズ続きに、もう意欲すらなくなってたのである。
後は、静かに静かに時が過ぎるだけなのである。

「ホレッ、ええどお。ココ釣れるでえ。キノボリトカゲもおるし」 とはしゃぐ隊長。
まるで最期の一魚が釣れないと私が死んでしまうかのごとく明るくふるまうのである。


私は竿を持ち、何度も何度もカラブリをした後、最期の一魚を釣り上げた。
「よかった。これでまだ生きられる」 (あの名作をこんなんにパロってええんかいな?」
それが冒頭のポロプンティウスAくんなのであった。

「チン捕獲隊」の締めくくりは「ラカンカの丘」から見えた寺院の前で。

しぶとく、優しく、少しばかり強引な隊長の誇らしげな姿がそこに写っていた。

タイの魚たち、出会った人たち、そして隊長、本当に本当にありがとう。 (本編 終了)



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仏頼みとバチ当たり:微笑むのはどっち?編

2017-11-11 06:40:13 | タイの魚たち
「タイのチンマイ魚捕獲隊」 8日目(2017年8月6日・日) その④

我々「チン捕隊」は、ミャンマー国境へ向け、さらにひた走る。

小高い山の上に大きな仏像が見えてきた。
「オモロそうや。ちょっと寄ってかん?」 隊長の浮かれ声。
「う~ん。興味ないケドなあ・・・・・・、ええよ」 この日、さっぱり冴えん私はブツブツブツブツ・・・・・・
迷いながらなんとか車で山頂へ。

興味ないと言いつつ、まだ未完成の大仏を前に


「大仏様、今日もなんとか魚たちに出会わせてください」 
ついつい信心深くお願いをする私。 (おいおいっ、体の向き、ちゃうでっ!)

「ワシも記念撮影するけえな。撮ってえな」


カメラの前でフザケル隊長。

「階段登りょうるトコも撮ってえな」


階段は大仏のある山頂からの工事中、途切れててふもとへ届いてはいない。

「そんなことしよるとバチ当たるけえな」
「ええんじゃい。観光客目当てで建設しとるダケじゃから」

なるほどっ! と思いつつ・・・・・・、
魚遊びも後わずか、微笑むのはどっちなんだろう?
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ヒメキトンボ:ああ幸せのトンボよ!お前は何処へ? 編

2017-11-10 05:26:57 | タイの魚たち
「タイのチンマイ魚捕獲隊」 8日目(2017年8月6日・日) その③

ヒメキトンボである(と後日知った)。


日本では八重山諸島に、東南アジアでは普通に見られるトンボらしい。
確かに、タイにいる間アチコチで見かけた。

さて、トゲウナギを採り、調子にのる隊長と
この日ろくに釣れず、アジアゾウにのることも拒んだ私は、
一路ミャンマーとの国境を目指し、北進するのであった。

高原でこんな看板のかかる川に出た。


「雨模様やし、チャチャッと釣りだけしよか?」と隊長。
釣りを拒む理由など毛頭もない。(頭毛はまだあるぞ)

またまた絶好のポイントを陣取りつつ何も釣れない中、
「釣れたあ~っ!」へっちょこで釣ってた隊長の声。

コック川でなじみになったミスタコくんである。

※ ミスタコリュカス・オブトゥシロストリス ( Mystacoleucus obtusirostris )

次々に釣り上げる隊長を横に、まったく釣れない。

「ワッ! 何か稚魚おるっ! タモ網ですくうわっ!」 絶好調の隊長。


「ニゴイの稚魚に似とるな~。何じゃろ?」 嬉しそうに撮影を続ける隊長。

鯉に似とるという理由で似鯉、では似鯉に似とる魚を何と呼べばいい? ニニゴイかいな?

はしゃぎまわる隊長、じっとウキを見つめる私・・・・・・。

隊長、この川での捕獲にすっかり飽きたみたいだ。

とうとうこのヒメキトンボの撮影に。


挙句の果てに、土手のこんなトコでお休み。


次に立ち寄った釣り堀横の水路では竿を出す気にもなれず・・・・・・


さらに立ち寄ったお寺の横の水路でもボウズ。


ああ、幸せのトンボよ、何処へ?
お前は何処へ翔んでゆく。



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トゲウナギ:学校横の小川にて・

2017-11-04 07:28:08 | タイの魚たち
「タイのチンマイ魚捕獲隊」 8日目(2017年8月6日・日) その②

タイヤトラック・スパイニーイール(tire-track spiny eel)(学名: Mastacembelus armatus )である。




隊長がガサでとったのである。

ゾウ乗り体験村をたち、山あいを進む。
景色がひらけ山あいの村に出る。
道はキレイだ。
と、小川が・・・・・・


「チン捕隊」初号機出動!


タイへ来て思ったのは
「川へのアプローチが日本よりラクだ」 ということ。
人が近づける小道が必ずあるのだ。
「生活の中に川がある」 証拠だ。

普段、川に接することがほぼほぼなくなった日本との違いだ。

ちなみに「市民による川の一斉清掃の日」 なんてやってる行政。
環境への意識からか若い子たちと参加しようとする教育関係。
若い子たちどんな思いで参加するんだろう?
「きれいになったあ~っ!」 って気持ちよく終わってくれればイイケド・・・・・・
私だったら
「マイナスからゼロに戻すための活動」 は楽しくない、と思う。
「やってらんねえよ」 なんてツッパルくんになってるかもしれない。
ぜひ「川を楽しむ活動」を全面に打ち出す中に「きれいにする活動部門」を含めてもらいたい。

話がそれた。

私が釣りをしに川の小さな淵へ、
隊長がガサをしに川の下流へ、

おばさんがカゴを洗いにその間に陣取るのであった。


ウキはピクリともしない。

と、下流から
「やった~! 捕ったど~!」との叫び声。(珍しいもんが採れたら叫んでね、と頼んでおいた)
それがこのトゲウナギだったのである。


隊長の興奮バロメータはMAXに近かったのだろう。
彼のツイッター(Rhodeus)から引用してみる。
やった~! トゲウナギ捕ったど~!
パキスタンから中国雲南・ベトナム、インドネシアに生息する広分布種らしい。
先輩を出し抜いたど~!


私をライバル視してたとは・・・・・・ありがたいことだわあ。
隊長は知識も行動も・・・すべてにおいて雲の上のお方だと思っているのに・・・

さておき、グルテンでまったく釣れない私は、川虫を探した。
ヒラタカゲロウによく似た川虫ゲット。
これで釣れるど~っ!


まったく釣れない。

タイの川ガキも竹竿持ってやってきた。
麻ヒモに小石を結んだ先に大きなハリ・・・・・・釣れるんかの?
彼らにもアタリなし。

隊長、撮影後ペットボトルにトゲウナギ入れて川ガキたちへプレゼント。


積極的に川ガキたちにアプローチするなんて、よほどトゲウナギが嬉しかったんやね。

それでは、ガサの成果を


プラス、だまし絵のようなツチガエルの仲間を


紹介して終わりにしようと思う。
「完敗じゃあ~っ!」
コメント (2)
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