私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

ブルーギル:最脅のエイリアンの巻  釣査85種目

2017-06-09 05:51:07 | 特定外来魚
2017年6月3日(土)その④

特定外来種ブルーギルである。


おやつの時間を過ぎた頃、とうとう私が釣ってしまった。


のどかな田舎でのタナゴ釣りの風情を一変させてまうコイツ。
もはや日本の陸水のスミズミにまではびこってしまってるのが悲しい。

さておき
雄大な自然に囲まれ、のんびりと時間が流れていく、
なんてのはマチガイである。
釣りをしてるとあっという間だ。

いつもながらソソクサとサンドイッチを頬張り、わらび餅をかっ込む。
その後も巨匠が次々いろんな魚を釣りあげるため、あせっているのである。

ヤリタナゴ婚姻色の出たきれいなオスだ。


私はメスしか釣れなかったのだ。

ギギにいたってはイラ立ちのせいかピントをあわせそこなってる。


このままでは完敗・惨敗だ。
ポイントを変えてみた。

「きたー! 大きい!」軟調子タナゴ竿が大きくしなる。


言うまでもないが姿を見た瞬間・・・・・・がっくし肩をかかとまで落としたのであった。

コイツ成長すると体長30cmをかるく越える。


何度タナゴ仕掛けをブチ切られたことか!

ホント特定外来種の中でも日本の陸水生態系を壊してしまった
最悪・最脅威の魚だと思うのである。

費用対効果やコスパにすぐれた食事や子育て、
小中学生でさえ「けっ! ブルーギルかよ!」と馬鹿にして釣ろうともしない立場などなど・・・
なかなかコイツしぶとく勢力を増しているのである。
オオクチバスの影にかくれ、あまり目立たないけどね。

コイツを減らすのはとっても難しいわ、と思っていたらこんな朗報を新聞で見つけた。

2016年12月3日 朝日新聞デジタル版より
「ゲノム編集」という新技術を使って不妊にした外来魚・ブルーギルを琵琶湖などに放流し、仲間を根絶させるプロジェクトを、水産研究・教育機構や三重大のグループが進めている。外来魚を駆除する新しい試みで、3年後をめどに人工池で実験を始める計画だ。

 ブルーギルは北米原産。1960年代から国内各地に広がった。琵琶湖にはブラックバスと合わせて1240トン(2015年)いると推定され、小魚などを食べるため在来生物への悪影響が懸念されている。網での捕獲や電気ショックで駆除が続いており、滋賀県と国が年約1億円の対策費を負担している。ただ近年は天候などの影響で駆除量が減り、県のまとめでは、14年から生息量は増加に転じている。

 研究グループが進めているのは、卵を作るために必要な遺伝子をゲノム編集によって壊し、メスが不妊化する遺伝子変異を持つオスを大量に繰り返し放流する方法。このオスと野生のメスが交配して生まれたメスは卵を産めず、最後の1匹まで駆除できると期待されている。

 米国の湖のデータを元にした試算では、当初の生息数の10%弱を毎年放流、捕獲と組み合わせれば、琵琶湖などでも数十年で根絶できる可能性があるという。


ぜひ三重大学さんには頑張っていただきたいのだ。
とってもいい研究じゃないか!



 
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オオクチバスを釣りやがって!の巻     釣査68種目

2017-03-13 18:34:41 | 特定外来魚
 2017年3月13日 月曜日

昨日、一日がかりで週末に仲間と出かける予定の水域へ下見に出かけた。
河川敷へ車を止め、上流域から下流域まで歩いてポイントを探す。
大がかりな河川工事も進み、まったくポイントらしき場所はない。
まことに実りのうすい1日であった。

ということで、今日は相棒と近場へ出かける。

この1年すっかり小魚たちの姿が減ってしまった場所だ。
とはいえ、行けば何か釣れるのである。

相棒のウキがゆっくり沈み込む。
「大きいっ! 何じゃろ? 何じゃろ?」
「ゆっくりな! 竿でいなせば大丈夫じゃから!」
何度も軟調竿がしぼりこまれるのを耐えた後、現れたのがオオクチバスであった。


ハリスが切れないようにグッタリするまで待って、そっと釣り上げた。


とうとう釣ってしまった。
さすが相棒、大物釣り師だけあって40cm近いサイズである。
いい加減タナゴ竿で釣るのはやめてほしいと切に願うのである。
また竿を折らないでほしいのである。
私のなけなしのお小づかいで買ったんだよお! 

この流域にもバスがいることはバス釣り兄ちゃんたちから聞いてはいたが、
自分たちが釣ることは考えてもみなかった。

警戒心も好奇心も強いこの魚をまだ肌寒いこの季節に釣るのはとても難しい。
秋に小バスを釣るのは簡単だけどね。
私もバケツ2杯分ほどの小バスを釣り上げ、肥料にさせていただいた経験がある。

特定外来生物である。
飼育・移動放流・譲渡・販売は禁止である。
賛否はいろいろあるにせよ、在来の絶滅の危機にある生物たちにはやっかい者である。

しかも日本中いたる所にあっという間に分布が広がってしまった。
例えば、瀬戸内の小島のちっぽけな水路にもいたのである。


人が持ち込んだとしか考えられないよね。
漁協によるアユの放流に混じったとも言えんじゃろ?

あ~、お前には悪いけど今回も処理させてもらうしかないわのお。
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