私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

オオアオモリヒラタゴミムシ Colpodes buchanani ?:山道の足元で

2023-08-13 09:49:06 | ゴミムシ・オサムシ・ハンミョウなどの仲間
2023年8月13日(日)

オオアオモリヒラタゴミムシ Colpodes buchanani かなあ?



20230730     10mmほど

地元の生き物散歩で、タゴガエルを確認してた日のこと。
足元にいた1cmほどの上翅が角度によっては緑がかった構造色をみせてた美しいゴミムシ。
フラッシュで撮るとその色がうまく出ないのだけど・・・


ほぼ全国の里山の林縁で普通にいるゴミムシなんだけど
樹上性らしくて活動中のコイツを目にする機会は少なくて
夜間、灯りに飛んできたとかでみかける事が多いらしい。
この日は、タゴガエルと同じ林道の落ち葉の上にいたので、違う種なのかもしれない。

オオアオモリヒラタゴミムシという名前だから「青森県」と関連してると思いきや
大きく青く森にいるヒラタゴミムシという意味だそうだ。

ま、コイツ、里山のゴミムシであることは間違いないだろう。

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キノコゴミムシ Lioptera erotyloides :擬態?

2022-08-03 17:13:45 | ゴミムシ・オサムシ・ハンミョウなどの仲間
2022年8月3日(水)

キノコゴミムシ Lioptera erotyloides

20220705 15mmほど

この日、昼間に山道散歩中、必ず立ち寄るクヌギの木の樹液にいた。
これ幸いとパチリ!

というのも、ほぼ1ケ月前、夜散歩中にも出会ってて

20220529

ムナビロオオキスイと樹液をめぐってワイワイしてるとこくらいしか撮れてなくて・・・
ササッと撮って散歩というやり方を少し後悔してたからだ。

この夜、やたらとヨツボシケシキスイが集まってて・・・

あまりによく似てて、その少し大きな個体と思い込んでたのである。

帰宅後、画像整理してたら、何か違う。
いつものように調べて「キノコゴミムシ」という全然違う科の虫名に辿りついた。

だから、ちゃんと撮れる昼間に会えてうれしかったのだ。

それにしても、この紋様によく似た昆虫たちの多いことに驚く。

オオキノコムシとか


ヘリアカデオキノコムシとか


ヨツモンクロツツハムシとか


イタドリハムシとか


知人に、この疑問をぶつけると
「無害な種が有毒や不味い昆虫に似せて捕食者から身を守る『ベーツ型擬態』じゃないの?」
と教わった。
ネット上にもそんな表現で書かれている情報をたくさんみつけた。

ただ、虫シロウトの私は「どうにも腑に落ちない」のだ。(よく知らないまま書くことは平にご容赦のほど)

ヨツモンクロツツハムシやイタドリハムシなら、不味いナミテントウたちと同じ生息環境にいるからわからんでもないが
ナミテントウ4紋型


キノコムシやゴミムシたちは生息環境がかなり違ってるのに「なんで?」と思う。

また、ベーツ型擬態だとすれば
捕食者は習得的行動(体験・学習や知能)によって、不味さ毒を知り捕食を避けるようになる」みたいな書き方が多数ネット上に表れてくるけど

・まずナミテントウを食べてるのだろうか?
・ナミテントウたちが擬態している多種の昆虫たちよりもはるかに個体数が多いのだろうか?

もし、そうじゃないとすれば、先に擬態している無毒な昆虫たちをパクパク食べた捕食者は、むしろ「美味しい」と学習してしまうのではないだろうか?
そりゃ、たまに不味い虫もいて、そのときはペペッと吐き出せばいいではないか!
私たちが安売りの果物の房を食べるときだって、そうではないか!

例えば、エラやウロコの寄生虫を食べてくれるホンソメワケベラの前で
のほほんと大口開いてるハタなどの大型魚類のようすはよく知られてる。
たた、そっくりだけどヒレなんかをかじりとるニセクロスジギンポもいて、時々痛い思いをしてるよね。

これだって、ニセクロスジギンポの方がはるかに個体数が多ければ成立しないでしょ?
ホンソメワケベラをみつけたら痛い思いをしたくないとすぐに逃げ出すはずでしょ?

何となく「捕食者は生得的行動(反射や本能行動)によって、無意識に捕食を避けている」ような気がしてならないんだよなあ。

とある書籍にも、まだ一度も捕食者のヘビに会ったことのないモモンガの幼体に、ヘビを近づけてみる実験があって
このモモンガは、きちんとヘビに対して「威嚇的な行動」をとったと書かれているし・・・
長い年月の中で、「遺伝子に組み込まれてる行動」だと考えれば、少しは落ち着くんだけどなあ。
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ヒトツメアトキリゴミムシ:不明なこと多し

2021-06-16 10:46:28 | ゴミムシ・オサムシ・ハンミョウなどの仲間
2021年6月16日(水)

ヒトツメアトキリゴミムシ 9mmほど

20210531

いつもの散歩中に出会ったアトキリゴミムシの仲間。
ひょっとしたら弱ってたのかもしれない。
そっと葉をちぎって撮影してもチョロチョロしないでくれた。
少し動いては立ち止まる。

撮影は思いのほか楽だった。


背中の黒い模様が何ともいえない。

けど、調べるのが大変。
わかったのは、アトキリゴミムシの仲間は樹上の葉で生活することが多いことくらい。
何を食べてるのか、生態系での他種とのつながりとか影響とか、わからないことだらけ。
まだまだ十分調べられていないことも多いのかもしれんな。

これが、毒性もあり人流とともに広く分布を広げてるセアカゴケグモならば、そこそこ調べられてるというのに・・・
つくづく人間は自分の勝手な都合しか考えない生き物なんだなと思う。
それはもう自然保護の概念にはそぐわないしね。

いくら行政の要請に従った自宅周りの散歩中に出会ったちっぽけな虫でさえも
よく知らんことはよく知らんとしか書けんわな。

研究者さんが生態を少しずつ解明してくれるのを楽しみに待とうかね。
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クロカタビロオサムシ駆ける!

2020-05-26 08:29:25 | ゴミムシ・オサムシ・ハンミョウなどの仲間
2020年5月26日(火)

クロカタビロオサムシ


不要不急の外出自粛中、近くの山散策の結果
日々、知らない虫調べに追われてる。

コイツ、木の葉に隠れてて


つっついて、道路へ追い出して


まあ、駆けるわ駆けるわ。


中腰で、コンデジ抱えて追いかける初老のオッサンの身にもなってくれいっ!

オサムシの仲間は
禁断のオサムシde俳句づくり:巣ごもり散策中の生き物③
で書いたヤコンオサムシに続いて2種類目。

ヤコンオサムシと違って、コイツ、飛べるんだそうだ。

だったら、あっさり飛んで逃げておくれ!

飛べるということは、カツオなどの回遊魚と似てて、分布も広く、種分化も小さいだろう。


さらに、調べていくと面白いことに
コイツ、蛾の幼虫をエサにしているらしく
生息数は蛾の発生量と比例するみたいなことが書かれてた。

たまたまなのだが・・・
この日、木からブランコしてたり道路をはってたりしたハデハデな蛾の幼虫も撮影してた。


マイマイガの幼虫みたい。

毒蛾だとばかり思ってたら、1齢幼虫時以外は無毒な蛾だという。
チャドクガなんかの毒蛾に擬態してるんやろか?

そういえば、マイマイガの話を以前書いたようなおぼろげな記憶のもと過去記事検索したら
出てきた。

マイマイガかな?:南紀生き物出会い旅②

でもって、この幼虫がオサムシくんの大好物らしいのだ。

マイマイガは毒蛾のフリをして人は避けるも、オサムシくんには通用せず。
オサムシくん飛ばずに駆け出すも、私に通用せず。
私は苦い体験があるので、毒蛾たちに接したくはない。

不覚にも、生き物同士の見えないつながりを感じてしまった。

ここで駄句
オサムシと毒蛾と私三すくみ

いやいや、昆虫の世界は深い沼や。
素人が手を出したら大変なことになるわ。

虫マニアの方々からみれば、しょ~もないこと書き綴ってるんだろうね。

はよ、学校再開してくれいっ!
魚の世界に、釣りに戻りたいっ!





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禁断のオサムシde俳句づくり:巣ごもり散策中の生き物③

2020-05-07 22:16:54 | ゴミムシ・オサムシ・ハンミョウなどの仲間
2020年5月7日(木)

プレバト見てたら俳句をひねりたくなった。

そこで、人っ子一人いない一昨日の散策で出会った虫の中から、題材として・・・

山道の枯れ葉をスタコラスタコラ逃げてったきみを選ぼう!


そう、私らの年代の男ならたぶん誰でも知ってるオサムシだ。


なぜなら、あの『鉄腕アトム』など
あまたの漫画・アニメを生んだ偉大なる巨匠、手塚治虫のオサムシだ。
手塚治虫氏は昆虫好き少年が高じ、ペンネームに「オサムシ」を入れたことで有名なのだ。

私でさえ、鉄腕アトムに夢中になり、手塚治虫にあこがれ、オサムシに少しだけ興味を持ったくらいだ。
ま、本物のオサムシ類は棒でつついていじめたりする程度のつきあいしかないけどね。

オサムシの仲間には飛べないものも多く、結果として地域ごとに違った種類に種分化したりする。
美しい色のものもいたりして、昆虫採集マニアにはたまらなかったりもするのである。

分布の拡散や移動ができない点は、淡水魚類にも似ているから気持ちはわかる。

手塚作品があまたなら、オサムシくんたちもあまたなのである。

そのあまたのオサムシたちから、どう考えても素人の暴挙といえる名前調べ。

昼前から数時間かけて・・・
特徴・分布域なんかを確かめて・・・

きみは、ヤコンオサムシでいいのかな?


私の地域では比較的普通種であること
(ちょっと山歩いたくらいで出会ったんだもの)
形や色がよく似ていること
そして、何より上部の固い翅に鎖状の筋が各3本ずつみられることから、そう判断したのよね。

でも、ヤコンオサムシには、 ソタヤコンオサムシ とかキューピーヤコンオサムシ とかセトヤコンオサムシとか、まだまだたくさんいるみたいで
ますますどろどろの底なし沼にはまっていくのよね。

くわえて
「『ヤコン』って何なんだ問題」もある上に
「『キューピーヤコン』って・・・・・・(笑)問題」に腹がよじれたりもする。
キューピーが矢をコンッ・・・なんて・・・あかんっ!いらんこと考えてもた!つぼや!(失礼!)

こんなことしてると俳句に辿りつけない。

側面から撮ろうとして、あわてて追いかけたボケボケ写真の二の舞になる。



知識だけを残し、時を戻そう。

歳時記で、季語「オサムシ」を調べる。
ない。(あるかいっ!)

どうも歳時記の季語たちは、目につきやすい動植物たちには寛容だ。
けど、地味だったり水中で見えない動植物たちには非常に冷酷なのである。
だから、季語はオサムシ以外から何か取り合わせてこないといけない。

私としては、アゲハチョウもオサムシも同等に夏の季語あたりで扱ってやりたいのにね。

しかも、ヤコンオサムシの大きな特徴である3本の鎖模様のこと
この機会に書きそびれたら、もう二度とヤコンオサムシであることを俳句に的確に読みこむ人は現れないかもしれない。
そのへんは忠実に誠実に、情感や出会った感動も含めなければ!

かくして、完成した私の駄句は

夏落ち葉踏みしオサムシ背に三鎖


見たまんまやないか~いっ!
説明文やないか~いっ!
写真見とらん人は、オサムシは鎖3本背負ったプロレスラーと思うやないか~いっ!


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