私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

スナガニを釣る!(釣査242種目):2019東方漁港見聞録②

2019-10-31 12:42:33 | 昆虫以外の節足動物
2019年10月31日(木)

甲幅1cmに満たない幼いスナガニを釣った。

カニの仲間はコイツで8種目になるのかな。

先々週のいつだったか久しぶりに東方の海辺をドライブ。
イイダコ釣りでにぎわってた波止から次へと向かう。

2年前の夏、絶滅危惧種であるシロチチブをかみさんが釣った場所だ。
その場所は見た目なんにも変わってはいない。
(マニアによる採集を避けるため、画像はのせないことに。念のため)
ケド、いろんな魚が入れ食いだったこの場所で、釣れないのだ。
シモフリシマハゼとマハゼとクロダイが1匹ずつ。

昨年の西日本豪雨で、すぐ手前で土砂崩れが起きてた。
道路改修工事にくわえて、多量の砂を海岸に撒いていた。
夏には海水浴でにぎわう海岸だからかもれない。


トボトボ車へと戻る途中、ちいさなスナガニたちを見つけた。
竿を出して釣りたい、という好奇心と
いやいや、もっと大人として節度ある釣りをしなさい、という良識とが闘う。

数秒の逡巡の後、好奇心の勝ち!
ゴカイを近づけると跳びついて抱え込む。


竿をあげるとポトンと撮影の間もなくすぐ落ちる。

しかたない。
左手に観察ケースを用意して、その中にポトンと1匹目。
「釣ったよ~!」とかみさんに言うケド
「私、釣ったの見とらんよ」と冷たいお言葉。
やむなくかみさんの目の前で、もう1匹。


このラグビーボールのような眼がカワイイ。


もともと大きなスナガニがアチコチ走り回ってた砂浜だったのが
今回は小さなスナガニがポツポツしかいなくなってた。

広島県では、コイツ県指定準絶滅危惧種。
理由は簡単。
護岸工事で、きれいな砂だけでできた砂浜が減ってるからだ。

カニ類の幼生はプランクトンとして海流で拡散していく。
定着できる砂浜さえあれば何も問題はないはずなのだ。

それにしても撮影ケース内をチョコマカと動くねえ。


こんな話を書けただけ、コイツを釣ってよかったのかもしれない。
かくしてタナゴ竿にて242種目。

次んとこ行くぞおっ!
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イイダコを釣り落とす!:2019東方漁港見聞録①

2019-10-30 10:29:11 | 他の無脊椎動物
2019年10月30日(水)

先々週のいつだったか久しぶりに東方の漁港へドライブ。

まず、秋になるとイイダコ釣りでにぎわうとされる波止へ。


沢山の釣り人がイイダコスッテやエギをポンポン投げていた。
朝まずめにいっぱい釣れたそうだ。
私は、何せ初めての光景だからにぎわってることだけでドキドキ。

「今からでも釣れますか?」
「う~ん?・・・・・・1匹2匹ならたぶん釣れるで」

よしっ!
ガサゴソとイイダコ用エギを取り出して、チョイ投げだ!
全然釣れんぞ?
隣で高価そうな道具でビュンビュン投げてる人の巻き方だけまねてみる。
飛ぶ距離はもちろん全然違うケド、近場にも絶対いる!
エビに見せかける巻き方次第だ、きっと、たぶん、ひょっとしたら。

グンッ、竿が重くなる。
かかった!
あわてて巻く、巻く、巻く!
水面に小さな茶色いグニャグニャが見えたっ!

「ポンッ!」
アカンッ!
あわてて巻きすぎた。
眼の前の空中ではねるようにはずれてもうた。

もういいや。
イイダコ釣ってもタナゴ仕掛けとは縁遠いからね。

たくさん釣ってる人から許可をもらい
イイダコの記念写真をパチリ!


春産卵にそなえて集まってくるポイントを知っただけで十分。

さてと、もっと東へ向かいますか!
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ナガレカマツカの判別は簡単かな?!:愛弟子の願いを叶えようぞ!その④

2019-10-29 12:27:02 | 純淡水魚
2019年10月29日(火)

もう2週間も前の話を未だに続けてるケド・・・

ナガレカマツカ


友が1尾、愛弟子が2尾採集。


とりあえず黒バケツに入れ
3人で採ったカマツカ数尾と比べてみる。


「全然違うじゃん!」と私。
「吻も短く、ヒゲも長く、何より体色が白っぽいよね」
「頭の後ろに白帯が入るのもカマツカと違ってるしね」

弱らせないためと砂れき底でどれくらい違うかを確かめるために
友が浅い水辺に放してみたら


ねっ! 違うでしょ?


もちろん上がナガレカマツカ、下がカマツカ。

ただ、これは1つの流域の限られたポイントでの話。
この2種の違いを全国のいろんな流域で採集し、標本も残しすべて確認しないと論文にはできない。
その苦労を思うと、並大抵の覚悟じゃできんかったやろうなあ。

ま、最近はろくすっぽ論文も書かず、誤った図鑑を出したり
書籍ばっかり書いてる文筆家になってしもうとる学者さんもおられるから、立派なもんだ。

ついでに、この流域で例年より増えてるのはズナガニゴイ


西日本豪雨以後、カワムツが減った分、そのニッチへと入り込んだのかもしれない。

すっかり減ったのはオヤニラミ


今回は、しつこくガサをしてた友の1尾だけ。
あれほど簡単にワサワサ採れてたのにね。

他に採れたのは
アカザや


カワムツ・オイカワ・オオシマドショウ・カワヨシノボリとギギだったかな?

釣れたのはアブラボテと


カワムツ・オイカワ。

んでもって、カマツカを比べた浅瀬でやらせ写真。

まず、ギギ


ズナガニゴイ


なんとなくそれらしく写るから面白い。
最近出た淡水魚図鑑の中にも
「こんなとこにこの魚すんどりゃせんやろ?」と
首をかしげたくなるような写真を使ってるのが1冊ある。
どの図鑑かはけなしてるようになるから口が裂けても言わないが
口が裂けたらもっと言えんよになるので、ぜひ皆さんいろいろ図鑑見比べてから買うといいよ。

ま、愛弟子の願いである「サンヨウコガタスジシマドジョウとナガレカマツカに合う」を
2つとも叶えることができた上に

ナガレカマツカとカマツカを見分けることは
3人が、それぞれ半透明の袋に入れてる胴長を
袋を開けずに「どれが自分の物か?」判別するよりはるかに楽だと痛感した1日でもあったなあ。
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ウシガエルは難敵!:愛弟子の願いを叶えようぞ!その③

2019-10-25 22:53:22 | 爬虫類・両生類
2019年10月25日(金)

愛弟子と友とのガサ旅。

2人が撮影してる間に近くの池へ。
変態し終えて間もないウシガエルたち、私が少し動くだけで
ポチャン、ポチャンとすばしこく隠れる。

やっと見つけた1匹。


そっと仕掛けを出しても身動き一つしない。
警戒を解いていないのかな?

後日、ウシガエルだらけのタマリでも全く釣れなかったもんなあ。

北米から食用として移入され、たくましく繁殖し続けてるだけのことはあるな。
若い頃、どこかの動物園の園長が、新聞に書いてたことを思い出す。
『ウシガエルのおたまじゃくし、内臓とってカラアゲにすると極めて美味!』と。
すぐに取りに行って、みんなで食べたよなあ~!
おっしゃる通り、美味! 美味!
事情も知らず集まってきた女の子たちもパクパクパクパク。
200匹ほどのカラアゲはアッという間。
後で「おたまだよ」というと、あわててトイレに行ってた。
あれほど「おいしい、おいしい」と食べてクセに。

ヒトはつくづく現金な生き物だ。

さて、そろそろ移動して、ナガレカマツカを愛弟子に採らせないとね。

昼飯代わりのたこ焼きを食って
近くて咲いてたササユリによく似てるケド、葉の形がなんか違うユリの仲間をパチリして。


名前、なんぼ調べても分からないまま


分からんままでもいいやと載せといて


10/29追記:『水と光と渓魚たち』という美しいブログを書かれているBlue-Wing-Oliveさんから
「タカサゴユリかもしれません」とコメントをいただきました。
確かに、そのユリみたいです。
名の通り、台湾原産の外来植物で、冠婚葬祭などの観賞用として移入された植物だそうです。


さあ、ナガレカマツカの河原じゃあ~っ!

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ヌマガエル(釣査241種目)ねつ造を阻止さる!:愛弟子の願いを叶えようぞ!その②

2019-10-22 18:26:32 | 爬虫類・両生類
2019年10月22日(火)

まだまだ小さなヌマガエル


愛弟子と友と出かけた川で。

2人が丁寧にガサしてる間、私はヌマガエルとたわむれてた。

よく見ると、コッチ向いとるヤツも


土の上で姿勢のいいヤツも


コケの間でかくれんぼしてるヤツも


たくさんおるやんっ!

3匹ほどそっと手でつかまえて


黒バケツに入れて


観察ケースへと




2人が戻ってきた。
「こんなにヌマガエルおるんなら、簡単に釣れる。もう釣ったことにしよ!」
何か少し気分も滅入ってて、釣るのはしのびない。
「何言よるんな! ちゃんと釣らんとねつ造じゃんっ!」と友。
「でも釣れるけんなあ。釣らんでもよかろ?」
「だめです! 卑怯です! ごまかしはいけません!」と愛弟子までも逆らう。

「よしよし、そんなに言うなら釣ってみせるわいっ!」
90cm豆タナゴ用竿と極小スレバリ仕掛けを手に、小さなイナゴを採って川原へと・・・・・・

ほれっ!
それみろ! 簡単に釣れたやろ?


わざわざ釣らんでもよかろ?


「いやいや、ちゃんと1匹は釣らんと!」
「そうですよ! いつもごまかしてると思われますよ!」

確かに2人の言う通りだね! 反省!
ま、いつも友やかみさんとか、現認者がおるけんな。
インチキは許してくれんもんなあ・・・・・・。

さておき、かくして241種目となったヌマガエル。
西日本に多い南方系のカエル。
よく似たツチガエル(←クリックすると釣った話)よりイボイボが小さく少なく丸っこい。
かわいいのである。
裏返すと腹白、ツチガエルの腹黒とはかなり違う。


友によれば、ツチガエルより高温にも強く、人里近くでしっかり生息してると言う。
そうなのかもしれない。
ただ、市街地近辺の田んぼでは減ってるよねえ。

この日の朝も集合場所付近から聞こえてきた鳴き声
「グェグェグェグェゲゲゲゲ・・・」は、ごくわずかだったもんなあ。

昔はうるさいくらい鳴いてたのになあ。
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