私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ。タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!さらに地元の生き物探しへ!

ミドリトビハムシ属 Crepidodera sp. の1種:川沿いに越冬

2024-01-31 17:00:43 | ハムシの仲間
2024年1月31日(水)

ミドリトビハムシ属 Crepidodera sp. の1種

20240131     4mm弱

日々、初見の生き物を観察しながらの散策。
今日は小雨だし、近場の川沿いの小径にした。
径に沿って1本だけ生えてるプラタナス。
その今にもとれそうなうろこ状の樹皮をポロッとしたら・・・エメラルドグリーンのツートンに輝くハムシが越冬中だった!

小さいことを除けば、とても美しい甲虫だ!

今まで100種ほどのハムシの仲間を撮影してきたけど
この体色・形、背部の点刻パターンは記憶にない。
だから、思い切りの接写!


と、何枚か撮ってたら、起こしてしまった!
すまん、すまんと、プラタナス樹皮のすき間へ戻ってもらった。

ヤナギ類をホストとするノミハムシ亜科ミドリトビハムシ属のハムシらしいのだけど
この属内にはとてもよく似てる数種が含まれてるらしくて
素人の私には、ここまでが限界。
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ミツマタカギカニムシ Bisetocreagris japonica かぬ?:森のプランクトンたち

2024-01-25 12:57:27 | 昆虫以外の節足動物
2024年1月25日(木)

ミツマタカギカニムシ Bisetocreagris japonica かぬ?

20231208 全長5~7mm(伸縮するから)ほど

この日、友人と地元沢沿いの山道を散策してたとき
岩を一つ裏返したら・・・割れ目のすき間にいたっ!

これまで、2人とも図鑑でしかカニムシ類を目にしたことがなくて、大感動!

このときは大きさもそこそこあるし
冬場普通にみられるツノカニムシ科のアカツノカニムシだと、調べてみて思っていたのだが・・・

一通り撮影を終え、白バットへと慎重に移して・・・
前から


横からと撮影を済ませた。


ところが、後日、別地点で採集した個体の方がアカツノカニムシっぽくて

このカニムシとは、ハサミの太さ・形など全然違ってるもん。

ならば、もう一つの普通種であるコケカニムシ科のミツマタカギカニムシじゃないのかな?
と思った次第。
コメント (1)
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アカツノカニムシ Pararoncus japonicus かに?:陸のプランクトンたち

2024-01-23 09:34:13 | 昆虫以外の節足動物
2024年1月22日(火)

アカツノカニムシ Pararoncus japonicus かに?

20231230    体長4mmほど

大晦日イブの私は暇なので、金ザル抱えて近くの里山を散策。
居そうな落ち葉下の腐葉土を集め、十数回ふるったら現れた!


土壌性のカニムシとしてはごく普通種らしいけど、寒い時期にだけ姿を現すそうだ。
図鑑でもネットでもそう書いている。
不思議だなあ。
深く潜ってるんだろうか?
調べた研究者はいないんだろうか?
サンタや冬鳥やフユシャクならわかるけど、コイツが冬だけ現れる理由がわからん。

土壌性の比較的大きなカニムシ類であること、ハサミから2番目の節が長いこと。
そして、腹部が細長いことから、たぶんアカツノカニムシで合ってると思う。


1.5mmほどのチビコケカニムシと比べると

ハサミのある腕だけ見ても、そのパーツの形や色が全然違うよね。

んで、アカツノカニムシくらいの大きさになると、
バットの上で少しつっついて、落ち葉の上へとそっと乗せ
あたかも「そこにいたっ!」かのようなヤラセ撮影ものんびりできたのであった。
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チビコケカニムシ Microbisium pygmaeum かな?:陸のプランクトンたち

2024-01-19 10:28:00 | 昆虫以外の節足動物
2024年1月19日(金)

チビコケカニムシ Microbisium pygmaeum かな?

20240104   1.5mmほど(腕長を除く)

体のわりに大きく長いハサミ、まるでサソリの尾を切ったようなスタイルがかっこいい!
サイズが小さすぎて老眼で見つけにくいことを除けば・・・
公園で見つけたことやサイズから、全国に生息する普通種のチビコケカニムシと思った。
ただ、きちんと同定したものではないあやふやな記録だとお断りしておく。

庭の腐葉土の生き物調べが一段落した後、近くの里山や公園の落ち葉の下に暮らす生き物に興味が広がった。
昨年末に、たまたま渓流沿いの山道の岩の裏で大きなカニムシを見つけたことも影響した。
図書館で『カニムシ』(著:佐藤英文)を借りて読んだ。
詳しいし面白いだけでなく、途中、長いつきあいである知人の名が突然出てきたりして驚いた。
知らなかった、こんなとこにも手を広げてるとはっ!
ネット上では「チビコケムシやミツマタカギカニムシは近くの公園や里山でよく見かけられる」とも書かれていた。

ならば出かけぬ手はない。
地元で当てずっぽうだが「何となく適している」と考えてた6か所で100均の金ザルをバットの上でふった。
それぞれ1時間ほどかけ、カニムシ類は2か所で2種類を1匹ずつ見つけた。
コイツはそのうちの1匹だ。
ど素人の私に、簡単に見つかる生き物ではない。
それが正直な感想だ。

中古デジカメを顕微鏡モードにしてモニター観察してると、3mmほどの白いトビムシが近づいてきた。

画面の右端は2mmほどのゴマガイという陸生巻貝。

カニムシの餌はトビムシなどと書かれていたから、闘いが始まると思いきや・・・

コイツ、ハサミをたたみ、腹部を縮め、アメリカザリガニのようにすばやく後ずさりした。

別名で「アトビサリ」などと呼ばれる理由でもある。
それにしても昔の人々は、カニムシのような小さな土壌(または樹上)生物にまで名前をつけてるのだから
よほど自然との関りが深かったんだろう。
現代人が失いつつある大切な感覚なんだろうとも思う。

ともあれ、『トビムシVSカニムシ』という『ガメラVSゴジラ』に劣るとも勝らない闘いは

カニムシの「どうぞ通ってください」という道をゆずる後ずさりと
トビムシの「ほなら遠慮なく通りまっせ」という迅速な動きによって、防がれたのであった。
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モンクチビルテントウ Platynaspidius maculosus

2024-01-07 17:44:59 | テントウムシ・キノコムシ・ケシキスイの仲間
2024年1月7日(日)

モンクチビルテントウ Platynaspidius maculosus

20240103     4mm弱

この日、近くの小さな神社に初詣。
誰もいない静かな境内のアカマツの樹皮にいた!


越冬中のヨツボシテントウと思い込み、1枚だけさっと記録して・・・
山道散策の休憩中に画像を確かめたら・・・なんか違うぞ?

てなわけで、帰り道コイツを松の枯れ枝でホジホジして・・・クヌギの葉にのせた。


やっぱり、黒紋の大きさや形が違うじゃんっ!
コイツ、台湾あたりの南方から徐々に侵入しつつあるモンクチビルテントウとちゃうか?
ビンゴだった。

念のため、よく似たヨツボシテントウやベダリアテントウと比べてみる。


ね? 違うでしょ?
この違いに気づかないままだったら、在来種のヨツボシテントウがいつ入れ代わったとしてもわからなかっただろうなあ。

となれば、記録も明るいとこでもう1枚、撮っとくか!
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