私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

ウチワヤンマ Sinictinogomphus clavatus :20年前の本の通りに

2023-08-14 15:21:08 | トンボ・カゲロウ・カワゲラなどの仲間
2023年8月14日(月)

ウチワヤンマ Sinictinogomphus clavatus



20230813     80mm前後

早朝、芦田川の河川敷を散歩したとき出会ったサナエトンボの仲間。
北海道を除き、平地や丘にある大きな池や湖のほとりで見られるそうだ。
腹部の先端付近にうちわ型の大きな突起があり、その突起はタイワンウチワヤンマよりもはるかに大きい。

そもそも夜明け頃わざわざ出かけたのは、朝しか散歩しにくいという都合もあるが・・・
わが家に『広島近郊の里山探訪―花と生きものガイド』

という2002年12月に出版された本が2冊(買ったのを忘れてまた買って)あって・・・

その中に、芦田川下流域のトンボたちの生息状況が書かれていたからだ。

「20年過ぎた今でもいるのだろうか?」
そう思うと、体がムズムズしてくる。
やらない後悔よりやってみて失敗したときの後悔の方がはるかにダメージが小さいのは経験済みだ。
と、出かけてみたのであった。

いたのである。


本に書かれていた通り、なわばりをもつオスたちが数十mおきにとまってた。
本の通り、少し大柄なコヤマトンボも水面を飛んでいた。

羽化後のヤゴの脱皮殻を探しながら、護岸に沿って延々と散歩する。
書かれていたポイントを2往復はした。

ヒバリにも出会った。

8月のヒバリはさえずりもせず、冠羽もたてず、なんか間が抜けた印象だ。

ヤゴの脱皮殻は1つもみれないままだったけれど

ロープにとまったヤツとか


頭をクルリンとしてるヤツとか


そうそう、後方からも撮っとかないと


と、早朝だからさほど暑くもなく、20年前の本の通りに出会えた。
もちろん、この本で紹介されてる各地の生息地では、この20年ですっかり変わってしまい
希少生物が絶滅してるポイントも少なくない。
この生息地は比較的安定してることがわかり、出かけてみてよかったと思った。

今回の画像、とまってる枝などみてくれたらわかると思うけど、全部ちがうオスたち。

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オオアオモリヒラタゴミムシ Colpodes buchanani ?:山道の足元で

2023-08-13 09:49:06 | ゴミムシ・オサムシ・ハンミョウなどの仲間
2023年8月13日(日)

オオアオモリヒラタゴミムシ Colpodes buchanani かなあ?



20230730     10mmほど

地元の生き物散歩で、タゴガエルを確認してた日のこと。
足元にいた1cmほどの上翅が角度によっては緑がかった構造色をみせてた美しいゴミムシ。
フラッシュで撮るとその色がうまく出ないのだけど・・・


ほぼ全国の里山の林縁で普通にいるゴミムシなんだけど
樹上性らしくて活動中のコイツを目にする機会は少なくて
夜間、灯りに飛んできたとかでみかける事が多いらしい。
この日は、タゴガエルと同じ林道の落ち葉の上にいたので、違う種なのかもしれない。

オオアオモリヒラタゴミムシという名前だから「青森県」と関連してると思いきや
大きく青く森にいるヒラタゴミムシという意味だそうだ。

ま、コイツ、里山のゴミムシであることは間違いないだろう。

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ハラビロトンボ Lyriothemis pachygastra :ため池のほとりで

2023-08-11 15:52:07 | トンボ・カゲロウ・カワゲラなどの仲間
2023年8月11日(金)

ハラビロトンボ Lyriothemis pachygastra 成熟オス

20230628     35mmほど

オオシオカラトンボを縮めてボテッとしたような小さなトンボ。
ほぼ日本全土の水生植物の多い池や湿地に生息。

ハラビロトンボ Lyriothemis pachygastra 未熟メス

20230616   35mmほど

この日、湿地帯周りを散歩中にたくさん飛んでいたのがコイツ。
私の地元では、コフキトンボのメス(無斑型)と少し似てる。

でも、ハラビロトンボはハラビロトンボ


この日、オスが遠くにしかみつけられなくて


2週間後に、また散歩に出かけて撮ったのが最初の画像。

盛口満さんの書籍の中に「あわい」という表現があって
人が暮らしてる空間と生き物たちが生活してる空間との境界を「あわい」と呼んでるみたい。
「あわい」は漢字で書くと「間」、辞書で引くと「2つの物と物との境界」のように書かれてる。

里山は、人と自然の「あわい」にあたる空間だ。
シオカラトンボに似ていれば普通の「トンボ」、川の小さな魚はどれも「メダカ」じゃないハズだから
まずは、地元にある「あわい」で出会う生き物を判別し観察できるようになりたいものだ。

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カツオゾウムシ Lixus impressiventris :会合前の河原散歩で

2023-08-10 08:43:04 | オトシブミ・チョッキリ・ゾウムシの仲間
2023年8月10日(木)

カツオゾウムシ Lixus impressiventris

20230806   10mmほど

この日、会合の始まる40分前に到着。
西日本豪雨ですっかり形を変えた河原の散歩をすることに。
タデ科のミゾソバに羽化したてのカツオゾウムシがいて、茎の下へと逃げていく。
羽化したてのコイツは橙赤色の粉でおおわれ全身赤さび色になる。
その姿と形が「かつお節(本枯れ節)に似ている」からと命名されたゾウムシ。
ほぼ日本全土にいて、タデ科の植物をホストにしてる。

つかまえて護岸の植物においた。


つかまえたせいで、すっかり粉が落ちて黒くなってしまった。
申し訳ないことをしたなあと、撮影。


もう何度も見かけてて、紹介もしてるだろうからとかるく撮って会合へ。
帰宅後、過去の記録を探る。
ハスジカツオゾウムシとかツツゾウムシの画像はあれど、コイツはなぜか発掘できない。
ブログにも書いてない。

全身赤さび色の姿も紹介できると安易にとらえてた。
申し訳ない、申し訳ない。

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ケヤキナガタマムシ Agrilus spinipennis :ムネアカ~と比べる

2023-08-09 08:52:39 | タマムシ・ホタル・コメツキなどの仲間
2023年8月9日(水)

ケヤキナガタマムシ Agrilus spinipennis

20230607   8mmほど

「ナガタマムシの仲間がいたよ」と、友人が地元の里山でみつけ、送ってくれた画像。
ケヤキの葉でおとなしく撮影会をしてくれたらしい。


小さなタマムシの仲間は、体のわりに目が大きく、すぐ逃げられてしまうことが多い。
コイツはおだやかな気立てのいいヤツなのかもしれない。


その次の日、ごみ捨て当番ついでの散歩中、エノキの葉で瓜二つのナガタマムシを見つけた。

20230608

調べてみたら、コイツはムネアカナガタマムシ。
エノキ・ハルニレ・ケヤキなどをホストにするそうだが、ケヤキはごみ捨て場付近にないからたぶん同定に間違いはない。

問題は、地元の生き物関連で長い付き合いをしてる友人の送ってくれた画像。
拡大をしてみる。


のように、上翅先端が画びょうのように鋭く尖ってる。
また、のように上翅後方の会合部付近にはっきりしない白い毛がある。

これらの特徴は、ムネアカナガタマムシではみられない。
なので、たぶんケヤキナガタマムシでいいのだと思う。
暇な人は見比べてみてね。

よくもまあ、別々の散歩中に似たようなナガタマムシを1日違いでみつけあい、画像を送りあってたもんだ。
思えば、友人と私も、淡水魚関連の行動では周りからよく似た変わり者扱いをされ続けてきた。
が、この2種のナガタマムシが別々の種の特性を示すように、当人たちはしっかり違いを理解してるのである。

さ、水曜は卵1パック99円の特売日。
ササッと済ませて、スーパーへ向かわなきゃ!

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コメント (2)
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