私魚人(あいうおんちゅ)~定年親父の魚三昧:タナゴ仕掛けとガサで出会った魚たち~

50年続けた魚遊び。胴長ガサガサもしんどい。ならば釣りだ!野遊びだ!タナゴから珍魚・駄魚釣りへ!地元の生き物探しへ!

兄貴のとどめのとどめ!: 帰ってきたぞ!島根県 final

2018-11-29 17:32:01 | 海釣り
2018年11月29日(木)

兄貴夫妻と訪ねた島根県3日目

境港魚市場から日本海側へ抜け松江へ向かう。
途中の漁港にぶらり途中下車しつつののんびり旅である。

こんな所が良さそうだ。


小メジナ・フエフキダイ・ホンベラと特に代わり映えせず釣ってると・・・

「おっきいどお~っ!」 と、兄貴の声。
30cmを越えるコモンフグだ。


んなもん、タナゴ竿で釣られても困るのである。
撮影ケースにも入る訳ないし・・・

「またまたおっきいどお~っ!」
これまた手のひらオーバーのメジナである。


いい加減にしなさい。
タナゴ竿折れるっしょっ!

「今度はちっちゃいよお~っ! やったね!」
「・・・ニジギンポじゃないかっ!」


私が前日苦労して工夫してようやく釣り上げたニジギンポじゃないかっ!
し、しかも自分で持ってきたサヨリ用の大きなハリ付けて釣っとるじゃないかっ!
そんなんルール違反ぞっ!


今回一番の自慢だった初物の魚をいともたやすく釣り上げるとは・・・恐るべしっ!
とどめを刺されたわあ!

最後までワイワイキャイキャイ過ごした2泊3日の島根旅だった。
嬉しくて口惜しくて、心底楽しかったなあ。

その後、兄貴から絵手紙をいただいた。


とどめのとどめを刺されてしまった。

そこで1首

青と藍
ニヤリと兄の
のべ竿に
運は一瞬
恩は一生 (頭の1文字ずつで「兄の魚」になるよ)

兄貴、またいつか一緒に遊んでやってくんなまし。

島根旅終了!
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一路 境港魚市場へ:ついつい来たぞ!鳥取県⑨

2018-11-28 10:16:38 | 魚全般
2018年11月28日(水)

兄貴夫妻と訪ねた島根県3日目、一路鳥取県境港市へ向かう。
中国地方日本海側で最大の魚市場がある街だ。
もちろんドギ(ノロゲンゲ)の干物がお目当てなのだ。

「ありゃま、人もおらん、店も開いとらん」 一番大きな魚市場は定休日。
「なんてえこった」 と、観光魚市場を2つ巡ることに。

ベニズワイガニ漁の解禁直後なのである。
ドギの干物も売ってるに違いない。

いろんな中店を見て回る。(魚の名前間違えてたら教えてくださいね)

マトウダイやヘダイ(?)やオニカサゴ


キダイ(レンコダイ)やアカアマダイやニギス


アンコウやニシンやノドグロ


チカメキントキ(?)やクロマグロ幼魚(?)やカンパチ幼魚


暖流系、寒流系入り混じったいろんな魚たちが並んでた。

大きなタナカゲンゲ(ばばちゃん)がそのまんま売ってる店も一軒あった。


ところがである。

どの店で聞いてもドギ(ノロゲンゲ)は売っていなかった。

「ノロゲンゲは滅多に売ることないで。客が気味悪がるんよな」 と、どの店も口をそろえる。

残念無念!
今流行のダンゴウオをグイ~ッと引っ張ったようなカワイイ魚なのに・・・。

やることなくなり、日本一低いことを売り物にしたタワー展望台へ。

話は少しそれるが鳥取県知事はなかなか粋だよねえ。
「スタバはないが、スナバはある」
「セブンイレブンはないが、いい気分にはなれる」
「ドンキがなくても、のんきに暮らせる」 なんて、時に手話も交えつつおっしゃられる。

「どげんかせんといけん」 と大上段に構えて対立したり
「過疎を逆手にとる」みたいは逆境から立ち上がる言い方より
のほほんと地元自慢を誇らしげに語る様子は、何かとてもステキだ。

最近はカニの被り物とダジャレでお忙しそうだケド・・・

さて、展望台から私らの竿じゃとても海面まで届かない釣り公園や島根半島や美保関を眺めて


魚(ぎょ)みくじをひく。

兄貴は小吉、私は大吉。(中吉はゴミ箱からお借りして)


ワーイ! 縁起がいいぞおっ!
観光はここまでにして、釣りじゃあっ!
今日こそ兄貴に勝つんじゃあっ!
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ドギ(ノロゲンゲ)の干物 絶品!: 帰ってきたぞ!島根県⑧

2018-11-27 08:57:31 | 魚を食らう
2018年11月27日(火)

兄貴夫妻と訪ねた島根県2日目の夕食は、地元の人気居酒屋へ。
兄貴の事前リサーチで、またまた奢ると言ってきかない。

メニューには、人気ベストテンが書かれてる。
良い店だと思った。
おすすめよりも客目線での料理が安心して注文できるもん。

おでん(島根の練り物を含む)・岩ノリのむすびと・・・・・・

「お~っ! ドギの一夜干しがいいっ!」 人気ベスト4で安い。頼まんわけにはいかぬ。 
「ドギ? ドギって何なん?」 兄貴が首をかしげる。
「ワシも知らん。知らんから食べたい」

「へ~いっ! お待ちっ!」 とお店の方が言ったかどうか定かじゃないが、料理が届く。


「これ、ゲンゲ・・・? ノロゲンゲですか?」
「そうですよ。美味しいですよ」

これが、まあ旨いのなんの・・・
コラーゲンたっぷりのプルプルな肉質は干物にすることで少ししまり、油分もしっかりのってる。
少し中骨が硬いのが難点かもしれないが・・・そんなの簡単にはずれるもん。
30cmもの大きさで2匹450円。(ノロゲンゲをこの価格で売るなら商売も繁盛でっせ)

A5ランクの牛肉・大トロ・ファグラ・キャビア・・・
高価格な食品が美味しいのはあたり前のこと。
私の生活にはほぼほぼ無縁なままでかまわない。
ついでに、着飾った料理を前にインスタ映えなんてのもいつまで続けるんだろ?
若者たちも大変だろうに・・・・・・

一方、かつては地元でだけブツ切りを吸い物にして食べてたような
売り物にならぬ低価格の食品・B級物が旨いことは大変うれしい。

今や、日本近海の魚介類の4分の3は危機的状況にあるという。
採れなくなってる・売れなくなってることで、商売として成り立たなくなってるらしい。

沿岸魚は無限にいて、海がつながってるからといって他の国から泳いでくる訳ではないのである。
かつては低価格の魚だったと弟が言ってたノドグロだって、このままじゃいつまで食べられることやら・・・。

活きのいいノロゲンゲを見に行こう、明日の予定は急きょ変わったのであった。
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ニジギンポ(釣査209種目)で一矢報いる!: 帰ってきたぞ!島根県⑦

2018-11-25 23:16:42 | 海水魚
2018年11月25日(日)

209種目はニジギンポ。


兄貴夫妻と訪ねた島根県2日目は、コイツを苦労して工夫して釣って竿納め。




初物の魚を次々と釣り、昼飯も抜いて、風を切りながら歩きに歩き
今や小太りを落とす勢いの兄貴。

一矢報いねば・・・
コバルト色したスズメダイ幼魚が3匹見える。
極小タナゴバリに1mmほどのエビ片で狙う。
コイツら、たまに近寄って、吸っては吐き、つついては去りという食べ方をする。
針かがりしかけたたった1度のチャンスを逃がしてしまった。

「父さ~ん、壁にニジギンポおるよ」 かみさん最近やたらと魚に詳しくなった。
そのままエビ片でねらうも見向きもしない。

2人でしゃがみこんで何度も何度も・・・無視され続けるんだよなあ?
壁をつついとるんだからワレカラやヨコエビなんかの甲殻類好きだと思うんだけどなあ?

ええいっ! ゴカイにしちゃる。
「食った~っ!」 
えらいあっさり食ってくれたのである。
しかもかかりが浅く釣り落としても、また食いついてくるというお人好しなのだ。

釣れた後、しばらく地べたにしゃがみこんだ。
集中の糸が切れた放心状態だった。

このニジギンポ、広島県西部の牡蠣いかだなんかでは普通に見られるという。


ケド、私の住む広島県東部で、まだ1度も見たことがない。
波止の壁面をウロウロする魚たちは、ほぼ釣ってきたし、名前も覚えたもん。

いつか釣って見たかったのである。


撮影を終え、手に載せる。


お~っ! おちょぼ口の可愛いギンポやね。

と、口を開けてみると


イダテンギンポやナベカと同じようなキバが下あごからニョキッ!
あぶない、あぶない!
また、指から血を流すとこやったわ。

ホント、狙って釣って、兄貴に一矢報いたひとときだったかな?
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クツワハゼ(釣査208種目)は実に眩い!: 帰ってきたぞ!島根県⑥

2018-11-24 09:42:47 | 海水魚
2018年11月24日(土)

クツワハゼである。


体中にルビーをちりばめ、少しとび出た眼には黒いアイライン。
南方系の体長8cmほどの小さなハゼである。

釣れるまでの顛末はというと・・・

兄貴夫妻と訪ねた島根県2日目、場所移動。

桂島1周を試みるも・・・少々風が強くて半周で断念。
私の作るタナゴ仕掛け、特に1cmほどのタナゴウキモドキは風が吹くとアタリが見えない。
ウキが深く沈んで、やっとアタリに気付くことになり、飲ませて魚を傷めてしまうもんな。

ま、爽快な風に吹かれつつ雄大な景色を見ただけでも十分じゃないか。


実に気持ちいい!
ちっちゃい魚を誰が釣った彼が釣っただなんて・・・どうでもいいぞおっ!


船着き場へと移動。

歩いた距離はすでに1万歩近い。(4人とももうヘロヘロ)
ウキをはずし、直接アタリをとる脈釣りにした姉さんが絶好調! 
マアジ・メジナ・カワハギ・アイゴなど、大きい(タナゴ竿での限界サイズ)のを次々とあげる。

さらに内湾の漁港へ。
私はウミタナゴ、兄貴はサビハゼなど、かみさんはオハグロベラと
それぞれ初めて釣った記念となる魚があるケド・・・姉さんには釣れてないもんなあ。
ぜひ、初物を手にしてほしかったので、しつこく続けるぞ。
ここで使うタナゴ竿をそれぞれに手渡して・・・

エサのオキアミも少し余る。小さくしてちょっぴりポイントに撒いとくことに。
さて、そろそろ私の竿を出して・・・

と、そこへ寄ってきたのは魚たち(たぶん)と兄貴(音もたてず)。
「釣ったよ~」といきなり小さな声で・・・

知らん間にポイントに竿出して、アッという間に何かちっこいのを釣り上げとりやがんの!
痛まぬようバケツにすぐ入れて・・・・・・


「ゴーン! ショックぢゃ! にっさん」 (訂正:ガーン! ショックぢゃ! 兄ちゃん)




図鑑でも見たことのない可憐なハゼだった。
くたびれたゴカイつけっぱなしの兄貴の第1投目に釣れるんかいっ!
チビチビちぎったオキアミ撒いたんは私ぞっ!

ま、爽快な風に吹かれつつ雄大な景色を見たことなんか・・・どうでもいいっ!
姉さんなら微笑んで称えるケド・・・口惜しい、口惜しい、実に口惜しい!

一生忘れんぞっ! (いい思い出・笑い話としてだケド)

名前を調べるために、いろんな場所を背景に写真を撮っておくことに




白壁をバックに




ズームをかけて


宿に戻って調べた。
こういう時間が楽しいもんな。
体形・胸ビレ・腹ビレの大きさが似ているキララハゼ属から始めて、類縁のヨシノハゼ属と進め・・・
クツワハゼ属でビンゴッ!

憎たらしい兄貴が釣ったとはとても思えぬ可憐なハゼなのであった。
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